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メールの基礎知識-ビジネスマナー

メールの基礎知識

(ビジネスメールの基礎知識)

メール-イメージ図

文章に人柄が表れると言われています通り、
ビジネスメールの文面でも同じです。
メールを使った挨拶では、正しい宛名の書き方
と敬語の知識が求められます。
メールに「姿勢」と「心」の表れる

メール(≒メッセージ)の受送信

※以下は、主にビジネスメールが対象

一般的に全く見ず知らずの人や
記憶のない人、思い当らない人
からのメールは開封せず破棄
する場合が殆んどです。

セキュリティ上でも特に意識して
気を付けなければなりません。

現在、国政を司る政治家の
※シビリアンコントロールや
(※=「文民統制」 政治が軍事
 をコントロールする制度。)

政治家のコンプライアンス意識や
モラル・マナー不足などのキッカケ
で問題になっている公文書、或いは
メールや保管文書で何かと話題になり、
隠蔽されていたことが公になり、
明らかにされたにされて来たことでも
解る通りパワハラとも取れる発言、
或いは自分自身の身勝手な判断や
保身(忖度)など日本の社会は国政を
担い司る人達の中には、国民から
の信頼を欠く言動がありました。

こう言ったことは今の社会環境の
不備を表している現象ではないか?
とも思われます。

日本に古から伝わる礼儀作法の
「儀」(=リアル-具体的な礼法)、
日本人の心ともいえる「義」の
精神(=バーチャル-抽象的な意味)の
自覚認識が薄れ因ると考えられます。

メールを使う上でこの
「儀義」それぞれの意味を意識し、
そのマナーやルールも心得ておき、
日常生活に生かすと良いでしょう。

独りひとりが多くの人に支えられ
生きていられる社会人の礼儀として、
如何なる間柄であってもスルーや
K・S=既読スルー」は極力避ける
ことが後々のためにも賢明でしょう。

不要な要件や案件に対してはキチンと
お断りするメールを入れることです。

相手に対し、ビジネス感覚として
相手を心ある人と捉えてスルーは
出来る限りしないほうが賢明です。

また、
相手の好意が読み取れる場合は、
受取った事実は伝える必要があります。

ビジネスや一般対人関係上での
メールの『受理』を表す
「戴く・受領・確認」「拝受・拝見」
の文言の語彙を知り理解して、
夫々を適切に使い分けましょう。

親しい人、大切な取引先や大切な人
年長者や教えを受ける相手などと言う
一般的なメールは客観性のある文章
と安心感を重んじた内容、レスポンス
は社会生活上で必要とされる信用、
信頼関係構築に必要不可欠です。

会話もメールにもキャッチボール
が必要であり、主観だけの一方通行
では生かされず役立ちません。
そこに相手への心の位置が現れます。

⦿大切な取引先や大切な人からのメール

貴方は、受取り確認(受理)のメールで、
受け取りを表すどんな文章を使いますか❓

これには、
「受け取りました」
「頂戴しました・戴きました」
「受領しました」
「拝受しました」
「拝見しました」
と様々な表現があります。

以下、メールを「受け取る」表現例です。

⦿シンプルなやり取りの場合

★「確かに受け取りました。」で充分。
★「メールを確かに戴きました。」

⦿何度もメールをやり取りする関係

堅苦しくならない表現の
「受け取りました」や「戴きました」。
初めてのメールにも使えます。

「戴く」は「貰う」の謙譲語
(遜った言葉)
受領(受理)」は「重要なものを受け取る
という意味があります。

☆「受領しました」をより丁寧に
    表現した言葉が「拝受しました」。
    確認したことを強調する場合は
  「拝見しました」を使います。

▶「メールを拝受しました」
 
重要な取引先や目上の人に使う。
(注)
「拝」には、既に謙譲の意味がある為、
シンプルに「拝受しました」と表現。
二重敬語になるので
「拝受致しました」とは表現しない。

▶「メールを拝見しました」
「内容を確認した」ことを重んじた
「拝見しました」と言う表現。

普段の何気ないメールやメッセージの
やりとりでもこのような相手を承認、
認知=認める活動の文言である
『受け取り』を表す言葉の
記載を忘れずに使うことです。

誰もが人として平等である
と言うことを確りと自覚認識
して取組むことが大切です。
特に、
立場が上の人ほど意識しましょう。

【宛名】

通常のビジョンメールの場合、
宛名は氏名の後に「」を付けますが、
会社宛の場合や部署宛の場合は、
文の最後に御中を付けます。

また、役職や肩書きのある人に
手紙を出す時の宛名書きは、
「役職名 〇〇様」と書きます。

実例を挙げて説明しますと、
「様」は、
 相手を問わず敬語として使用し、
「殿」は、
 目下の人への宛名の後に付けます。

相手によっては失礼だと誤解して
受け取られることもあります。

お客様や取引先宛のメールの場合、
宛名に「○○殿」は用いません。

会社宛の場合やビジネスでの宛名の書き方

※宛名の書き方サンプル
A.会社宛
◇先方の会社名の下に「御中」をつけます。
◇本来は、株式会社は(株)と省略せず、
 下記のように株式会社が正式です。
 「〇〇〇株式会社 御中」

