見出し画像

【読んだ本の話】チムグスイさんの本から、「何もしないこと」の大切さを学ぶ。


ヨモギです!

植物療法士であり、ハーブティーやエッセンシャルオイルのお店を営む「チムグスイ」代表の鈴木七重さんの著書、「私を整える」を読みました。

本屋で平積みになっていたのです。

私、ここのハーブティーを買ったことあるわ〜くらいの軽い気持ちで手に取りました。

自律神経系の不調とは付き合いが長いので(20歳くらいの頃から数年おきにやってくる何か)。スルスルと文章が脳に溶け込んでいきます。


体の声を聞こう、何もしない日を受け入れよう

人が現在の形になるまでに、想像も絶するほど長い年月が過ぎていて。

だから人は「太陽の光と共に起きて、日中は光を浴びて動き、日没後に眠る」というサイクルに合わせて体がつくられています。

でも現代はそれを無視して、頭で考えることを優先して生きてしまう。

例えば、目の前にバターと砂糖をてんこ盛り使ったケーキがあるとして。

頭「わー、美味しそう! 食べたい」
胃腸「わー、百発百中胃がもたれる!」

上記の「頭」の感じ方を選んでしまう。

が、実は大切にするべきは胃腸のズーン、、、という感覚の方なのだそう。

さらに、「頭でっかち」な私たちは合理化を重視し、「何も生み出さない時間」にメリットを感じないので、時間があれば予定を詰め込みます。

しかし実は、何もしない日こそ大切で尊いものだと説かれていました。

その時間に脳は疲れをとり、体は緊張から解き放たれ、また動き出すための
エネルギーを貯めているのです。


あとは朝のウォーキング礼賛


大事なのは「体のリズム」を整えること。

毎朝同じ時間に起きて、きちんと朝食を食べ、活動を始めること。

朝の光を浴びながらウォーキングする習慣の重要性なども書かれています。

歩くことは好きなので、毎朝ゴミ捨てに行くついでに30分ほどウォーキングをしています。ただ、姿勢や歩くリズムも重要だと思うものの、その辺りはかなり緩め。

でも全体的に「こうやって生きなきゃいけない」「体を緩めるためにハーブティーを飲まなきゃいけない」みたいな、「べき」「ねば」を捨てることから始めようというスタンス。

もっと緩くていいのです。
頑張らない方がいい。
なんとなく「あ、美味しいからこのハーブティーのも」くらいで。

無理せず、体の声を聞いて、胃腸の調子が悪いなら脂っこいものは避けて、できるだけシンプルなものを食べて、その上で体調に合うハーブや精油を取り入れてみて。

ということが、優しくてあったかい言葉で綴られています。


先日野外イベントで食べた野草の天ぷら。柿の葉、スギナ、葱坊主!
実はちょっとお腹壊しました。なんで?好転反応?

自分の世界で輝くという概念を再認識


自分の心と身体を整えて、副交感神経がいい感じに働いていれば、軸ができて周りに流されなくなるという考え方がしっくりくるのです。

「過去に心理カウンセラーさんからうかがった価値観と似たようなことを言っている」という、自分の中で整合性が取れる経験を得て、納得できたというか。

例えば、もっと商売を軌道に乗せたいとか。

もっと刺激の中で活躍したいとか。

そういう向上心を一旦脇に置いて、今自分が手にしているものを再度見つめ直し、心地よく頑張れるスタイルを見つけると、結果として「自分の世界で、輝く」という次元に辿り着けるという。


大変興味深く読みましたが、書籍後半に書かれている「朝のおすすめハーブ」とか「おすすめレシピ」「緩める体操」のページは、再現するのが大変そうすぎてザーッと読みました(大変申し訳ありません)。

あ、でも庭に生えているレモングラスのお茶を飲んだりはしました(それだけ)。

体の声を聞く方がいい、そういう概念をじわじわ脳に浸透させて、自分の心地よさの輪郭を掴んでいきたいと思います。ゆるゆると。

この記事が参加している募集

読書感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?