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七色書房の小さな色彩の物語 七色処方

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森と街との間に存在する「七色書房」の店主は言う。「当店では、本はお求めいただけませんが…、あなただけの特別な物語をご案内させていただきます。」これはあなたと色彩とが繋がるお話。そ… もっと読む
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「9万7千字」と「見ている女(ひと)の憂鬱」と

初めましての方、そしていつもご覧下さってる方、sanaのnoteに足を運んで下さり、ありがとうございます。皆さんが縁あるいつかの星に繋がる時のために、sanaの現場からの何かをころんとお届け出来たら、と思っています。 9万7千字、あと3千字でひとつの節目 小説をこの3月下旬から書いているのですが、今回の作品でトータルが9万7千字となりました。あと3千字弱で大台に乗るということになります。初めてでありながらも、まずは9、そして10を目標にしてきましたので、あともう少し。到底

「座れない男」と「荷物が座る座席」と

初めましての方、そしていつもご覧下さってる方、sanaのnoteに足を運んで下さり、ありがとうございます。皆さんが縁あるいつかの星に繋がる時のために、sanaの現場からの何かをころんとお届け出来たら、と思っています。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ★「カクヨム」は、会員にならなくても小説を読むことが可能です。 いいね、などは押せませんが読めます。また、会員にわざわざなってくださった方々がいらっしゃいまして、この場を借りまして、お礼申し

新たな始まりのひとつ

初めましての方、そしていつもご覧下さってる方、sanaのnoteに足を運んで下さり、ありがとうございます。皆さんが縁あるいつかの星に繋がる時のために、sanaの現場からの何かをころんとお届け出来たら、と思っています。 3月下旬から少しずつ「お話」を書いていました。春分を過ぎてからです。 右も左もよくわからないという中で、ここまでなんとか。昨晩から出来上がっている第15話のうちの9話までを順にアップ。今から15話までを順にアップしていく作業に入るところでnoteの更新です。ト

「オクラとパセリ、黄緑色の願い」七色書房の小さな色彩の物語 七色処方①

初めましての方、そしていつもご覧下さってる方、sanaのnoteに足を運んで下さり、ありがとうございます。皆さんが縁あるいつかの星に繋がる時のために、sanaの現場からの何かをころんとお届け出来たら、と思っています。 今回は暮らしの中にある「色彩からの物語」です。古い記事からあらためて手を入れ書きました。さて、シリーズとなるやいなや? とある森と街の境目にあるという「七色書房」 それは地球という星。広大な宇宙の多くの星々の中にあって、そのひとつの太陽系の中に存在している極

七色書房 はじまり①

七色書房は、とある山と街との間にある、どうも本屋らしいところです。ご縁した人に特別な物語のご案内をしていますが、本はどこにもありません。 店主らしき人は、「七(なな)さん」「七色(なないろ)さん」と呼ばれていますが、本当の名前を知る人はいません。おそらくは女性ですが、例えば女性のような見せ方をしている人(存在)、と言った方がよさそうな感じがします。会う人によって「頼れる男の人みたいだったような気がする」という人もいますし「まるで無邪気でおしゃまな子供だった」と言う人もいます

静かに今はここで、やがて来るだろうそれを待とう 。

それは地球という星。広い宇宙の多くの星々の中にあって、そのひとつの太陽系の中に存在している「感情」というものを体験する極めてめずらしい星。これは地球の地上にある、とある場所の森と街のその境目に静かに存在している「七色書房」でのお話。 「いらっしゃいませ。ようこそ。」 「当店では、本はお求めいただけませんが…、あなただけの特別な物語をご案内させていただきます。」 店主は、七(なな)さんとか七色(なないろ)さんと呼ばれていますが、誰も本当の名前を知る人はいません。店主は、こ

オクラとパセリ、黄緑の願い

それは地球という星。広い宇宙の多くの星々の中にあって、そのひとつの太陽系の中に存在している「感情」というものを体験する極めてめずらしい星。これは地球の地上にある、とある場所の森と街のその境目に静かに存在している「七色書房」でのお話。 「いらっしゃいませ。ようこそ。」 「当店では、本はお求めいただけませんが…、あなただけの特別な物語をご案内させていただきます。」 店主は、七(なな)さんとか七色(なないろ)さんと呼ばれていますが、誰も本当の名前を知る人はいません。店主は、こ

ずっとくっついていたい。濃いオレンジ色の想い。

それは地球という星。広い宇宙の多くの星々の中にあって、そのひとつの太陽系の中に存在している「感情」というものを体験する極めてめずらしい星。これは地球の地上にある、とある場所の森と街のその境目に静かに存在している「七色書房」でのお話。 「いらっしゃいませ。ようこそ。」 「当店では、本はお求めいただけませんが…、あなただけの特別な物語をご案内させていただきます。」 店主は、七(なな)さんとか七色(なないろ)さんと呼ばれていますが、誰も本当の名前を知る人はいません。店主は、こ