B.担当≒所属部署宛
 (部、課、係、担当者宛)

  先方の部署名の下に「御中」をつけます
◇社名の下に部署名を書かずに、
 社名のみを書いた後、
 改行して部署名を書いても良い。

◇社名と部署名の両方に御中を
 付けることは誤りです。
例-() 
〇〇株式会社 営業部御中
例-(誤) 
〇〇株式会社御中 営業部御中

▶肩書き・役職のある相手宛の場合
 イ)先ずは会社名、部署名を書きます。
  会社名と部署名は一行に収まらない
  場合は改行しても構いません。
  必要に応じて改行して下さい。

 ロ)次に行を変えて、
  役職→氏名→様の順に書きます。
  先生、社長、
  はそれだけで肩書きとなります。
  例-(正) 社長 〇〇〇様
  例-(誤)  〇〇〇 社長様

 ハ)先生の場合は、「○○先生」と書きます。
  教授、準教授などの場合は、肩書きを先に書きます。
  例-(正)☆☆☆ 先生
  例-(正)教授 ☆☆☆様
  例-(誤) ☆☆☆ 先生様

 ニ)担当者宛
  先ず、会社名、部署名を書きます。
  次に行を変え氏名→様の順に書く。
  
  会社名と部署名は、
  一行に収まらない場合には、
  キリの良いところで改行する。

  会社名+御中と氏名+様を重複し
  使用しないようにすることです。

  例-(正) 営業部 ○○○様
  例-(誤) 営業部御中 ○○○様
  例-(誤) ○○株式会社御中 ○○○様

✉メールで使われる敬語

1.敬語の基本用法

 イ)相手や相手の会社、
  相手の所有物、
  相手の考えや行動は、
 ☘尊敬語を用いる。
 ロ)自分や自社、自分の
  所有物、自分の考えや行動は、
 <謙譲語>を用いる。
 ハ)基本的に丁寧語で文章を作る。

2.自分が所属する所と相手が所属する所の表現法。

・相手や相手の所有物を敬う
 表現の時は、「貴・御」などを
 つける場合が多く、自分や自分
 の所有物を遜って使う表現の時は、
 「小・拙・・弊」などの語を付けます。

※以下の◇印は、元になる言葉
 →は、敬語に変換した例   
                                    
相手先(あなた)の会社
 →貴社・御社

(自分or自分達)うちの会社
 →弊社・当社

◇言う
 →申す・お伝え

◇来る
 →(今風・スッキリ)おこしになる、
  お見えになる、おいでになる
 →(より敬いたい人に使う) 
  お越しいただく、いらっしゃる、
  来給う

◇訪れる、訪問する
 →伺う

◇会う
 →お目にかかる、お会いする

◇もらう
 →頂く

◇見る
 →ご覧になる
 →拝見する

◇聞く
 →拝聴する
 →伺う

◇問う、尋ねる
 →伺う

◇欲しい
 →頂きたい。頂戴したい。

◇あなたの会社を訪問したい
 →貴社・御社に、伺いたい
  (貴社・御社に、お伺いしたい)

◇うちの会社の〇〇が、
 あなたに会いたいと言っている
 →弊社(当社)の〇〇が、
  貴殿にお目に掛かりたい
  と申しております。
 →弊社の〇〇が、あなたに
  お会いしたいと申しております。

◇〇〇さんはいつ来ますか?
 →〇〇さんは、
  何時お越しになりますか?
 →〇〇さんは、
  いつお見えになりますか?

◇〇〇さんは、
 いつこちらにおいでしょうか?
 →〇〇さんは、
  いつお越しになりますか?

◇返事をもらえますか?
 orお返事を頂けますでしょうか?
 →お返事を頂けますか?
  お返事を頂戴出来ますか?

◇会いたいのですがorお会いしたいのですが
 →お目にかかりたいのですが

◇資料を見てくれましたか?
 資料をご覧頂けましたでしょうか?
 →資料をご覧頂けましたか?
 →資料を御覧下さいましたか?

◇×××してくれる
 →×××をして頂ける、
  ×××をして下さる

◇あなたの会社の資料を読んだ、見た
 →拝読する。貴社の資料を
  拝見しました。拝読しました。

◇あなたの意見を聞いた
 →伺った。拝聴しました。
 →話を聞きたい
  意見を尋ねたい

◇お話を聞きたい
 →ご意見を伺いたい。
  お話をお聞かせ下さい。

◇見積りが欲しい
 →見積を頂きたい。
  お見積を頂戴したい。

◇時間が欲しい
 →お時間を頂きたい。
  お時間を頂戴したい。
  お時間をお作り頂きたい。

参考) 報連相

イメージ図





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