見出し画像

【プリズンライターズ】俺のクソ人生の日々・1

ようこそ、『俺のクソ人生の日々』へ。先ず俺はタイトルの様にクソ人生の日々やったので、学歴も無い、ないって小学校もろくに行ってないから、レベルは、う~ん…小学3年生位かも。
精神年齢も低いので、バランスは取れてると思う。今年で47歳やからオッサンやけどね。それも塀の中で生活してる。名古屋拘置所という塀の中。4年以上居ます。その件は、おいおい話しましょう。犯罪者の手記ですので、不快と思われる方が多数いると思います。そういった方は読まなくていいですよ。はい“先入観„から入ってますので答えは決まってます。”俺のクソ人生の日々„なんて、そう簡単に理解してくれる人は少くないと思う。同じ環境、生い立ちを経験してこなかった方には、どだい、理解出来んと思う。只、愚かな奴が居ると思ってくれればいい。無学者故、まともな手記も書けませんので拙い点はご容赦ください。それでは簡素に『俺のクソ人生の日々』を伝えます。

俺は物心つく前に父からの暴力、酒、ギャンブル狂いが原因で母と逃げる様に俺の2つ上の姉と母と3人で県外に逃げた。学歴も無い実家もビンボーやから、知らない土地で母が子供を2人育てて行くには、てっとり早く夜の世界、はい、水商売のホステスでした。母が働いてる間は託児所で姉と一緒に預けられてました。その時の記憶は、怖い所で、俺より上の子供がズボンのベルトを俺の目の前でバンバンされてそれが怖くて泣いてた以外覚えてません。託児所から卒業したのは姉が幼稚園に入った位だったと思います。2人で留守番です。俺が苛めにあったのは、小学生2年から。理由はくだらないですが、俺が小学入学前に母がスナック経営を始め、1階が店(スナック)2階が2間の住居で風呂無しでした。風呂は近所の銭湯か、俺と同級生の男が居る大家さんの家の貰い湯です。姉と一緒です。そのことが、大家さんの子供(同級生)のチンコロで、周りの同級生から「ねーちゃんと風呂入っている。」それからというもの姉関係で中学2生まで、姉の弟ってだけで、苛められてました。俺も短気やから、小学生の頃は年上だろうが、苛める相手も逆に殴ってやりました。怖かったのは中学入学時でした。中学といえば、先輩の3年生は凄く怖い存在でした。

案の定、姉の同級生、それも俺が殴ってやった男とツレが俺に嫌がらせをしてきました。それはそいつらが卒業してからも、1コ下の後輩に引きつがれて、俺への苛めは終わらなく、俺は身長も180㎝あったしデカイ方やったから、流石にブチギレちゃって、ボコボコにしてやりました。ケンカには自信ありました。そいつらは、不良でもなく、真面目でもないチャラい奴らです。それが不良の先輩の目に止まり、ヤキを入れられると思ったけど、逆に可愛がってくれて、そこから不良道でした(笑)。犯罪に手を染めたのは(タバコ以外)シンナーの売人(俺も吸ってました)、原チャリ、バイクの窃盗、恐喝、傷害と、どんどんエスカレートしていて、浜松の田舎やから、俺の名前も周りの他校に知れられ、ケンカもしましたし、仲良くした仲間も増え、中学卒業してちょっとしてから、地元のヤクザの組の準構成員に成り事務所を出入りしましたが、元来、縛られるのが好きじゃない、俺は盃も受けず、その道には進まず。

