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【日記】生きづらさとか脱獄とか(2021/5/16)

今日はとても良い日。
小説を2冊読んで、今週の晩ご飯用のおかずを作って、散歩して、ウルトラセブンを観たから。

小説は『こちらあみ子』と『推し、燃ゆ』
前者は映画『花束みたいな恋をした』に触発されて、後者は話題につられて(どちらも今更感は否めないけど)。

『こちらあみ子』
中短編3作からなるこの本、全編通してヒリヒリする。
表題作「こちらあみ子」のあみ子は自分の愛に正直に生きているだけなのに周りから白い目で見られ”家族”や”社会”から孤立する。
「ピクニック」の七瀬さんは本当か嘘か分からない話をする。その話に全面的に乗っかる同僚、相手にしない後輩。この2者がいてしまったから七瀬さんはじわじわと傷付けられたのか、自業自得なのか。明確な”悪い”は無い感触にも関わらず、居心地の悪さを感じずにはいられない。それは自分を映しているからだと思う。
「チズさん」は闇からの脱出。案内人は誰なのか。向かう先は空虚ではなかろうか。
優しさとは何なのか。
3作ともこちらの思い込みを逆手に取ることを明らかに意識している展開で、どっちに転ぶのか予想しながら読むのが楽しい。

『推し、燃ゆ』
人それぞれの推し方がある。
推しがある皆に共通して言えるのは、推すことについては超一流ということではないだろうか。それが他人に認められようがなかろうが、関係ない。推している間、自分の人生があることを実感し、輝かすことができるのだ。
推しの炎上に対して、裏切られたとも言わないし、折り合いもつけない主人公、もうそうやって生きるしかないみたいな。それが良い。

今日のウルトラセブンはキュラソ星人の回。
キュラソ星の刑務所から凶悪犯(キュラソ星人)が脱獄して地球へ向かったという通報が入る。キュラソ星人は地球で次々と人を襲いその魔の手はアンヌ隊員にも伸びる。ウルトラ警備隊はキュラソ星人を倒すことができるのか。
前回のペガッサ星人の回と同じく、セブンと星人が巨大化しての対決がない。それどころかセブンが画面にいる時間が恐らく1分もない。当時の子どもたちはこの2週間ぽかんとしてたのではないだろうか。
犠牲になった7人には申し訳ないのだが、キュラソ星人のやっていることはそもそも規模が小さい。行き当たりばったりで7人を手にかけ何とか逃亡しようとするだけなのだ。地球を侵略しようという意図はない。
だからか退場も超地味。自らが吐いた火炎によって乗っ取ったウルトラホークが炎上、墜落、「宇宙広しと言えどもう逃げ場はないぞ!」みたいなセリフとともに爆死。うーん、残念な死に方。
ウルトラホーク飛行中にドッキングは良かったし、キュラソ星人のギョロ目が絶え間なく動いていたのは不気味で好きだ。
次回はメトロン星人ということでベタに楽しみ。

明日から仕事。

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