nagi*@猫と珈琲、徒然日記。

これまで誰に見せるでもなく書いてきた日記を、誰かに読んでもらいたくなった。一抹の焦燥感…

nagi*@猫と珈琲、徒然日記。

これまで誰に見せるでもなく書いてきた日記を、誰かに読んでもらいたくなった。一抹の焦燥感と諦めとわきあがる感傷的な気持ちと。あたらしく何かを始めたいというよりは、いま手元に残っている大切なものをせいいっぱい愛でて生きたい。

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noteはじめます。

はじめまして、nagi(凪)といいます。 凪は以前書く仕事をしていたときの筆名で、仕事のほうは廃業してしまってますが、今でも「凪さん」とか「凪ちゃん」とか呼んでくださる方がいるので、SNS上での名前に都合よく使っています。 今始める理由 ブログをやりたいと数年前から考えていて、デザイナーの友人に相談したのはいつのことだったか、、、(昔から口ばかりで周りを巻き込みながらも実際に行動できない悪癖がわたしにはあります) 今回重たい腰をあげたのは、正直なところ、『年齢』です。 今

    • 映画『関心領域』

      パンフレット買えばよかった……。 近々買いに行こう。 絶対に映画館で観ようと思っていた作品。 「音」が主役の作品と言ってもいいくらいなので、映画館で観て良かったと思う。(※以下ネタバレあります。) アウシュビッツの収容所の壁を隔てたところに住んでいる、収容所の所長(ルドルフ・ヘス)とその家族。大きな事件は起こらず日常が淡々と描かれる。退屈な作品だと感じるかもしれない、「音」がなければ。でもその生活には常に、壁の向こうから叫び声や悲鳴、怒号、響きわたる銃声が聞こえ、空を覆う

      • ライターになりきれなかった頃のこと③夢の終わりを受け入れる

        前回から1か月以上空いてしまった……。 気を取り直して。 わたしが働くことになった出版社は、主に教育、宗教関係の印刷物を扱う会社(ざっくり)。基本的には出版物は定期のもの、それ以外も納期に余裕があるものが大半で、校了日以外は残業も必要ないくらいゆったりした業務内容だった。ライティング技術はもちろん、本・雑誌の編集とは、取材とは、校正とは。仕事を通してすべて一から教わった。 ただ、最初に言ってしまうと、わたしがこの会社にいたのは約2年ほど。この期間で教わって身につけたことなん

        • 観に行った映画を好きになれなかった日。

          リニューアルしてから行けてなかった、近所にある映画館。本屋さんも映画館も徒歩圏内にある、って、なんて幸せなことなんだろう。なかなかこの街から引っ越せない理由のひとつ。 ずっと楽しみにしていた作品だった。前情報はあまり入れず、この監督だから観たいというのがすべてだった。 音楽が素晴らしかった。でも、冒頭からちょっと不穏な空気(わたしの中で)。とても素敵だと思うシーンもあった。ぐっとくる場面も。でも、最後まで観て、わたしはこの作品を好きになれなかった。 そして、じつはなんとな

        • 固定された記事

          ひとり暮らしと猫─病院に連れて行く─(※皮膚炎の画像あり)

          りくは、わたしにとって2匹めの猫。最初から「はじめて」をたくさん教えてくれた。考えれば当たり前なんだけど、同じ猫なのにりくとそら(前の猫)は正反対と言ってもいいくらい、ちがうところばかり。 そのなかの一つに「顎ニキビ」がある。そらには一度もできなかったので、りくの顎に黒いゴマ粒のようなものを見つけた時には驚いた。調べてみると、猫が自分でグルーミングしにくい場所なので、皮脂やごはんの脂が残っていたりしてできるらしい。 ガーゼやコットンをお湯で濡らしてあててふやかしてとったり、

          ひとり暮らしと猫─病院に連れて行く─(※皮膚炎の画像あり)

          お土産には珈琲豆を。

          近所にあってまだ行ったことのなかったお店に、お散歩がてら行ってきた。 最近は、珈琲にこだわっているお店が増えているような気がして嬉しい。(少し前はドリンク<スイーツだったような。力の入れようがね) 普段家で飲む珈琲も、以前は決まったところの珈琲豆を切らさないように買っていたけれど、最近は初めて入ったお店でもお茶した帰りに珈琲豆を買って帰ることが多く、今のところそれで切らさずやれている。 いいお店だったなぁ、と家で反芻するとき、お土産に買ってきた珈琲豆の袋から微かに香ばし

          お土産には珈琲豆を。

          あの頃の自分に会いに行く。

          2024年4月27日。 朝からNetflixで『シティーハンター』を観て、Tverで『アンメット』の2話を観る。どちらも少しだけ泣きそうになりながら、いい作品だなぁとしみじみ。 夢中で観てるわたしの隣でめずらしくりく(猫)の鼾のような寝息が聞こえる。鼻詰まってるのかな。 まぁ、とにかくいい週末のはじまり。 *** ところでわたしは先週、1泊2日で東京へ行ってきた。ライターになりきれなかったころ①でも書いた「写真展」を一緒にやった2人の友人に会いに。3人で最後に会ったのは、

          あの頃の自分に会いに行く。

          ひとり暮らしと猫─週末の過ごし方─

          わたしは今、土日休みの週休2日制で働いている。平日は残業も多く、朝7時頃出て夜8時か9時頃の帰宅。その間、りくはひとりでこの部屋にいる。ほとんどの時間を寝て過ごしているとわかってはいるけど、寂しい? というよりは退屈なんだろうなとは思ってる。 金曜日の夜は、りくが飽きるまで遊ぶのに付き合って、わたしも夜更かし。 土曜日の朝は、いつもの時間に起こしにくるのでひとまずトイレとごはんを確認して、わたしはもう一度ベッドに潜る。りくもわたしの傍でもう一度丸くなる。 日の光がカーテン

