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推し疲れ、について。

先日、モリコロパークへ。

2023年夏の「ザ・アイス」を見てきました。

2007年から毎年愛知で開催される現役フィギュアスケーターが集うアイスショーで、少しずつエリアを増やし、今年は愛知、日光、大阪、盛岡で行われています(多分まだ終わってない)。スポンサーはロッテ。放送は中京テレビ。

これまで、かなりの頻度で見に行っています。モリコロパークの変化を感じる日々。ジブリの片鱗だけ目にしてきた。

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このショーは、当初は浅田真央さんが座長で、途中で小塚崇彦さんが一瞬主役風になってフェードアウトし、また浅田選手に戻り。彼女の引退後は宇野昌磨選手が引き継いでいます。

世界中から集まるトップ選手たちの端っこで、こっそり座長してる宇野選手。※現在の世界チャンピオン。

今年も活躍しそうですね。キレッキレの演技でした。

私自身はゆるくフィギュア視聴を続けているのですが、同じタイミングでスケートにハマった友人が「課金しまくる本気の宇野昌磨推し」に成長。

毎回チケットいる? と誘ってくれるので、「愛知3公演全部行く」という彼女にくっついて、1公演だけ恩恵にあずかりました。今回はアリーナですが、フィギュアバブルは高止まりのままアリーナチケットは2万2000円(4歳以上チケット必須)。氷上シートはもっと高額。

フィギュアスケーターのファンは、ほんとに課金するんです。世界中の試合へ遠征する彼女たちはお金を持ってる。

友人はいつも「SHOMA」と書かれたタオルを持ち、「UNO」のロゴを持つミズノとのコラボバッグを携えてショーや試合に参戦。世界フィギュアなどのために埼玉に行くのは日常茶飯事(さいたまスーパーアリーナが日本ではたしか観客数最大でよく開催)長野や大阪あたりならフラッと出かけ。

年末にはカレンダーを買い、特大ポスターも購入し、フィギュアのためにWOWOWその他に加入するなど、惜しみなく愛とお金を注いできた。

その推しに、「なんか、疲れちゃって」と言い出した。

え、なんで?

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宇野昌磨さん。

少し前に、本田真凜選手との交際を公にされていました。

本気推しの友人は、昌磨君のYoutubeなどへの視聴態度も真面目なので、そこはかとなく「まりんちゃんとは付き合ってるだろうね」とずーっと前から言ってました。すべてのメディアと動画からわかる情報を吟味した上で。

でも交際自体は「いいじゃん」という姿勢。真凛ちゃんは可愛い。

私は個人的に本田姉妹(女優の本田望結ちゃんとか含む)の中では、真凛ちゃんを最大に推したい。

が。

フィギュアファンの対立やら、気に入らない選手への暴言やら、なんやら。そういうののえげつなさも垣間見てきた過去も脳に甦ります。特に、本田真凜選手へのアンチはみるに耐えないものもありました。

大多数は肯定的なファンですが、中には誹謗中傷を浴びせる心ない人々がいる。

そのアンチ発言に怒りを覚えた(らしい)宇野選手、発言のすべてがファンに対して刺々しいものになっていったそう。ほんのひと握りのファンのために、彼の言動は「ファン全部が敵」という姿勢に。

※ただゆるふわ視聴組の私は全く気づかなかった。おそらくストーリーその他後に残らないものでそういうのを発信していたのか。不明。

少なくとも、本気で推していた友人は「もうファンに対して厳しいコメントを見るのも疲れちゃって。SNSとかのフォローは全部外したし、動画も見てないよ」だそうで。

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そんな傷心の彼女を救ったのは、俳優の町田啓太さんでした。

えっ。

そうなの。

たまたま昌磨疲れに陥っていた時、WOWOWか何かで「チェリまほ一挙放送」をやっていたのを見かけたらしく。
→チェリまほ/「30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい」という漫画を原作にしたドラマで、赤楚衛二さんと町田啓太さん主演のBLラブコメディ。よい。私も好き。

非常に端正な顔立ちながら、底が見えないほど謙虚な町田ワールドに溺れてしまったらしい。とてもとても謙虚で、謙虚すぎて「謙虚ハラスメント」と言われるほど腰が低いらしく。

ファンをとても大切にする言動に惹かれたそうです。

友人は常に「推しに対して真剣」なので、一度推すと決めたら本気課金するため、すでにあれこれ行動を起こしていました。

反面「推しは常に一人しか心に棲めないみたい」とのこと。昌磨の影がうすーくなりつつあるそう。

ただ、今回惰性(らしい)でチケットを取った「ザ・アイス」を見て、やっぱり演技は感動したし、「見直した」とも。少し浮上するのでしょうか。分かりません。

12歳くらいから演技を見てきた昌磨くん、素敵な大人に成長し、これからの活躍はやっぱりゆるく応援してます。

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私は人生で「本気で推す」を体験したことがありません。すぐ飽きちゃう。ドラマにはまっても、「その役柄」が好きなのであって、本人が好きなわけじゃないと気が付いてしまう。

本気で推せる人は羨ましい反面、感情の振れ幅が大きすぎることに困惑。
※キンプリの解散発表翌日に実生活に影響を受けた人々を目の当たりにした。

推しは幸せと一緒に不幸も運んで来る。

でも、だからこそ「幸せの頂点」が通常よりも高いのだと思います。

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