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『ジョジョの奇妙な冒険Part6』感想

🦋🐬ジョジョの奇妙な冒険6部アニメに続き、原作読了致しました。


いやぁ本当に……なんと言えばいいのやら。
苦しくて辛くて、でもみんなの希望も1番詰まってたお話だった。



アニメで見た時は大好きなキャラが死んじゃうし、衝撃的なラストで戸惑いと喪失感が尋常じゃなくてストーリーについてとてもじゃないけど深く考えることが出来なかったんだけど、アニメ視聴時に理解できなかったキャラの意図とか心情を原作を読むことで補間しながら解釈できた部分があるので、ここに書き記そうと思います。


まず漫画を読んで印象が変わったのはプッチ神父かな?
そもそも重力云々とか運命は必然性があるだとか何言ってるんや?こいつと思ってたけど(ごめんプッチ)彼の過去にその結論に導かれたルーツがあるんだなって後から読んで気づいたので、最終的に物語として、とても魅力的なキャラクターなんだなーと思い好きになれました。


そもそも自分はもしかしたら違う家の子になってたのかもしれない、たまたまその時に選ばれたのが一緒に兄弟として生まれ、隣で眠ってたウェザーで、別々に暮らすことになったけど回り回って妹のペルラの恋人になってしまう。誰が悪いとかの問題ではなくて、色々な要因が重なって起こってしまった事だったんだね。

これもまた運命なのか。


これが本当に切ないよね。
この彼に起きてしまった一連の出来事が、

運命って決まっていたことなのか?
もし自分がこうあるべきだと言う運命を心で、精神で感じ取っていたら?
先に分かっていたとしたら?

という思いに繋がってしまったのかな……

DIOとの出会いもあって、人類はこうあるべきだって考えになったのかな、と自分では解釈した。

しかもこんな考えを述べているのが神父であるってのが。またキャラを魅力的にしてるよね、荒木先生すごいです…。

だってこの考えを、神はこうあるべきだと望んでいるって捉えて自分は悪では無い、むしろ正しい道に導いてるって結びつく所がすごいよね、ウェザーに言われ他通り、自分が悪だと気づいてないって所に繋がる。

でもどうだろう、プッチは自分がどうやってどんな理由で死ぬか分かっていたら覚悟ができる、覚悟したものは幸福だって言ってるけど、必ずしもそうだとは限らないよね。

だって今までのジョースターの血を受け継いできた主人公達はどんな状況でも悪い流れを絶って打ち勝ってきたんだもん。
そんなこと言ってる敵を倒して終わるのが6部なんだもんなぁ……6部って本当にジョジョの全てが詰まってるよね、なんて物語だ……。

こうして色々考えてるとプッチ神父って珍しい敵キャラだなって、個人的に思いました。
というか、初めてこんな、 複雑な気持ちになるキャラクターに出会いました。

こう、倒してスカッとするキャラや、過去回想があって、許せないけども、同情できてしまう所があって何だかんだ憎めないキャラいるじゃないですか、私はどちらも好きなんですけど、プッチ神父ってどちらでもないですよね、

最後に思いを託されたエンポリオがプッチを倒して、
良かった、徐倫達の思いが彼に勝ったッ!!
って最初は思ったんですけど、だからといってスッキリするか?と言われたら、むしろどこか引っかかる所があるし、だからといって同情しているわけでもないというか………。

うーん、本当に難しい!笑笑
こんなにも色々とわからないプッチ神父、むしろこの”理解ができない”という部分が、彼の魅力なんでしょうか?

でもこんなふうに色々と考えてると、本当に愛着湧くんですよね、
もし、ウェザーと兄弟として育っていたら?とか、DIOと出会わなければ?神父として責務を全うして居たら?など、
もしもの世界を考えることはそれこそナンセンスだと思いますけど、それでも、考えちゃいます。

だって、ペルラとお話してるとき、たった一瞬のシーンでしたけど、本当に妹のことを思ってるんだなぁって、お兄さんの顔をしているプッチを見て、素敵だなって思いましたもん!
アニメだと会話が少し増えてて、ボーイフレンドができたって聞いたとき、とても慈悲深い声でペルラを祝福してて、
あぁ、こんな風に言って貰えたら嬉しいだろうなって……


こう、読めば読むほど味が出るというか、キャラクター達を深堀すればするほど、魅力が更に滲み出てくる作品だなぁと、6部を読み終わって思いました。

今回も自分なりの考えを書いた拙いものですので、こんな風に読み取った人もいるんだなぁ程度に見ていただけると幸いです。

また、自分はこんな風に思った!などあれば是非教えて頂きたいです(*^^*)

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