「地図と拳」の感想から。建築と時間と。
今年の初めに直木賞を受賞された、小川哲さんの「地図と拳」。
ご本人が書いた受賞の言葉を読んだときに、とても感心して(でも内容はすっかり忘れた)、Amazonで購入したものの届いて厚みにびっくりした。
最近やっとこさ読了。
あらすじは、旧満州の架空の町を舞台に、明治32年から昭和30年までの「そこに生きる人たちのそれぞれの物語」を時系列に、でもオムニバス風に集めた長編。目線は日本人だったり、中国人だったり、ロシア人だったり色々。満州に関わる多くの人の思惑が散りばめられている。