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特別無料公開:保険会社からの「通院記録を教えろ電話」同意のない個人情報提供を断ったら・・・?

個人情報保護法が改正施行されて、半月が過ぎました。
治療家の方々におかれましては、対策はお済みでしょうか?

先日行った「柔整あはきのための改正:個人情報保護法対策セミナー」は、4月も決まっております・・・が、3月に参加された先生から
「早速こんなことありました!いやぁ、受講しておいて良かったですよ!」との報告。

それで表題の内容になるのですが・・・許可頂き、バラします(笑)

交通事故で通院している患者さん。
御自身がかけている保険屋から、その後の通院記録を電話で問い合わせ。(まぁ、この時点でコンプライアンス的にありえないんですが・・・)

「個人情報なのでお電話ではお答えできないんですよ〜」と回答。

それはそうですよね・・・相手方保険会社とは、任意一括請求の協定があるので、患者さんからの「個人情報における情報公開同意書」を頂いておりますので、そちらであれば問題は無いのです。

しかし、患者さんの加入している保険会社からは・・・未だに同意確認取れていませんので、コンプライアンス(法令遵守)的には、医療従事者は聞かれても答えられません。
しかも電話口って・・・

その回答が凄い
「では保険降りませんから患者さんに先生からそのように伝えてください!」
ってめちゃキレられる(笑)

先日のオンラインセミナーで分かっているので
「普通は、患者さんが接骨院側で記入する診断書を持ってきてもらう形だと思いますが違いますか?」
と返しのと質問したところ
「それだとお金かかりますよね?支払い出来ません!」
ってオイオイ・・・(笑)

そう・・・
・保険会社が電話で問い合わせしてくる
・保険会社が書面で問い合わせしてくる
・患者さんが書類を持ってくる

全部、対応が違います。
それが個人情報保護法で、多くの企業なんかは法令遵守のために研修を行い、それを実務で実行しています。

「そんなことあります⁇ ないと思いますが・・・なので
『せめて同意書送って患者さんいる時に電話もらえませんか?』
と譲歩したんですけど
『そっちから電話ください!』
とかプンスカピーで電話切られました(笑)
同意書送られてきたら、電話で通院日答えても大丈夫ですよね?(笑)」

とのこと。
はい、この先生は全くもって問題ありません。
問題なのは、この保険会社担当になります。
私の個人的な感想は「大丈夫か?この担当・・・」

まず、この既参加の先生の通り、患者さんの情報は「個人情報保護法」があるので、無闇矢鱈と外部に発言することが出来ません。

顧客である患者さんと保険会社間なら問題はありません。

しかし保険会社と医療従事者側には関係性が無いので、患者さんの個人情報保護法があるので教えられません。

それを出来る様にするのが「同意」であり、多くが「同意書」という形で残します。

今回の個人情報保護法改正は、罰則も強化されているし、常識ある企業の対応を求めらている傾向なので、多くの企業が4月に入って会員規約の改正どの案内を送っているのですが・・・ご覧の方もいるのではないでしょうか?

こんな感じに来ていると思います。
どれも個人情報保護法改正によるもの


今回の患者さんは、交通事故とのことですが、今回のTEL元は御自身の保険会社とのこと。

これは、加入している自身の自動車保険に「人身傷害」というのがあり、そこには傷害一時金特約というのが付帯されていることが多い

怪我をして定額の保険金が出るのですが、多くが5日以上の通院が有る無しが境界線で、そこから金額が変わります。

今回のTELは、この通院日数を確認する事で給付金額が変わることなので、担当は確認したかったのですよ、

し・か・し・・・個人情報保護法があるので、TELで教える場合は「同意」が必要です。

「そんなのいいじゃん!教えても別に・・・」というのは、現代社会においては通用しません。それではアウトロー(out low で法律外)になってしまいます。

この先生・・・やっぱりきちんとコンプライアンスを徹底しておいて正解ですよ・・・
この事から、支払いに時間がかかることを、院側のせいにされかねないので、御自身から患者さんに報告したそうです。

患者さんとのこと。「なんですか!?それ!信じらんない!このご時世に?・・・いくら付き合いでも、次の更新は無いですね。あり得ない!先生が常識ある方で良かったです。自分がそんな保険会社の商品を利用しているのも恥ずかしい」


これが普通の方の反応ですよ。

もしも、院がTELで確認無しで言っていたら、この患者さんのネガティブな印象は・・・治療家に向いていたんですよ・・・

誰ですか?「その患者が神経質なだけ」とか思っている方。
いやいやいや・・・当然な反応なんですよ。


逆に、こういった常識がある方から見て、院側がどこの誰かも分からないTEL(名乗っているだけで、わかりませんからね・・・それが個人情報保護法の感覚)に対して、通院の情報をペラペラ話す?

たぶんゾッとするでしょう・・・

医科だったら絶対にしませんよ。
SNSでも、Dr.の「クソ忙しい時に、答えられないTELよこしやがって!」と怒りの投稿は幾らでもあります。
同じ国からの免許を持っている責任は変わらないわけですから・・・


患者さんからの信用を改めて得たその先生、その後は私の方で追加アドバイスして・・・
「とりあえず、患者さんに通院証明書(無料)を渡して保険会社に直接出すということになりました(今日出してるはず)。担当者曰く、わたしのせいで保険金降りるの遅くなったと言うつもりらしく、担当からは未だに同意書届きません(笑)」
とのこと。

信用を得た側
信用を失った側

私は、受講された方々が前者になって頂きたいので、とりあえず4月20日・24日のオンラインセミナーをオススメします。


ちなみに、この保険会社は・・・J○共済です。

※今回の記事は無料公開としアメブロにも同様の内容で投稿します

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