渦の海へと、逃げ出した少年 ①
2023/10/09 追記 こちらの記事をもう少し物語として書いてみようかなと、考えているところです。
昔々のお話です。
それまでいた静岡県の家を飛び出した少年は、おそらくは10代前半。家といっても実の家族の居る家ではありません。幼少期より預けられていた遠い親戚の家です。少年には父という存在は居ましたが、仕事が理由だったのでしょう。少年には母という存在は最初から居ませんでした。
一目散に向った一番近くの駅で出会ったおじさんにいい仕事があると言われて騙され、電車を乗り継いで