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思うところ。【V-Novel最新作の話】

https://twitter.com/wakabakey/status/1677165756122009600

相変わらず辛口で閲覧注意。素人が偉そうに語ります。

チラリと見た。
名作【ルリイロデイズ】でVTuber+ノベルゲームというジャンルを切り拓いたV-Novel統括のバッキー(@wakabakey)さんのツイート。

相変わらずだけどnoteではちょっと辛い話をするのでそのつもりで。
多分冒頭のツイからして前作「ルリイロデイズ」との温度差に多分戸惑っているのではないかと思う。
ルリイロデイズは「朝ノ瑠璃」ご本人を主役に据えて、登場人物もバーチャルの活動者さん達で揃えたノベルゲームだ。
事前のクラファンも大成功だった。
さて、一般ファンの視点・朝ノ衆の視点から見てまずはルリイロデイズの成功の要因とは?と分析してみる。

【ルリイロデイズ】と「朝ノ瑠璃」という人物の特異なところ。

まずは出演者達が全員バーチャルの活動者さん(俗に言うVtuberさん)達である事。
まぁ、これに関しては今やファンメイドのゲームなんかが結構跋扈しているから今更取り立てて取り上げることもなかろう。
そう、それだけのファクターであるなら【今更取り立てるだけの新鮮味は無い】のである。

次、【朝ノ瑠璃という人は演者であり、広報スタッフでもあると言うこと】

今度の「こころノートをあなたに」という作品の演者さん達をざっと拝見したとき、とある視点から見ると「ルリイロデイズ」の時と大きな差があることが分かる。
そもそもにして「朝ノ瑠璃という人は自らのコンテンツを多く企画して、自らそれをプロモートする人である」という点。
これに関しては2023年6月に公演された劇団GAIA_crewの「東都電波塔」という舞台と「ルリイロデイズ」を照らすと見えてくる。
どちらの場合もVTuberという自らのキャリアを活用して自ら配信を通じてその作品の制作進捗や裏側、そして共演する仲間達の広報をファンである朝の衆向けにかなり行っている。
事実「東都電波塔」の時も瑠璃ねぇのみならず出演者さん達、はてはスタッフ達にまでスポットを当ててその世界に多くの朝ノ衆が取り込まれたように思う。
そこに、朝ノ衆にはお馴染みの「すぐるんぱ」さんこと役者で声優の井上優さんの存在とTwitterでの相乗効果もあり、朝ノ衆のボルテージは上がっていった。
もちろんそう行った様子を朝ノ衆が拡散するもんだから多くの人達の目に触れることになる。
ルリイロデイズの時にも共演者達への「演技指導」の名の下、自ら率先して事前にコンテンツの盛り上げを行っていたこと、それに合わせて統括のバッキーさんの存在も、美術の三崎のなか先生のことも、そしてこれまた朝ノ衆なら知らぬ者なしのmampukuてんてーと来れば、朝ノ衆のボルテージはブチ上がること請け合いという訳だ。
そこに瑠璃ねぇの人脈が更に襲いかかってくる。
MZMや天開司さんなど朝ノ衆お馴染みの面々とホロライブから、にじさんじからと知ってる名前が勢揃いすればそんなの期待せざる得ないじゃないか。

朝ノ衆がそれだけ盛り上がって期待を寄せていれば、朝ノ姉妹ぷろじぇくとから以外、例えばホロライブやにじさんじから来た人だってその盛り上がりに当てられるだろう。
瑠璃ねぇはシンガーでもあるから歌コラボでも質の高い作品を発表しているからその名を知る人も多いことだったろう。
ある意味、最初の作品に朝ノ瑠璃という人を加えたのはとても幸運なことであり、不幸なことでもあったのかも知れない。

これはあくまでも外から見た偏見になるのでアレだけど、基本演者は演者でそこに集中することが多いように思う。
もちろん自らもコンテンツを運営している訳だからそこに多くのリソースを割くことは難しいだろうし、殊更企業所属ともなれば「自らのコンテンツを自発的に企画してプロモートする」なんてしないだろう。
そう言うところを気にしないで配信活動をする為の企業所属という面もあるのだからそこは致し方ないことだ。
朝ノ瑠璃という人が特殊なのは、そもそも個人勢(プライベーターチーム、と自分は呼んでいるが)だから、そう言った【他に任せる】部分の圧倒的な少なさと、だからこそ得たノウハウという点がある。
気付きも多いし、ツボも心得ている。
更にそういった広報を実行しようとしたときのノウハウが他とは桁違いだし、そういうときに協力してくる周囲の方達のレベルの高さが半端ではない。
MZMコーサカさんや天開司さんという名を聞いただけも、自ら大きな企画を立ち上げて幾度も成功させている「制作・運営側」の人間でもある。
プロモの方法なんて知り尽くしているだろう。
そこにガチプロのV声優「たみー」さんが来るとなれば盤石だろう。
プロモ強者があれだけ揃って知名度が上がらないなんてあり得ない。

