明石市の旧図書館放置は解体費用がネックだからではない
事情をよく知らない「専門家」がミスリーディングな解説をするのは困ったものである。
常識人が合理的に推測すると「放置しているのは解体費用が捻出できないから」となるのだろうが、明石の虚言王こと泉房穂前市長の思考は常識人のものとは大きく異なる。
毎年毎年の約34億円の支出が「たった」「その程度」なのだから、旧図書館の解体費用約8億円を捻出できないはずがない。
退任する際には三つの図書館新設の計画を置き土産として残していったが、大久保の市の負担額は約20億円としている。20億円の支出が余裕なのだから、8億円の解体費を払えないはずがない。
ではなぜ泉(前)市長は旧図書館を解体せず放置したまま退任したのかと言うと、「六法全書に赤ペン入れて直したろか!」の言葉に示されるように、法よりも自分の価値観が上位にあると考えているからである。韓国人の「国民情緒法」に通じる思考と言える。
国道2号明石駅前交差点改良事業で国(国土交通省近畿地方整備局)から受託していた用地取得が当初の計画よりも遅れただけで逆上して「火つけてこい」と喚くなど、遵法精神に欠けていることは明らかである。
図書館の新設は市民の人気も得られる価値あることなので20億円をポンと予算化するが、旧図書館の解体は無価値で金の無駄遣いなので8億円でも支払いたくない、という「自分が基準」の思考である。
常識人は「市と県の法に基づく約束なのだから履行しなければならない」と考えるところだが、そのような常識的な思考をしないのがこの人物であり、だからこそ一部の人からはカリスマ的人気を得られるのである。
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