車の免許を取るまでは、現場の仕事、電気工事、居酒屋のバイト(店の生ビール飲み放題やから酔っぱらって仕事してました(笑)。車の免許を取ったらツレの紹介で営業の仕事をしました。この会社は今でいうブラック企業でしたが固定給無し、完全歩合制でしたが、俺はサブと云う営業のノウハウを半年で覚え、班長という営業の花形に入り、ちゃくちゃくと売上げを上げて、俺の年代の奴には稼げない年収を貰ってた。名古屋に支店を作ると云う事で、支店長が俺に付いていってくれないかとお願いされ、名古屋支店で仕事をし、その地でも俺の営業の売上げは増えてった=年収も上がり、夜遊びも支店長から誘われ、知らず知らず、キャバクラ、クラブ、韓国クラブの夜の街に魅了されて、俺の女は水商売が多く成り、ほぼ、毎晩女の店に行って、閉店したら他の飲み屋で食事して、ホテルに行って、朝、仕事の繰り返し、はい金なんて溜まりませんでした。そんな生活の中、営業は学歴じゃないと言っていた支店長や社長、俺が過去に他県の支店の主任の職を蹴った為か、次から次へと俺より売上の悪い奴が他県の新しい支店長に成り、俺の居る支店も昔、教材を売っていたリストラされたオッサンが、口だけは一丁前やがこいつも売上は俺より下、そんな奴の下で働きたくなく、そんな、俺よりも売上げが悪い奴が支店長に成る会社に嫌気がさし、辞めた。住む場所も無く、短絡的と云われたら、そうだと思う。俺は失業保険の事も知らない無知な男やから、その頭の足りない無能やから支店を任せられる器じゃなかったのが正解だったと、つくづく思う。

とにかく、仕事、住む所を見付けないと思い、知り合いのキャバ嬢に紹介してもらったのがホストの仕事!23歳に成る前だった。ホストの世界も営業と一緒で、売上がものを云う。大都会の東京都の歌無伎町じゃないから、少し鮮やかさは劣るが、それでも、ちゃくちゃくと売上を上げて、俺を指名する客も増えた。とにかく、仕事は、酒の飲み過ぎで、胃は悲鳴を上げてたし、それでも、飲み続け、同職の店にも顔を出すことも、しばしば、そんな日常を過ごしてた矢先、俺は、片道3車線の横断歩道も無い道路を横切り、トレーナに巻き込まれての交通事故…。意識は飛んで、気付いたら病院のベット右足は複雑骨折、右足の肉と皮は、無残にも、数えきれない位の縫い傷(きず)、肉が腐敗し、抗生物質の点滴しても、その腐敗は止まらない。病院側もさじを投げ、痛みに苦しむ俺、モルヒネを懇願しても、麻薬と一緒だから、そう何度も打てませんと…「そんなの関係ねーんだよ」(怒)と俺、他の病院を紹介されて行って診察しても、そこの外科の先生はあっけらかんと切断しかないですねーと…、それでも他の病院を紹介してくれたら、皮膚移植すれば切断は大丈夫と、早速、その病院に入院して、手術を2回受けました。皮膚移植って、した事がある人なら判ると思いますが、その後も大変です。事故前に10万円積み立ての生命保険に入ってたけど、事故の4~5月前から払ってなくて、積み立て金から、自動に支払われてたみたいだけど、本当か嘘か知らんけど、後、1ヶ月前だったら、保険が出たらしい。

又、俺は本件の交通事故は俺の自殺行為と取られ、相手の保険会社も、一銭のお金も出してくれなく、うちの母親が色々と銭の面や、病院の手続きをしてくれていた。俺の人生はそこから変わっていったと思う。丈夫な体だけが取り柄の俺、見栄張やったから、今の現状への苦しみ、不安、苛立ち!頭で勝負出来ない体も不自由に成ってしまって、退院後は、母と同棲して居る家に居候の身で肩身が狭く、母の男とは折り合いが悪く、どこにも居場所が無く、姉夫婦の家にお世話に成っても、やっぱり、姉も旦那さんも俺のことをよく思ってくれず、自暴自棄に成って、犯罪に手を染めていた俺それは悪い事だと知りながら、己を止める事が出来なかった俺、刑務所ではションベン刑だとか冷やかしかと言われる微刑、初犯刑務所に入り、親にも言えず、柄受人は金沢市の保護会、仮釈約3ヶ月貰い。仕事を探してたけど、足が不自由だから、肉体労働は難しい。考えれば考える程、悪循環のスパイラル、そんな時に、同じ保護会に居た人から、仕事の紹介を受けた。そのオーナーと会って、話を聞くと、デリヘルの電話番、ちょっと、このオーナーはカタギとちゃうと思ったけど、俺でも出来る仕事ならと思い入社、時給850円で朝の10時から夕方の5時の話だったのが、いつの間にか、夜中の3時までそれも、時給だったのが、日給に成り1日8千円、電話番だったのが新しい店を出すからと雇われ社長に成ってくれと、俺は帰る場所も無いし、もう、その時点で保護会は出ちゃったし、えっ?俺がその間住んでた場所ですか?はい女の子の待機場のマンションです。寝て風呂に入るだけの場所です。俺は何か裏があるんじゃないかと思ってましたが、はい、そうなんです。案の定、裏がありました。

