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【デザイン基礎】余白の作りかた

この記事は、以下の人を対象としています。

・これからデザインを勉強しようとしている人
・デザイナーではないが普段から紙面や資料などを制作する機会のある人
・人生にちょっと疲れてしまった人

こんにちは。デザイナーのじゃりです。
前回は「バランスのとりかた」についての記事を書きました。
今回のテーマはデザインの「余白」です。

突然ですがみなさんは疲れたとき、どこへ行きたいと思いますか?
私は旅行に行って、湖畔やお寺などの静かなところでぼーっとしたいです。この「何もしない」時間のことを「余白の時間」と言ったりしますよね。

生活の「余白」は、心を穏やかにする効果がありますが、デザインの「余白」にも、似たような効果があります。
今回はそんな癒しの「余白」について、疲れた時に行きたい「旅」をテーマにお伝えしたいと思います。


【01】整理する余白

「情報」も「モノ」と一緒で、量が多かったり、散らかっていると見る人にストレスを与えます。
プレゼン資料など、短時間で瞬時に内容を伝えたいときは「モノ」を「箱」に入れて整理するように、情報を整理すると効果的です。この「箱」の役割を果たすのが「余白」です。

この段階ではまだ少し見づらいです。
ちょっとスッキリしました。
情報が「塊」として見えてきてわかりやすくなりました。

【02】余白で変わる印象

余白が大きいと上品で高級な印象に見え、少ないと楽しげでカジュアルな印象に見えます。これはデザインだけでなく、インテリアや料理の盛り付けなどにも共通して言えます。

サービスの「高級感」を伝えたいのか「楽しさ」を伝えたいのか、ターゲットや目的によって余白の大きさを決めます。

▼楽しさを伝えるためのデザイン▼

「バスケットはお好きですか?」

▼高級感を伝えるためのデザイン▼

文字と文字の間にも余白を多めに設けることで高級感が出せます。

【03】余白で強調する

目立たせたいものは大きくド派手に配置したくなってしまいますが、そうではなく、画面に「余白」を設けるだけでも目立たせることができます。

キャッチコピー(適当につくりました)の文字は小さいですが、周りに余白を設けることでも読ませることができます。

最後に

ちなみに、映画のシーンにも「余白」が用いられています。
私の大好きなジブリ映画には、ところどころ綺麗な景色だけが映される場面があります。登場人物の心情を表す役割もあるのですが、物語を一息つかせる「余白」の役割もあります。ひっきりなしに語が展開すると疲れてしまいますが、間に「余白」があることで、そのあとの話も集中して観ることができます。何より癒されますよね。

映画『ハウルの動く城』物語中盤の湖のシーン











【使用素材】
シュールでイカしたイラスト:エトユニグラフィック /イラストAC
https://www.ac-illust.com/main/profile.php?id=23434099&area=1

【参考サイト】
東京の格安カプセルホテル10選
https://travel.rakuten.co.jp/mytrip/ranking/capsulehotel-ranking

疲れた時に旅行が良い理由
https://tonton-byoshi.com/healing/tiip.html#toc2

【参考文献】
けっきょく、よはく。
https://www.socym.co.jp/book/1169