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保険会社の個人情報漏えいから考えるべき事、学ぶこと

SNS上において、大手外資系保険会社であるプルデンシャル生命保険の「個人情報漏えい」に関する記事を見ました。


同社HPにPDFにて声明が上がっています。





今回は、このPDFに対しての詳細は憶測になってしまうのですが、発表に至るようになった事態から、柔整あはきの方々に対しても充分業務と関係のある話ですので、題材にさせていただきたいと思います。

①そもそも個人情報保護法とはあらためてまとめてみる
②その上で今回のプルデンシャル生命元職員における問題点は何か
③柔整あはきの業務と置き換えてみる

以上の三点でお送りさせていただきたいと思います。

①そもそも個人情報保護法とはあらためてまとめてみる
2003年から施行され、所管は内閣府になります。

過去、大きな企業が情報漏えいで対応した件は、ニュース等でもご覧になっていたかと存じます。

有名なのが「ジャパネットたかた」。
当時、年間450億円以上もの売り上げを揚げていた企業にとって、まさに青天の霹靂のような事件となりました。

重要さを重く見た高田社長は、しっかり期間を取って会社の操業を停止し、事態の収拾に努めたのは有名です。

ジャパネットの場合は、内部の人間が顧客名簿を持ち出したことに端を発しますが、それでその名を使っての直接的・表面的被害が明確でなくても、企業体質が問われ同時に責任も問われます。

これが一般社会の個人情報に対する考え方です。

しかしながら柔整あはきの場合は、なぜか分かりませんが個人情報保護法なんて蚊帳の外。

既に一昨年にも改定されて、より厳罰化されているので、多くの企業では対策に追われました。

医科でもしっかり対策をしておりますが、銃声秋の世界でこれに対して前向きに対策している会社の話はあまり聴こえてきません。

改訂後の二年間でわたし以外から個人情報保護法のレクチャーを受けたという治療家にもほとんど会ったことがありません。


多分考えられる原因というのが、この個人情報保護法が発行されたときに「顧客5000人以上の事業所」という目安があったのですが、カルテ数が5000に満たない場合は「うちには関係ない」と高を括ったのではないかと私は推測しています。

しかし2016年の改定の時点で、1事業所あたり一人でも顧客があればすでに対象となっています。
「患者であって客じゃ無い」
そういった頭がお花畑のような理論はどうでもいいです。


ようは患者が一人でもいれば対象のですがそれに対して見て見ぬふりをしているのが非常にこの業界の怖いところです。

先ほども申し上げましたように、企業の方ではきちんと対策されています。

そういったところにお勤めの患者さんが、ずさんな対応をしている接骨院の状況を見たら「どんなに腕が良くてもね・・・」と否定することは請け合いです。

そもそもテレビですらコンプライアンスが煩くて、がんじがらめで何もできない・・・と言われているような時代。
なんで自分たちには関係のないという振りができるのか?私も免許をとって十年以上になりますけども、とても謎な部分です。

ここまでくるとある意味、きちんと個人情報保護法対策がされている勤務先というのは・・・


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