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和紙アーティスト/竹山美紀さん

2022年4月1日&8日放送

今回のお客様は、越知町在住の和紙アーティスト、竹山美紀さんです!

■ 竹山美紀さん
東京都墨田区出身。幼い頃から絵を描くことが好きで大学では油画を専攻。 作品に和紙を使ってみたところ、やさしい手触りや質感に魅せられ、以来、和紙を使った作品を作るようになります。大学卒業後は高知や茨城で滞在制作などを行い、2020年に高知へ移住!現在は高岡郡越知町で創作活動をしながら、作品を販売する店『WASHI ORIORI』を経営しています。

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▶ 和紙との出会いは?

子どもの頃から絵を描くことが大好きで、よく「美術館に行きたい」と親にせがんでいたという竹山さん。和紙との出会いは小学生の頃で、夏休みの宿題としてちぎり絵の製作キットを使って作品をつくったんだそうです。
当時は竹山さんはもちろん、いつも忙しいお母様までもが夢中になり、時間を忘れて没頭するその姿を見て「あー、和紙って凄い魅力があるんだな」と感じたそうですよ。

高校を卒業したあとはアートマネジメントの仕事に就きたいと、芸術学を学べる一般大学に進みますが、アートについて学べば学ぶほど「自分も作り手になりたい!」という気持ちが熱く燃え上がってしまい、大学3年生の時に美大受験を決めました。

そして東京藝術大学の油画科に入学した竹山さん。油絵のほかに、空間作品など幅広いことを学ぶうちに、もっといろんな素材を試したいと思うようになり、そこで思い出したのが小学生の頃に母親と一緒につくったちぎり絵の楽しい記憶…。こうして和紙を使って作品をつくり始めるのでした。

▶ 和紙の産地を訪ねて

和紙を使って作品をつくるようになると、今度は「この和紙はどんな場所で、どんな人が、どうやって作っているんだろう?」と興味を持つようになり、美濃和紙(岐阜県)の手漉き研修に参加した竹山さん。寒さ厳しい冬の時期に、約1カ月間、美濃和紙の製造工程を学びました。

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日本三大和紙のひとつである美濃和紙は「東京2020五輪/パラ五輪」の賞状にも使われた和紙で、その中でも厳選した素材で手漉きされる本美濃紙は、ユネスコ無形文化遺産に登録されるほどの上質な逸品。
竹山さんは研修によってその製造工程を学ぶことで、和紙の奥深さを知り、さらにその魅力にハマっていくのでした。

▶ 土佐和紙と出会い、高知へ!

そんな竹山さんが土佐和紙と出会ったのは東京の和紙屋さん!
たくさんの和紙が並ぶ中、ひと際キレイな染め和紙を発見し、店員さんに「どこで作られた和紙ですか?」と尋ねると「高知の職人さんが作った和紙で、しかも今ここの2階でその方がつくった和紙の展示をしてますよ!」とのお答えが…!?すぐさま2階に上がると、その職人さんの奥様がいて、話をしているうちに「よかったら研修に来ませんか?」と誘っていただいて、実際に高知県いの町へ来ることになったのでした。

ひと言で「和紙」と言っても、産地によって作り方や出来上がりは様々。
和紙の原料となるコウゾは、栽培している地域の気候や風土によって繊維の性質が違ってくるようで、それによって和紙に個性が出てくるそうです。
土佐のコウゾは繊維が太くて長く、和紙にするとフワッとした仕上がりになりやすいとのこと。とても興味深いお話ですね♪

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▶ 竹山さんがつくる作品は?

現在は高岡郡越知町で創作活動をしている竹山さん。
和紙を使ったアートパネルや野鳥を描いた和紙ハガキ、メッセージカード、
アクセサリーなどを制作販売しています。

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上の写真はふわふわと軽い和紙を使ったアクセサリー『washi pompon』✨
奥が透けるほど薄くて、上品な繊維の質感が特徴的な土佐典具帖紙を使ってイヤリングとピアスをつくりました!

収録の際に竹山さんが身に着けていたモノで、金具はアレルギー症状を引き起こしにくいサージカルステンレスを使用。動くたびに可愛く揺れる上品なアクセサリーです。

またリボンをほどくことで開くパッケージもご自身で担当。
三椏(ミツマタ)の花をモチーフにしたロゴデザインもキュートです❤

こちらは、イヤリング、ピアス、それぞれショートタイプとロングタイプがあって、価格は4,180円(税込)受注生産のため少しお時間をいただきます。
詳しくは竹山さんがご夫婦で経営しているお店「WASHI ORIORI」のホームページをご覧ください!

▶ 越知町で営むお店とは?

竹山さんのご主人は造形作家の齋藤与志彰さん!
土佐和紙でつくった癒しの動物型ランプシェードが人気の作家さんで、NHKの情報番組『あさイチ』の中でご夫婦揃って紹介されたこともあります。

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そんなご夫婦の作品を販売しているのが、
高岡郡越知町の商店街にあるお店「WASHI ORIORI」です。
こちらは、かつて薬屋さんだった築100数年という建物を改装したもので、以前こちらで和紙アクセサリーのワークショップを開催したときに竹山さんが一目惚れしたという物件。
チャレンジショップとしての運営を経て、現在プレオープン中です。

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【住 所】  高岡郡越知町越知甲2483番地
【営業日】  毎週  土曜日・日曜日
【営業時間】 午後1時~5時


店内にはケヤキで出来た大きな薬棚があり、レトロで、とっても趣きのある佇まいになっています。ショーケースの中にはアクセサリーや和紙ハガキ、キャンドルアーティストとコラボレーションした美しいキャンドルが並べられているほか、薬棚の引き出しからは、ご主人の作品である猫ちゃんのランプシェードが顔を覗かせるなど、遊びゴコロにも溢れています。
越知町にお出かけになった際はぜひ訪れてみてください。

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▶ 今後の目標は?

現在お住まいの越知町で昨年からデッサン教室を始めた竹山さん。
以前、町内で油絵教室をしていた方が8年ほど前に亡くなり、その後、絵画サークルとして絵を描き続けてきた方々と知り合ったことから、デッサンを教えることになったんだとか。絵を描くことが大好きなシニア世代から、小中学生のジュニア世代まで、月に4回、様々な方が集まっています。
竹山さんという芸術家の存在が、町の文化振興に繋がっています!!

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今後は自分の感性を活かして
■ 令和の時代にも通じる和紙の魅力を発信していきたい!
■ 今の生活をよりステキにする和紙アートや商品をつくっていきたい!
と語ってくれた竹山さん。
和紙を使った温かみのある作品で多くの方を喜ばせていってくださいね。

【 放送プレイバック 】📻✨
★ 2022年4月1日(金)放送 ⇒ コチラ から!
★ 2022年4月8日(金)放送 ⇒ コチラ から!

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