          ひとり暮らしと猫─週末の過ごし方─

          手元に置いておきたい本*『海外ミステリー』3選*

          読みかけの文庫本が常に鞄の中に入っている、くらいには本が好き。 でも、本の保管や処分ってみんなどうしてるんだろう。 電子書籍に移行、ももちろん考えたけど、わたしはやっぱり紙の本が好き。もともとあまり一度読んだ本を読み返したりはしないけど、それでも最近はとくに手元に残しておきたいものだけを選んで買うようにしてる。以前より買えなくなったけど、処分するときのストレスを思うと……仕方ないのかな。 そこでここでは、わたしがいろいろ吟味して今、手元に残している本を紹介しようかなと。今回

          手元に置いておきたい本*『海外ミステリー』3選*

          ライターになりきれなかった頃のこと②気づきと転機

          ①を書いてからなかなか筆がすすまず、、、 ライターの仕事をし始めたころ、本業はアパレルの販売員(契約社員)だった。医療事務員からの転職。24歳で高校生の頃から好きだったブランドを持つ会社に運よく採用され、憧れのお店の販売員になった。 一つ願いを叶えたことは、次の憧れに向かわせるステップになったと思う。「なんか、できる気がする」根拠のない自信を身に纏っていたあの頃のわたし。 プロの洗礼 最初の数件は知人からの紹介での仕事で、今思えばいろいろと大目にみてもらえていたんだろう

          ライターになりきれなかった頃のこと②気づきと転機

          ひとり暮らしと猫

          「ひとり暮らしでペットを飼う」というのはやっぱり誰にでもすすめられることじゃないなぁと思う。わたしだって自分以外にも人がいるほうが何かと安心だし、助かる。それはわかった上で、わたしは自分のわがままで、ひとりで猫と暮らしている。 まぁ、そういう矛盾はひとまずおいて、ここではひとりで猫と暮らすときに直面する困り事を書いていこうと思う。最初からちょっとネガティブだけど、本気で考えてるひとに参考になればいいな。 ペット可(猫可)の賃貸物件の少なさ まず、ペット可の物件がほんとう

          ライターになりきれなかった頃のこと①仕事をはじめるきっかけ

          noteをはじめてすぐに、ここはライターさんが多いんだなぁと思った。たしかに書く仕事をしてる人と相性のいい場所だと思う。 いろんな方の記事を読んでいたら自分のことについて整理したくなったので、書いてみることにした。 わたしは、ライターには一応なれたけど、続けられなかった側。……いや、なんて言ったらいいのかな、一時期ライターと名乗ってそれで報酬をもらっていたけれど、結局それ一本で食べていくことはできなかった。当時、副業ではなくそれで食べていくことを目標としていたので、「なりき

          ライターになりきれなかった頃のこと①仕事をはじめるきっかけ

          赦せないこと

          先日、祖母が亡くなった。 92歳。老衰。 祖父が亡くなってからわたしたち家族と同居をはじめた。後妻なので長男である父とは血の繋がりがなく、つまりわたしとも血縁関係がない。父の下には妹(祖母の実の娘)が2人もいるのに、田舎特有の「世間体」ってやつを気にして、長男である父が土地を相続する代わりに同居を決めた。母の反対を押しきって。 血の繋がりの有無なんて関係ない、過ごした時間や培った絆があれば家族以上の家族になれる、なんてことが「幻想」だと、「わざわざ」身をもって教えてくれた人

          疲れを自覚するために。

          母が珈琲好きだったので、居間に誰か集まると「珈琲飲む?」といって誰かがコーヒーメーカーのスイッチを入れる、みたいな家だった。 でも、自分のための珈琲を自分で淹れるようになったのはそれからずっとあとのこと。 今から7、8年前。とあるブックカフェのアルバイトで、仕事として珈琲の淹れ方を教わった。そこは本屋がメインだったけど、カフェの「珈琲」にはこだわりがあって、堀口珈琲の豆を仕入れて使っていた。 家のコーヒーメーカーに入れるのは粉になったものだったので、「豆」を扱うのも初め

          疲れを自覚するために。

          そらの命日と日記の話。

          3月3日は前の猫(そら)の命日。 自分の書いた日記を読んで泣きそうになっている。去年も同じことをしたような気がする。ちなみに去年はこれを読んでいたので書いていない。今年もこうやってnoteに残して終わりにするつもり。 毎年同じことを想ってる。 でも、それでいいんだと思う。 そらの時間は止まっていて、わたしの時間は流れている。毎年3月3日は立ち止まって、そらのことを思い出す、大切な日。変わらない気持ちでいられることが、何より大切な日。 *** ちょっとまた別の話。 実

          そらの命日と日記の話。

          保護猫を迎え入れるまで④完結編

          ①~③はこちら。 愛護センターからの帰り道、この施設で出会う子をうちに迎えようと決めた。まだ目星もついてないけど。他にいろいろ探すのも疲れていたし、ここでなら、待ってればきっといい出会いがある気がした。いっしょに暮らす猫を探し出してから、はじめて前向きな気持ちになれた日だった。 2度目の訪問 最初の訪問から1か月くらい経ったころ、愛護センターの方から電話がかかってきた。 「子猫はまだなんですが、大人の猫で新しい子も入ってきたので、よかったら見に来られませんか」 譲渡の申

          保護猫を迎え入れるまで④完結編