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TBSドラマ「凪のお暇」1話と2話を観た。

久しぶりのドラマ感想記録。黒木華さん主演、中村倫也さん、高橋一生さんが出演する金曜夜10:00のドラマ。

原作の漫画はwebコミックスで無料分だけ読みました(常にそうやって生きている)。

心に響く、ぎゅっと引き込まれる

空気を読みすぎて自分を抑え込み、損な役まわりばかりして生きている主人公の凪が、思い切って会社を辞め、家賃3万円のボロアパートで暮らし始めるお話。

女子トークでは常に「わかるー」しか言えなかった彼女が、勇気を出して友達を作った第二話のエピソード。

「よかったら、お茶でも飲んでお話しませんか?」

「石に興味はありません。それでもよければ、また会いましょう」

心がぎゅうっとなる。

突然出会った人に恋に落ちるとか、絡み合った人間関係を描写するとか、そんなドラマチックな展開ではなく、「友達を作る」というそのこと自体が、なんとドキドキすることか。

黒木華さんと、市川実日子さんという、「ビジュアル的にはすごく美女」というわけではないけれども演技力と存在感のある人たちが、それを演じるとなんと滋味深い場面が生まれることか(すいません、偉そうに)。

三田佳子さんの演技も貫禄の極みで、おばあちゃんの雰囲気がとてもよくできている。若干隠しきれない上品さが垣間見えるのも、それはそれでいい。

漫画やドラマは、「筋立ての妙」と「台詞回しのうまさ」が大事だなと思わせる。絵だけが上手くてもダメだし、仕上げ力だけがあっても物足りないし、超絶イケメンと美女がいてもストーリーがちぐはぐだとすぐに目をそらしたくなってしまう。

クズ男をちゃんとクズっぽく演じられる凄さ

高橋一生さんのクズ男っぷりが素晴らしく、観ていて本当に腹がたつところがまたうまい。

静止画だと「漫画と違う?」と思わせていたキャラが、動き出すと「わあ、これだこれだ!」となる。あの目線とか、口の動きとか、上から物をいう俺様っぽさが非常に良い。

なのに肩を震わせて号泣して帰るところなんか、顔が見えないのに号泣っぷりがよくわかって感動した。

さらに、黒木華さんの口角ぎゅっと上がる表情(可愛い!)、中村倫也さんの優しい眼差し(癒される。。。)など、一つひとつが素晴らしくて、ずっと観ていたくなる映像。

エンドロールのスタッフ表示、タイトル挿入など、制作者の遊び心たっぷりの映像づくりも面白い。

来週も楽しみです。






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