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【クルマ編-第12回】MAZDA MX-30 《マガジン(レギュラー)》

MAZDA CX-30が持つ実用的パーソナルを超えて、”ユニークなクルマライフの新たな演出” を提案するSUV...それが MAZDA MX-30

このクルマの"ユニーク"な商品競争力と企画効果は、従来路線のSUV CX-30とセットで”商品群”として生まれる。
…しかし、その手法は同じユニーク演出路線のトヨタC-HRとは真逆!

(これは、クルマに限らず様々な新商品の企画や開発及び企業戦略立案
 などの参考にも適した例題です。)

トヨタは主要マーケットであるコンパクトクラスSUVに実用的なクロカン派SUVのRAV4と共に、外観ディテール(装飾形状)を奇才な3Dコミックデザインにしたユニーク演出路線SUVのC-HRをラインナップに加え、「実用的な個性派 RAV4」と「ユニーク派 C-HR」の2車型を棲み分けることに成功している。
一方マツダはというと、従来型の進化版CX-30をコンパクトクラスの主力として発売していたが、今回新たに ”ユニークを演出した コンパクトクラスSUV MX-30" をラインナップに加え、「実用的な個性派 CX-30」と「ユニーク派 MX-30」の2車型体系としてきた。

しかし面白いのは、 ”ユニーク派SUVの演出と造り方が全く逆" な事。
・トヨタ C-HRは、「室内の実用性は維持し、外観装飾(化粧)の変更だけで ”ゲームの3Dコミックデザインを模したユニーク感” 」を演出している。

・マツダ MX-30は、C-HRの様なディテール(外観装飾)だけの演出とはしなかった。「後席と荷室のスペースやドア構造をトレードオフしてデザイン代に廻し、”スタイリッシュな 2+2 クーペSUVをモチーフにした、新たなユニーク感演出プロポーション”」そのものを造り、商品提案してきた。

マツダはトヨタとは真逆の方法でユニーク感の演出をしてきた。しかし、私から観るとMX-30はこれから続々と出現してくるであろう”ユニーク派SUVの正統的な進化”を提示している。 
但し、MX-30は2+2クーペ車的な要素でユニーク感を演出している為、外観からも解るが後席周りや積載性等の実用性は若干トレードオフされ、更に観音開きの後席ドアの実用性を含めデザインが優先されている。
販売店に行けば正統派SUV CX-30も、ユニーク派 MX-30も共に並んでいる。

動力性能や操安乗り心地などの運動性能、そして居住性や積載性等、正統派SUVとしてバランスを狙ったCX-30に対し、デザインやパッケージングだけでなく運動性能や実用性もヤンチャなMX-30。
まるで正統派の長男が支えるユニーク派の次男という感じ…!?

このように「個性~ユニーク」まで幅広く演出できる事がSUVカテゴリーの存在価値。

此処から先は、本編の動画で詳しく解説します。

やっぱり…同じコンパクトクラスのSUVでも、企画の狙いや車種体系の持ち方はこんなにも違うものです…今後出てくる結果が楽しみですね。

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