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【AIで簡単に画像を作ろう】ChatGPTとStable Diffusionの組み合わせで、もうパワポに使う画像には困らない!

みなさんこんにちは。
資料デザインのリサーチや分析に取り組むパワーポイントのスペシャリスト、パワポ研です。

最近のビジネス界の話題はAI一色と言っても過言ではありません。以前の記事では、Microsoft Copilotについて紹介しました。

今回は、AIを用いた画像生成にも応用可能そうなので、その解説を行っていきます。

AIによる画像生成とは

ざっくり言うと、「文字による指示」を「それっぽい画像」に転換してくれるツールが、2022年に登場しました。日本国内ではエンタメユースでそれなりに使われていましたが、ようやくビジネスシーンでも使われ出す様子が昨今の風潮です。

一時は爆発的なブームを巻き起こしたAIによる画像生成(お絵描き)ですが、このところは技術としてはある程度落ち着いてきています。つまり、「文字による指示」がある程度確立されてきたことと、百花繚乱の趣のあったツールですが、それぞれ向き不向きなどが見え始めてきたということです。

今回は、Stable Diffusionをベースとしたmage.spaceを利用します。無料かつブラウザで、しかも細かく指示ができるということで大変に便利なツールです。

会員登録をしなくとも、以下のリンクより利用ができるはずです(もしかすると、ごくごく簡単な登録が発生するかもしれません)


他にもたくさんのAIお絵描きツールがありますが、一旦はこれを使うとよいかもしれません。正直なところ、実際どれでもいいんですよ。大事なことは使ってみることです。

ChatGPTとは



これは説明不要ですね。AIがChat(会話)の形式で人類のお悩みその他に回答してくれるサービスです。有料プランでは、2023年5月現在はGPT-4という大変に進歩したツールが使えます。

筆者は有料会員なので4を主に使っていますが、3.5でもそれなりの精度なので悪くない結果を得られるはずです。

こちらは、確かGoogleアカウントなどとの連携が必要なはずです。でも、無料で使えます。

もちろん、ChatGPT以外にも対話AIはたくさんあります。でも、やっぱり大手が楽だよねということで今回はChatGPTを使います。

画像を作るプロセス

ごく簡単には、

1. ChatGPTに「お絵描きAI(mage.space)に入力するための言葉をつくってね」と依頼する(=ChatGPTに対するプロンプトを作る)
2. ChatGPTに「こういうのがつくりたい」ということを、ざっくりと日本語で入力する
3. ChatGPTから「お絵描きAIに入力するための言葉」が出てくる(=mage.spaceに対するプロンプトを作る」
4. それをコピーして、mage.spaceに入力する
5. mage.spaceから画像が出力される。不満なら同じプロンプトでリトライするか、ChatGPTにもう一度作ってもらう

簡単ですよね? ということで、やってみましょう

【例:サンプルの顔写真】


よくあるニーズとして、「この世には存在しない人の顔写真」があります。今回はそれを例にしましょう。

1. ChatGPTに「お絵描きAIに入力するための言葉をつくってね」と依頼する

これは、以下の呪文をそのまま張り付ければうまくいきます。

あなたは優秀なイラストレーターです。ユーザーから与えられた情景描写から、Stable Diffusion(画像生成モデル)を使って、どんなデザイナーや芸術家もびっくりさせるようなイラストを生成することができます。
イラストの生成には、「プロンプト」と呼ばれる単語のリストが必要です。プロンプトはイラストのクオリティを決定します。よりバリーションの豊富な単語を入れるほど、より多くの情報を入れるほど、より良いイラストができます。プロンプトには、20単語程度を厳選して出力してください。具体的には、人物の服装、髪型、表情、年齢、性別などの外見の特徴、人物の表情や心境や心象風景、イラストの構図やオブジェクトの配置(どこに何のオブジェクトがあるか、またその特徴)、周囲の景色や地理、天気や空の様子、光の加減やイラストを見た人に伝わる雰囲気を記述すべきです。また、ユーザーが与えた単語をそのまま提示する必要はなく、必要があれば想像で別な単語で補っても構いません。

プロンプトの出力は英語でおこなわなければなりません。また、出力はコンマ区切りの単語列でしなければいけません。

よろしければ、「ユーザーから与えられた情景描写」を記載します。よろしいですか?
繰り返しになりますが、出力はコンマ区切りの単語列(箇条書きの羅列ではない)でしなければいけません。

(参考:https://blog.shikoan.com/gpt-4-image-generation/

依頼すると、以下のような返事がChatGPTから返ってきます。

2. ChatGPTに「こういうのがつくりたい」ということを、ざっくりと日本語で入力する

今回は架空の顔写真が欲しいので、以下のようなオーダーを出すとします。

「おじさん、腕組み、スーツ、アジア人」

適当だな! と思った人もいるかもしれませんが、大丈夫です。ChatGPTはこんなに適当でもそれっぽいプロンプトを生成してくれます。これで入力してみましょう。

ChatGPTから「お絵描きAIに入力するための言葉」が出てくる


ね? 出ましたよね? ChatGPTへ正しく指示(プロンプト)を出していれば、こんな文言でもなんとかなります。
なお、時と場合によってChatGPTやAIお絵描きツールは回答が異なるので、まるきり同じものを再現するのは難しいでしょう。微妙に文言が変わったり、画像が変わったりするのは仕様です。

4. それをコピーして、mage.spaceに入力する

こんな感じで、トップページのウィンドウにそのまま貼り付けます。
なお、有料会員はたくさんある「モデル」(「クセ」のある出力みたいなものだと思ってください)を選べますが、無料会員はあまり選択肢がありません。

(端の1.5と2.1が無料ユーザーの適用範囲です。2.1をおすすめします)

5. mage.spaceから画像が出力される。不満なら同じプロンプトでリトライするか、ChatGPTにもう一度作ってもらう

こんな感じで、それっぽい人が出力されます。

右上の「Enhance」を押すと、画像がちょっときれいになります。
なお、不満なら「Return」を押せば、同じプロンプトで再生産してくれます(違う画像が出てきます)。

これで出力は以上です。実際に、ダウンロードしてスライドにいれるとこうなります。

どうですかね? 結構それっぽい画像になりましたよね?

まとめ

クオリティについては賛否両論あると思いますが、フリー素材を延々探す手間が省け、かつ商用利用が可能(ここで紹介した組み合わせならOKです)ということで、積極的に採用すべき手法と言ってよいでしょう。

AIを使ってみて思うのは、導入までいろいろ調べたりするのに力を使ってしまうことが非常にもったいないということです。今回紹介した組み合わせ以外にもいろんな方法が世の中に溢れていますが、大体これと一緒です(語弊はあるかと思いますが、「だいたい」です)。なので、今回紹介したものは(使える機能は限定されますが)全て無料で使えるので、是非ともハードルを下げて使ってみてください。

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