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通勤バッグを考える

靴と服が揃ってくると、猛烈に通勤バッグに我慢ならなくなってきた。

妊娠中からリュック通勤派に転向して、今は通勤用のPCリュックを週末の子連れお出かけにもフル活用している。が、セールで「これでいいや」と買ったPCリュックの色味や機能に、どうにも納得がいかなくなってきたのだ。

ちょいピンクっぽいグレージュは、新しく買った服にぴったりはまらない。色味と素材と形、全部が相まってコーデの中でなんとなくリュックだけが浮いているし、ヨルダーンとは完全にちぐはぐ感が否めない。

脇に水筒用のポケットがついているのはいいのだが、手持ちのボトルと微妙にサイズが合わなくてファスナーが上がりきらない。何度ベルトを調整し直しても、左だけショルダーがずり落ちてくる。バッグ以外のアイテムに不満がなくなってしまっただけに、そういう些細なことが気になって仕方ない。

そんなところへ、うっかり見つけてしまったのだ。


TUMI ホールジー バッグパック(ブラック/ゴールド)。

いてもたってもいられなくなり、出社日の帰り、乗り換え駅で一瞬だけ寄り道してパパっと試着した。

ショルダーが感動的に体に沿う。使っているPCは問題なく収まるし、中にボトルホルダー(防水加工付き!)がついているから、水筒が外から見えないのもいい。しっかり容量があるのにすっきり見えるし、圧倒的に軽い。本体は撥水加工ありのナイロンで、傷みやすい持ち手はレザー。うーん、めちゃくちゃ考えられてる。

特にブラックにゴールド金具のデザインは、ヨルダーンの雰囲気にもきっちりはまるし、しょった姿を鏡で見ても「リュックだけ残念」じゃない。さすがはTUMI、ビジネスバッグの雄。

あー。いいなー、これ。


で、ここから、怒涛の自問自答開始。


通勤リュックを子連れお出かけにも兼用している現状から考えるに、TUMIを買ったら多分、子連れお出かけは100%、TUMIになる。

あれ?私、ホースビットミニバッグ、買う気満々なんですけど…?

そもそもミニバッグは、子連れで持つならサブバッグありき。でも、子がめっちゃ走り回るのにサブバッグって正直、邪魔なんよ…!ベビーカーがあればまだサブバッグ置いとけるけど、最近ベビーカーを使わない場面も増えてきたし。

その点、リュックはいい。両手が空くし、サブバッグもいらない。もしリュックをめちゃくちゃスタイリッシュで軽いTUMIに更新するんだったら、子連れお出かけもTUMIで済ませられちゃう。一石二鳥。

つまり、TUMIのリュックを買うなら、GUCCIのミニバッグは買わなくていいってことじゃない?

でも、ホースビットミニ、私の演歌バッグ(仮)なんだけど。

え?どうしよう??

…混乱の極み。ホースビットミニが欲しすぎてわけわからんくなっとる。


だけど、ここまで書いてきて、思った。

「バッグに思い出を刻む」というコンセプトに痺れたからと言って、どんな場面でも無理やり演歌バッグを持とうと考えるのは、本末転倒だな、と。

私にとって今、子連れお出かけで大切なのは、荷物が自分のストレスにならないこと。安全で身軽で、子どもと行動する上で負荷が極力少ないこと。

そう考えるなら、不便だと思っているミニバッグ+サブバッグスタイルを、いつでもどこでも無理に貫こうとする必要はない。子が小さくて、荷物が多い上に走り回っている今の日常には、リュックが一番合っている。だったらそれでいいじゃないか。

だけど、例えば七五三のお詣りにリュックで行くのは、なんか変だ。変というか、たくさん写真も撮るわけだし、綺麗な格好をしたいという欲が勝つ。

それに、子を追いかけまわす日々が永遠に続くわけでもない。子に手がかからなくなるにつれ、荷物も減っていくだろう。状況は刻々と変わっていく。

その刻々と変わる日々に何年もずっと寄り添い続けてくれて、将来的には娘へと受け継ぐことのできるバッグが欲しい。私はあの日のGUCCIで、そう思ったんじゃなかったっけ?


うん。すっきりした。


演歌バッグは、私にとってやっぱりホースビットミニをおいてほかにない。それを無理やり今すぐヘビロテしようと考えるのは、やめよう。だってこれから、先は十分長い。

それで、演歌バッグ云々とは全く考えを切り離して、使い勝手が良くて納得のいく通勤バッグはやっぱり、手に入れよう。それはそれで、必要だから。結果的に通勤バッグを週末にも使えるのだとしたら、便利だし嬉しいしね。


まあ、早い話がTUMIもGUCCIも買うってことね。えーと、購入時期はちゃんとずらして計画的にここはひとつ行こうと思います…ええ…


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