マガジンのカバー画像

身になるエッセイ(たまに読むと楽しい話)

18
身の回りで起こった小さな事件を、「今日はすごい体験をした」と感じたポイントに絞って解説するエッセイです。たまに名言が出る(かもしれません)。
運営しているクリエイター

記事一覧

【エッセイ】「インスタは今が最盛期、もうそろそろ終わり始める」という書き込みを見て

最近インスタでお店検索をしたときに 出先で「どこかでランチをしよう」という話になった時の話。今までなら「エリア名+カフェ」などのハッシュタグを使ってインスタ内検索をしていたのですが。 最近その行動をとると、出てくる情報が全て同じフォーマット、トップ画像に文字が規則正しく並ぶ「メディアっぽい記事」ばかりになってしまって。 そっと閉じました。 あ、私こういうのは求めていないと気づく瞬間。 私が欲しかったのは、普段からカフェが好きで、最近あそこに行ったら良かったよ! と

【エッセイ】好きな文章のこと

まず、大学で日本文学を専攻しました 私が「好きな作家」と認識できるほど読み込んだ作家さんは少ないのですが、大学時代にうっかり日本文学を専攻したこと、研究室に源氏物語の権威の先生がいたことから、卒業論文のテーマには(なぜか)枕草子を選びました。 その時の記憶が曖昧なのですが、枕草子に書かれている価値観は「意外と共感できるかも」と思うことが多かったです。あれいいよね、これいいよね、そうだよね、の繰り返し。 ※普段大河ドラマは見ませんが、今年は「光る君へ」を頑張ってみていま

高齢の友人の代わりにネット通販をしてみて感じたこと。高齢者のスマホ教室で学んだこと

田舎に住んでいるので、道を歩けば出会うのは高齢者です。 移住し、子育てをするようになり、初めて同世代の女性ともネットワークが生まれましたが、それまでは高齢者だけ。 初めて友達になったのは、自分の母親よりも年上の女性でした。 ネット通販の代行を請け負う 「私はギリギリまでスマホを持たない。パソコンも使えない。天気予報はテレビで見る」という彼女の依頼で、ちょくちょくネット通販を代行しています。 彼女は読書家で、図書館で借りられない本は、Amazonで中古を探す方がスピー

私が最強、と願うべきらしい

謙虚さは美徳ではないのかも? と感じた話 小学生の娘がずっとダンスを習っています。名目としては「ヒップホップ」ですが、担当する先生によって内容は少しずつ違う印象。 若い女性の先生が多く、「東京に行ってさらにダンスを学びたい」などの理由から退職されたりと、色々あって3人目の先生についています。 今の先生は30代からダンスを始め、楽し過ぎてハマりすぎて講師としてデビューしたやる気いっぱいの女性(子持ち)。 もうすぐ発表会、追い込み中 まもなく年に2回の大舞台である発表

この世は大きく出たものが勝つように見える(時もある)。

月イチくらいで金継ぎ会を開催しています。 金継ぎとは、割れてしまった陶器の器などを、漆を接着剤にして修復する修復技法。「きんつぎ」と読みます。 知人の骨董屋さんの家で、骨董屋さんと知り合ったヨガサークルのメンバー4人ほどが集まり、それぞれ持ち寄った「割れちゃった器」をコツコツ修繕。漆を乾燥させるのに時間が必要なため、1つの割れや欠けを修復するために半年ほどの時間を要します。 最近は骨董も直す もう店は営業していないものの、骨董屋さんの家にはまだまだたくさんの骨董が眠

つづく、つづける。

写真を見るのは好きだけれど、撮ることには興味はない。 でもライターという仕事柄「写真を選ぶ」機会は多い。何もわからんのにディレクションしろとか。知らんし。なんかいい感じに撮ってくれたらそれで。 いやしかし。 書くことは好きで、幼少期から謎の作品を作り続けてきた自分を顧みて、「多分、好きになって1秒でも時間を惜しんで続けられることこそが才能で。そんな分野を見つけられるかどうかが運命」だと感じる。 私はとても中途半端な存在だけれど、ただ、なぜか、文字に触れることだけをやめ

推し疲れ、について。

先日、モリコロパークへ。 2023年夏の「ザ・アイス」を見てきました。 2007年から毎年愛知で開催される現役フィギュアスケーターが集うアイスショーで、少しずつエリアを増やし、今年は愛知、日光、大阪、盛岡で行われています(多分まだ終わってない)。スポンサーはロッテ。放送は中京テレビ。 これまで、かなりの頻度で見に行っています。モリコロパークの変化を感じる日々。ジブリの片鱗だけ目にしてきた。 ○○○ このショーは、当初は浅田真央さんが座長で、途中で小塚崇彦さんが一瞬主