朝ノ衆というファン集団の特殊性

多分、バッキーさんはこの辺の理解がまだ足りないんじゃないかと思う。
朝ノ衆という集団は良い意味で変態達の集まりだ。(まぁ、自分もその末席を暖めるものだけどw)

1点目・ファン集団内での団結力と仲間意識が段違い。
推しの居ないところでまでオンオフを問わず交流を持つ。
朝ノ衆のdiscordサーバーは常に誰かがいて、そこでは主にテキストチャットではなくボイスチャットが飛び交う。
朝ノ姉妹の話のみならず、他で見たライバーの話も今やってるゲームの話も、どうでもいい雑談に至るまで、完全に「ファン集団」を超えたコミュニティがそこにはある。

もちろん年代も若い学生もいればアラフィフのベテランのオッサン達もいる。
そこに集まる職業も多彩だし居場所も様々。
なんなら海外ニキなんかもいたりしてそんなカオスが仲良くやってるのだからすげぇところだとつくづく思う。
そんな結束力が熱を持って朝ノ瑠璃という推し一点に向かえば、そりゃとんでもないことになる。
朝ノ衆にとって朝ノ姉妹ぷろじぇくとや朝ノ衆というコミュニティは「V推しの自分たちの帰るべき場所」なのである。
単推しもいるとは思うけど、大体は推しだらけで、その中のとても根っこの核になるところに「朝ノ姉妹ぷろじぇくと」があるのだ。
さすが諜報が得意な忍者のファン集団だと思うw

2点目・ファン集団(リスナー)であるにもかかわらず「配信者である」人の割合が多い。
これが朝ノ衆の特徴だろう。
自分も朝ノ衆でありながらSHOWROOMやTwitchなどでの配信をやっている。
朝ノ衆の中を探せば、結構そこかしこに配信者がいる。
そんな配信者朝ノ衆が自枠で朝ノ姉妹ぷろじぇくとのコンテンツの話をすればそれだけでプロモになる。
少なくとも「そう言うことが今進行している」という事実の発信は出来る。
もちろん、そこまで多くのファンを持つ配信者一般リスナー上がりだと多くはないけど、潜在朝ノ衆がVライバー達の中には多く居る。
公言はしてないけど、多くのチャンネル登録者を抱える人達も「瑠璃ねぇが好き」な人が多い事実。
そういう大手が自枠で発言しなくても、TwitterでRTするだけでもとんでもない数の人の目に触れることになる。
これに先ほどの朝ノ衆の結束力と熱量が加わった結果が一番わかり易いのが、瑠璃ねぇがプロの声優になるきっかけになった「邪神ちゃんドロップキックX・エキュート役」オーディションだろうと思う。(→3点目へ)

3点目・朝ノ衆が推してるのは「エンターテイナー」で「シンガー」で「声優/女優」な配信者(アイドル)だという事。
オーディションの話、さすがにこればかりは一般の声優さんには分が悪いだろうなと思った。
一般の声優さんにはファンはいてもVTuberのファンのような行動力はそこまで期待出来ないからだ。
声優とVTuberの文化の差が出たとも言えるな、と思った。
声優とVTuberの決定的な差は「表舞台に出てくるか否か」だから。
瑠璃ねぇと他の声優さんとは「アイドル度」が桁違いなのだ。
しかも朝ノ衆は表舞台で見やすいところで推し活をする。
それを他の人が見て何事かと興味を持つ。
良くも悪くも(w)目立つのだ。
まぁ、あれだけ目立つ人が動けばアンチも涌くという話はひとまず置いといて。

つまるところ。

「朝ノ瑠璃」という制作側と「朝ノ衆」というユーザーの共同作業が【ルリイロデイズ】では行われていた。
これはエキュート役オーディションの時も、東都電波塔の時も遺憾なく発揮されていたと思う。
もちろんこれはあくまでも1つの要素である。
だから、これが全てではないにしろ大きなウエイトを占めていたのではないかと思えて仕方ない。

はてバッキーさん、ルリイロデイズの時のような熱量が演者側にあるだろうか?
制作側はやる気に溢れて取り組んでいるだろうけれど、ルリイロデイズあの時のような熱気や行動力が「演者側に」あるだろうか?
あの時と同じになるにはそこの部分が必要だろうし、足りないというなら何かしらで発生させるか持ってこなくちゃいけないと思う。
だから、瑠璃ねぇと処女作を制作したことは、果たして「幸せなことだったのか、それとも…?」

改めて、朝ノ瑠璃って人はほんとスンゲェ人なんですよ。
朝ノ衆達や共演者さん達はそういう姿を見続けてきたから、敬愛の念を持つんです。

最後に

さて、偉そうに散々大口叩いてきましたが「こころノートをあなたに」の制作に関して、結構期待しているんです。
「ルリイロデイズ」の時のような「朝ノ姉妹ぷろじぇくと」特化型のコンテンツではなく、もっと広い視野でのV世界を舞台にしていると認識しています。
自分は個人的には、バッキーさんやスタッフの方達がVが好きで、Vを後押ししたくて始まったプロジェクトと認識しています。
このプロジェクトも大成功を収めますように。
この想いは、間違えない。
2023.07.09 海神蒼月

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