アメリカのGDPは日本の6.5倍

2023年の日本のGDPがドイツに抜かれて世界第4位になったというニュースが話題になったが、1990年代までは日本の約2倍だったアメリカのGDPは6.5倍になっていた。

内閣府, BEA, BISより作成

バブル景気が山を迎えた1991年の1.69倍を基準にすると、1991年→2023年に米/日比は3.86倍になっていた。

内閣府, BEA, BISより作成

これを分解すると、実質GDPが1.75倍(=人口1.32倍×1人当たり実質GDP1.33倍)、実効為替レートが2.20倍だった。

内閣府, 総務省統計局, BEA, BISより作成

対ドルの実質円為替レートは1980年代前半よりもはるかに円安になっているが、日米貿易摩擦が激しくなった当時とは違って"Made in Japan"製品の輸出が世界市場を制覇する状況ではない。この企業と経済の構造変化が、企業利益と株価は好調な一方で日本経済の停滞感・衰退感が払拭されない根本原因となっている。

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