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保護者に絶対に知っておいてほしい先生の苦悩#2

先生の苦悩を知ってほしい。。。

保護者の皆様は、ご自身の可愛い子どもが学校でうまくやっていけるかどうか、成績は大丈夫かなどと、色々と気になり、学校に多くの期待をするかと思います。

しかし、最近のニュースでもよく取り上げられているように、教員は非常に多忙であり、長時間労働が常態化してしまっています。

そんな中で、保護者の過度の期待により、本来やらなくても良い仕事が増えてしまっているという現状があります。

保護者の皆さんが悪いと言いたいわけではなく、これまでやらなくても良い仕事を常態化してやってきてしまったことで、教員や保護者も、それが当たり前と思い込んでしまっている節もあると思います。

ただ、このままでは教育現場はますます疲弊し、教育の質が下がることは目に見えています。

そこで本日は、保護者と現役教員の溝を解消すべく、教員がやるべき仕事と、そうでない仕事を明確にしていこうと思います。

やるべき仕事が明確化し、スッキリすることで、教員は本来の業務に専念することができます。

この記事をきっかけに、保護者の教員の仕事に対する認識が改められ、教員の授業や生徒指導の質が改善・向上して行くことを願っています。

前回は、「本来教員がやらなくても良い仕事「部活動」」という内容でお届けしました。

気になる方は、こちらからご覧ください。


本日は第二回目です。

1. 勤務時間外での生徒・保護者対応

勤務時間外の生徒・保護者対応が常態化していることも、現代の教育業界、学校現場の改善すべきポイントです。

生徒が問題行動を起こした時や不登校等の不安要素があるとき、また保護者面談の日程が組めなかった時など、多くの保護者が

「18時からお願いできませんか?」「19時ならいけます。」

といった発言をしていて、担任もその時間に面談を設定しています。

しかし、この時間は勤務時間外です。

教員の勤務時間はたいてい8時頃から17時30分頃までであり、18時や19時は勤務時間外です。

この時間帯は本来業務を行うべきではありませんが、現在の多くの教員たちはこのような時間にも面談等の予定を組み込んでしまいます。

真面目なのか、何も考えていないのか。。。

真相は謎ですが、現在各学校でこれが常態化しているのは間違いありません。

そして、保護者もその対応に感謝しながらも、どこか「学校の先生は対応してくれる」という感覚が普通になりつつあります。

しかし、これは普通ではありません。

これを普通にしてはいけません。

これが常態化してしまったことで、教員の長時間労働が助長されてしまったという面もあります。

教員も皆さんと同じように、労働者の一人です。

ボランティアでやっているわけではなく、ちゃんと労働規定に基づいて働くべき人たちなのです。

これを無視して時間外に働き続けると、もちろん休息は取れなくなり、疲れが取れません。

そうすると何が起こるかというと、
・自己研鑽ができず質が下がる
・休日に授業準備をして余計に疲れが取れない
・イライラして、些細なことで怒るようになる
・心の余裕がなくなり、生徒とちゃんと向き合うことができなくなる

このようなデメリットが起きてきます。

保護者の都合により教員が振り回され、最終的に被害を被るのは生徒たちなのです。

(もちろん、教員が被害を被っている状況もよくないですが。。)

そして、生徒指導が行き届いてない学校は問題行動が増え、保護者の呼び出しも増えていきます。

地獄の悪循環ですね。

このような悪循環を断ち切るためにも、先生たちが本来のあるべき働き方で過ごせるように配慮してあげてください。

そうすることで、お子さんにもプラスのことが起きて行く好循環が生まれるでしょう。

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