見出し画像

昨夜はシニヨンとピンクのレオタードでバレエレッスン。モナカタルトはお留守番

昨夜は厳しいM先生のレッスン。

夫が飲み会なのでチワワのモナカとシュナウザーのタルトは、二重窓の部屋でお留守番、二時間頑張ってね。。急いで帰るからね!

髪をいつも通りシニヨンに結い、昨日はピンクのレオタードを着て上に水色のワンピースを羽織り、夜7時過ぎに自転車で出かけた(約5分)

私はピンクのレオタードが好きでよく着ている。普段着ではピンクは恥ずかしくてなかなか着れないけどレオタードなら平気。

見出しの写真は去年のスタジオでのレッスン風景。この時と同じピンクのレオタードを着ていった。

私はバレエの時はいつもシニヨンだけど、普段は髪を下ろしている。
シニヨンにすると、ちょっと義母に似ているなと思う(義姉も夫も何故か私と義母が似ていると言ってくれる。嬉しい)

義母は日本舞踊の名取りだったから、いつも着物で髪をお団子に綺麗に纏めていた。
茶道も三味線もお琴も車の運転もこなす義母はみんなの憧れで、菖蒲の花のように凛としていた。

ヘナヘナの私とは大違いだけど、なんだかシニヨンにするとちょっと義母に近づいた気がする。
菖蒲は無理だけど、すみれの花くらいにはなりたいな~。

「まりり~ん!その手は何?
何年バレエ習っているの~!!」

M先生の怒号が聞こえる。

若い頃は叱られると頭が真っ白になりアワアワとフリーズしてしまう私だったけど、還暦くらいから平気になってニコリとする(図々しくなってきたのかな)

M先生も昔ほど怖くなくて丸くなってきているし、叱られるのが楽しいコミュニケーションだ。
『は~い、M先生には25年以上習ってまーす』と心の中で返事をする。

バレエは縦社会だ。
私より14歳も若いM先生だけど、先生だから目上の人である。

M先生とは、あまり親密に会話をしたことがない(怖いし~)
それでもM先生と私は相性がいいらしい。友人のRさんには『ボケとツッコミの漫才コンビ』と言われる。

レッスンが終わり、次に短いポアントクラス。
「M先生、ポアントクラスはしないで帰ります!」
「え~っ、まりりん、帰っちゃうの?」
「すみません、夫が飲み会でワンコたちがお留守番しているので、、二時間過ぎるとキュンキュン言い始めるかなと。。」
「そっか。鳴くと近所の人に通報されるんだったね、仕方ないね」とM先生。

M先生も、二匹のワンコを飼っていて、我が子のように可愛がっている。

「ワンコは、可愛いよね~」
「はい、可愛いです」私は帰りの用意をしつつ、ワンピースを汗だくのレオタードに羽織りながらM先生に答える。

「ワンコはさ、ものを言えないから可愛いよね~」
「はは、確かに」と、笑いながら「お先に失礼します~」とスタジオを出て暗い夜道を自転車で走った(5分だけど)

帰宅すると九時半。
モナカもタルトも嬉しくて大騒ぎ!
お留守番頑張ったね!

夫はまだ帰ってない。
ポアントクラスまで受けたら帰宅は10時過ぎてしまい可哀想だものね。

お風呂に入って髪を洗い、ワンコたちを侍らせて空きっ腹にワインを流し込む。(レッスン後半は、ワインのことばかり考えている)

「ワンコはものを言わないから可愛いかあ~」ワインを飲みながらM先生の言葉を思い出す。

こんなに愛らしいワンコたちだけど、それは人間と犬という縦社会の中で、ワンコがものを言わないから人間は勝手に「可愛いのう~」と思っているのかもしれないわね。

人間と犬が対等な横社会で、犬がなんでも対等に喋れたら、もしかしたら全然可愛いとは思えないかもね(汗)

バレエの先生と私も縦社会のルールの中で、自分の本音とか言えない状態だから美しい誤解の中で楽しい関係がずっと続いているのかもしれない。

夫とはどうだろう。
付き合っていた八年間の最初の六年くらいは完全に私のペースだったな、何か気にくわないと「もう、別れる!」と何度も彼を脅した。

そのあと突然パニック症状が出て、立場が逆転した。私は彼がいないと息が出来なくなるし、どこにも行けないと信じ込んだ。

男尊女卑の道まっしぐらにしたのは私にも原因があるのだろう。
夫婦関係は縦社会っぽかったかもしれない。
私はパニック症状が怖くて、彼から絶対に離れたくなかったから(経済力もなかったし)、時々意味もなく爆発はしたけれど、ほぼ彼が言う通りに生きてきた。
ワンコと同じだな。

今は。。パニック症状も寛解して、還暦くらいから横社会まっしぐらになってきた気がする。
言いたいことを何でも喋れる妻は、果たして彼にとって可愛い妻なのだろうか?

大丈夫。
彼はお母さんが大好きだから、シニヨンが似合う年老いた私をきっといつまでも大切にするに違いない、、よね







この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?