世界の片隅で考える幸せのかたち

ときどき、仕事仲間から「興味深い記事を見つけたので共有します」LINEが届くのですが(いつもありがとう)、胸に響いた記事について。 福岡県うきは市にあるブックカフェ「MINOU BOOKS」さんのHPのコラム。 テーマは、なぜ最近取材をお断りしているかの考察でした。 https://minoubooks.com/column/kankou/ 店主が貫いているのは、「観光やエリア紹介という切り口の取材を全部断る」という姿勢。そしてその理由こそ、私自身が最近ふんわりと身に

【レモン、ありますねの話について】

2017年放送のドラマ「カルテット」を、なんと今更アマゾンプライムで全話見たのは今年の2月。 自分が吸収するものは自腹を切るべきというモットーを持ちながら、主人が加入するアマプラの恩恵を受けて生きて来た。しかし、「自分のパソコン画面を消して、ファイヤースティックでログインし直さないと見られないってどうなの」という手間が「まあいいか」を増産していたのは事実。 そして、ついに自腹加入。 加入後すぐ「カルテット」を検索したところ、長らく見られなくなっていたものが再び、全話(ア

自分テンプレ

この間ネットで買い物して、「クチコミを書いてくれた人の中から毎週一人ベストレビューを選んで、次回お買い物に使える5000ptをプレゼント!」という企画があったのでレビューを書いてみたら、選ばれて5000ポイントもらえた。 流れは、 「ずっとこの商品が欲しいと思ってた熱意を表現」 「でも実物を見られる店舗が近くにないから大きさ、重さをサイズ表記から妄想」 「数年越しに、いけると思って思い切ってネットで購入」 「到着したものは想像以上に良かった」 「思っていたより軽い

かなしいきもち

最近、以前取材させてもらった公認心理師さんからの教え(というか、取材する中で学んだ感情に対する姿勢)を生かせる時がある。 今日も、娘9歳が児童館で月イチ参加している、子どもクラブのお迎えに行ったら。 下を向き、浮かない顔で戻ってくる娘。 なんか、あるよね〜。 だって娘の前には仲の良いお友達が3人歩いていて、いつもなら彼女たちとわちゃわちゃしながら戻ってくるのに。 と、思いつつ車に迎え入れて。 「どうしたの?」 そう聞いてみたら、最初は「別に」と言ってたものの、少

最近のポッドキャストの話

最近は運転中にポッドキャストの「コテンラジオ」を聞こうと思っても、深井さんの声はいいけど内容は難しいしちょっとボーッとしてるとすぐ前後関係と詳細が不明瞭になるので、もっと脳みそを空っぽにして聞けるものを探す。十字軍は何回聞いてもわけわからんかった。流してるだけ? で、先日ヨガの先生から「ジェーン・スーさんのやつがいいよ」と聞いたのを思い出して、TBSラジオ『ジェーン・スーと堀井美香の「OVER THE SUN」』を聴いてみた。 よかった。 めっちゃアホだった。 声を出

雪が降る頃。

1月の半ば、私が暮らす温暖な地域にさえ積雪がありました。 雪が空気中のチリを地面に落としてくれたせいか、空が澄んでいつもと景色が違って見えた気がして。 この時期に思い出すのは、高校3年生の冬、「試験中にお腹が痛くなったらどうしようと心配して、休憩時間のたびトイレにばかり行っていたセンター試験」のことです。大学入試本試験でも頭の中は「腹痛が来たらどうしよう」でした。それほど思春期の私は腹痛と戦っていた。 大人になった今もお腹は変わらず弱いけれど、「いつでもトイレに行ける」

【アイのタネを蒔こう】

アイのタネをいただいた。 アイとは、藍。藍染に使われる植物で、1年草のタデアイである(多分)。 3〜5月ごろにタネをまき、苗が10cmくらいに育ったら定植し、7月ごろに第一期、9月ごろに第二期の刈り入れをするらしい。葉っぱと茎に分けて乾燥させ保存し、発酵させたものを染色の材料にするようだけれど、個人で利用するなら煮出して使う方が簡単そうだ。 刈り入れ後は花が咲くまで待ち、タネを取って来年に備える。 薬草としても万能で、葉を焼酎に漬け込んだものを炎症止めとして使えるとか。