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斬新な意見に流されるのも・・・「ちょっと待て」となりかねない

とある、オンラインサロンをお持ちの有名な芸人さん。
私はそこの会員じゃ無いですが、SNSにおいてタクシーに対する意見として、記事が上がっていました。

ほうほうほう・・・なるほどね~と読んでいましたが・・・
正直な所、私はこの記事に対して賛同することは無くて、残念だな~と思うと同時に「こういった意見は斬新と捉えられて賛同を得ていくのかな?」と思ったので記事にしてみます。

まずは、その投稿は纏めると以下のような感じになります。

・『日本のタクシーのここがキライ総集編』としてだがタクシードライバーさんに、そんなことをさせているタクシー会社さん」への苦言である

・いやなの1位が予約したタクシーに乗る時に、ドライバーさんがワザワザ外まで出てきて、手動でドアを開ける間違ったVIPサービス

・タクシーを利用する人間のプライオリティ(優先度)1番は一般的には「時間」であって移動を買っているわけではなくて、時間を買ってる

・タクシーという“移動する個室”を買って、時間を確保してる

・なのにいちいち手動でドア開けサービスは要らないと

・リムジンなんかの高級車で付加価値があるなら別だが表面だけ金持ちごっこしている感じがダサい

・もう一つが目的地を伝えた後のルート確認。目的地までの最短距離か最短時間しか無いだろと

・ルート確認は、クレーム対策だということも分かる、だがルートを確認でお任せしますとした後に、必ずドライバーさんの方から確認のダメ押しが入るのだがなぜ?・なんで、もう1回確認してくる?

・『ルートはお任せします』と言った後に、ルートの文句を言ってくる客は、無視せぇ!「お前が『お任せします』と言ったんやろが」と返せばいい。

・なんで、一部のクレーマー用にサービスを作ってる?プロが、どんだけ予防線を張る?おかげで遅くなる

・そんなにクレームに対して対策するのなら、俺のクレームに対して何か対策してくれ!

とまぁ、こんな感じですかね?

今のインフルエンサーなり、情報発信者の特徴として
「これまで曖昧にジワリと考えてきたことに斬り込む」
というのがあります。

そして、ある意味で1つの清涼剤のごとく情報を受け取った側に対してのスッキリ感を与えます。

しかし、スッキリさせれば良いのか?というとそうでは無く、受け取る側もその発信に対して単純に受け入れて同調するだけではなく、考えるべき事もあります。

なので、斬り込みに対して斬り込んでみます(笑)


①ある意味で斬り込むという事がパターン化されてる

②斬り込んで良い場合と、斬り込んではいけないパターン

③斬り込んでいるけど、それってある意味アンタの○○○○じゃね?というオチ


の3点で送らせて頂きます。

①ある意味で斬り込むという事がパターン化されてる


まず最初に「ワンセンテンスポリティクス」または「ワンフレーズポリティクス」という言葉を覚えておいてください。

そもそもこれは「単純化された政治スローガン」とされ有権者の支持を獲得する政治手法と言われています。

アメリカなどで、難しい政治議論を訴えるのが困難な移民や低学歴者の支持を獲得するために多用されたそうで、印象に残る単純なフレーズで、民衆の心を掴む方法。

ただ欠点もあり、扇動的なメッセージが受け入れられやすい等の危険性もあるそうです。

 1度インパクトのある単純な言葉が、人々の心の中に印象を落とし「そうかそうなんだそうであれば彼がやっていることは正しいんだ!」と印象づけることで全体の流れを大きく持って行く・・・

少し前の政治で申し上げるならば
・小泉元首相の「自民党をぶっ壊す」「郵政民営化」
・民主党の「政権交代なくして成長なし」
と言った言葉が私の記憶にはあります。

これらの共通項は、これまでに誰かが思っていたことをインパクトのある言葉で指摘して、自分の行いたい方向に民衆を誘導させて実現させるといったことになります。

これのいいところは、これまであいまいだったことを明確化し
「あなたたちの知らないところでこういうことがあったんです」
「一部の人間だけが利権を持っているのはおかしいでしょ」
「聞いているあなたのためにもなることなんですよ」
という言葉は入りつつも、これまでの常識的なことをブレイクスルーさせる力があることです。

25年程前には「買ってはいけない」という本が話題になりました。

これも同じような手法で「あなたたちは知らないところで、このようにされているから何も考えなしに利用してはいけませんよ」といった内容であり、食品に含有された保存料の問題だとか内容は盛りだくさんで、当時私が社員をしておりましたマクドナルドも格好の標的にされて、ガッツリ攻撃されておりました(笑)

ここ10年の流れで行けば、現役の医師資格の持っている人間が陰謀論を用いてワクチン不要論を唱えているケースもあります。

そう・・・人の心を動かすのは意外に簡単で
・常態化された習慣への抵抗
・集団心理

活用することでできてしまうこともあります。

私の仕事的には「保険不要論」が元気に活動しています(笑)

これは生命保険は、自分が払うよりも損をすることが多く、そんなことをしているんだったら、投資や貯蓄をした方がマシである・・・といった内容であり、一般人よりも収入が高く、元来生命保険など保険が不必要な方々も追従してきているのでタチが悪くなっております。

まあここまでとは言えないかもしれませんけれども「斬り込む」という作業を完成させるには、これと同様の行程が必要になってくるわけです。

つまり、これまでの事に対して別角度の側面を見せて、そこに対して「それでいいの」と投げかけることで斬り込みに至ってしまう。

今回のタクシーに関することでも・・曖昧なところを表面化してそれに対して投げかけを行っているわけです。


②斬り込んで良い場合と、斬り込んではいけないパターン


こういった記事を読んでると、先にも出したように清涼感というか、多少のすっきり感は覚えます。
しかしながら、言論の自由はありますので言うことは自由ですけれども、それにより逆効果の影響が出てくる人がいます。

今世間を騒がしているような、裏金が明確になることで、一部の甘い汁を独断していた人間が罰せられることは歓迎すべきことでもあります。

しかしながら、この斬り込みという作業がふさわしくない場合が3つあります。

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3,113字

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