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【ブログ/雑記】中学校の部活、最後の日

軟式野球部だった。
特に意識も高くなく、何となく練習をしてきた。
病気で4か月くらい練習できなかったし、一個上の学年がメインで練習しているときにはよくサボっていた。
それでも自分の代ではまあまあ練習に時間を投下していた。
引退後はテキトーに塾に通ってごく普通の高校に進学した。

6月末に開幕した大会は梅雨の影響もあり、7月上旬になっても続いていた。
参加校は32チームくらいの市内大会。
上位2校は県大会に進める。
私のチームは何となく目標が県大会出場だった。
そんな感じのチームでも2勝できた。

3試合目、相手は強かった。
土曜日だったこともあり、相手校のスタンドには女子生徒も応援に来ていた。
ボンボンを使って応援していた。
ウグイス嬢は市内大会でも県大会でも配置されていない。

相手のキャプテン3番投手。
これは凄かった。
彼は翌年1年生で甲子園に出てライトスタンドにホームランを放っていた。
そのあとは東京6大学でそこそこ活躍していた。
個人だけでなく、この時の対戦相手校もその後全国大会まで勝ち進んでいた。

中学野球は試合時間が2時間で7イニング制だ。
下位打線を打っていた私には2打席しか回ってこなかった。

1打席目。
前日にマシンで130kmを打ち込んできた。
それでもストレートは速かった。
高めの球は何とかバットに当たったが、アウトローに決まった勝負球は見えなかった。
見逃し三振。
6年野球をやってきて、球が見えないと思ったのははじめてだった。

2打席目。
眼は慣れていた。
相変わらずストレートは前に弾き返せないが、空振りもしなかった。
粘って何球目か、真ん中高めに甘い球がきた。
でも、打ち損じてしまった。
真後ろにファールボールが飛んだ。
軟球でも135kmくらいは出ているストレート。
甘い球が2球来ることはなかった。
そのうちにスローカーブがアウトコースから入ってきて空振り。

2打席三振で中学野球は終わった。
私のチームの投手も良く投げていたが、終盤に相手打線に捕まった。
5対0とかで完封負け。
私のチームのヒットは1本とか。

打ち損じた1球は悔いが残ったが、チームの実力もこんなもんだろうなと思った気がする。
もうちょっと練習から頭を使っていれば、と年を取ってからは何度も思った。
野球部連中は私を含めて勉強ができず、国語力も全くダメだった。
運動神経や体格もあるけれど、中学軟式野球は思考力と反復練習をできる集中力と忍耐力が勝負を分ける気がする。

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