人間という生き物は、不思議ですね。一度、悪い方へと転がって行くと、周りに支えてくれる人が居ないと、どんどん、どんどんクソ人生を送る羽目に陥る。俺がもっと社会常識を学んでいたら、てめえーの頭で考えて、もっと良い方向に進めたと思う。だが、当時の俺には一般常識が通じない。だって、誰も教えてくれなかったじゃん。親も学校の先生も、話はちょっと逸れましたね。すみません話に戻ります。はい、要は、俺の名前を使って、俺を経営者にし、違法なデリヘル経営が目的でした。電話番なんて、俺を釣る撒(ま)き餌(え)で、目的はピンクチラシを市内の公衆電話に貼ってトバシ(※1)の携帯3台(1台1台店の名前は違う)ピンクチラシの貼り子を2人雇って。(日給1万円)俺は朝から晩まで1日中、拘束されて、俺のマージンは4ヶ月の間の売り上げはいいのに、なぜか1万円の日給のみ、電話番から女の子の送迎、しまいには半ドン(※2)、店の女の子が客が付かなかった方の保証(5千円)を俺が自腹、挙げ句の果には、貼り子がちょくちょく警察にパクられ、その身柄受けの保証人となり、貼り子は、警察にビビっちゃって、市内で仕事はしなくなり、他のヤクザの組の縄張りにピンクチラシを貼るから、ヤクザとの話し合い、その内警察から、切っても切っても、電話は鳴りっぱなしで、仕事に成らんくなり、俺はオーナーとケンカして、何も可も嫌んになり、店の車をパクって行く当ての無い放浪の旅、一人旅っていうのも淋しいから、店から逃げた貼り子に電話して、お前は今、なにをしてんだよ?行く所があんのかと訊くと、「社長‼どうしたんですか?」俺「社長じゃねえよ!!オーナーとケンカして仕事を辞めたんだよ!!行く所がないから一緒に放浪の旅はどうだ?」貼り子「いいですよ!!」ここで、俺の歯車はどんどん狂いだす。

※1.偽名で契約した携帯電話 ※2.半日勤務

悪い方へ悪い方へ、はい、その貼り子は俺より三つ年上で、元S会のヤクザで破門された。ろくでも無い奴です。そんなろくでも無い奴と無能な俺たちが集まれば、ろくなことを考えない。はい、犯罪です。その犯罪というのが、俺みたいな小心もん(者)は考えられない大きい事件でして、早い話がタタキ(※3)です。スナックのママを脅かして金を奪おうという、愚かな行為です。事件は富山です。この事件はあっさり、パクられました。3~4日後です。被害者からの情報を元に作ったモンタージュってやつですか!似顔絵が次の日には新聞の朝刊に出てました。それはなんと、共犯の顔そのものでした。はい、教えます。日本人板ザビエルの様に、見事に頭の天辺がハゲてるのです。これ以上の特徴はありません。

※3.強盗
後編 : 俺のクソ人生の日々・2につづきます



【PRISON WRITERS】投稿へのサポートに関して/ 心が動いた投稿にサポートして頂けると有り難いです。お預かりしたお金は受刑者本人に届けます。受刑者は、工場作業で受け取る僅かな報奨金の1/2を日用品の購入に充てています。衣食住が保障されているとはいえ、大変励みになります。