奴隷の価格の男女差

仕事と人間』(原題は『The Story of Work』)は得るところが多い良書で、後日にまた取り上げるかもしれないが、今回は本筋ではないところから豆知識を紹介。

👇は奴隷制が浸透したサブサハラ・アフリカの話だが、男と女の肉体の価値の源泉の違いがよくわかる。

女性の仕事に性的奉仕が含まれていたことは、1850年のカノの奴隷市場での価格からも明らかだ。成人男性は2万5000~3万5000カウリー(10~14マリア・テレジア・ターラー)で売られたのに対し、成人女性は8万~10万カウリー(32~40ターラー)だった。もっと正確にいうなら、女児は3万カウリー、少女は3万~4万、乳房が発達した少女は4万~10万で、乳房の充実した女性は8万までの値がついたが、乳房の垂れた女性は2万以下、老女はせいぜい1万だった。

仕事と人間㊦』p.54


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