見出し画像

【ブログ/雑記】苦手な出会い方

昔から「私+親しい人間+初対面」という構図が苦手だ。
あとは、授業参観に親が来ることを嫌がったし、部活の試合に親が観戦に来ることも避けた。

「私と親しい人間」という関係性が既にあって、そこに「私と初対面」あるいは「私とクラスメート/私と部活」という別で存在する関係性がオーバーラップしてくることを嫌い、避けてきた。

今回もそんなことがあった。
「私+親しい人間(Sさん)+初対面のrさん(Sさんの昔からの友人)」という構図だった。
そんなことになると、私は気乗りしない。
だが、今回はSさんからrさんに会ってほしい旨の要望があり、rさんも私と会いたいようなので、頑張って会ってみることにした。

地下鉄の駅でSさんとrさんに合流する。
2人は一緒にランチをしていた。
どんな人だろうな~と思って地下鉄の改札を出ようとすると、改札口で引っかかった。
ICカードケースに免許証とかその他諸々も入れてきたせいだろう。
あちゃ~と思いつつも、もう一度タッチすると改札を通過できた。
すぐ目の前にSさんとrさんがいた。
向かっていくと、Sさんが開口一番「顔が緊張しているw」という一言。
rさんも同調して笑って見せる。
頑張って休日に出てきたのに、初っ端で馬鹿にされた。
だからこの構成で人に会うのは嫌なんだ、と改めて思う。

そこから3時間程度3人で過ごした。
車を借りてハコモノの展示物を見学した。
私が運転して、2人は後部座席に乗っている。
2人は仲良く会話しており、たまーに私に話しが振られた。
私はそれで何も問題ないと思っていた。
運転手的なポジションで緩くその場を共有することで十分だと思った。

だが、帰宅してSさんから詰められた。
Sさん曰く、私もrさんもお互いに話してくれないから大変だったらしい。
私はSさんとrさんが楽しく後部座席で会話していれば十分だと思っていたが、運転しながら私も積極的に会話に介入することを求めていたらしい。
その求めに応じてくれないので、Sさん的にはその場がしんどかったのだそう。
一方私は、特にしんどさを感じておらず寧ろ順調だと思っていたので、その場を全く問題としていなかった。

私は今回、苦手とする構図を避けるために、「私+親しい人間(Sさん)+初対面のrさん(Sさんの昔からの友人)」ではなく、「Sさん+rさん(Sさんの昔からの友人)+αで運転手も兼ねる私」という関係性を作ろうとしていたようだ。

あくまでもSさんは、「私+親しい人間(Sさん)+初対面のrさん(Sさんの昔からの友人)」という構成を求めてきた。
となると、私の精神的負荷が高まるので行きたくないと思い、そのように伝えた。
その場合、「私+Sさん+誰か」という構成で人に会えないことは今後マイナスにしかならないから改善しろ、と返ってきた。

うーん、Sさんは仮に私と結婚した場合、Sさんの友達夫婦とBBQしたり、Sさんの友達夫婦の家に私と遊びに行くようなことを想像していたのだろうか。
私はそういった場にお供する必要性を感じていない。

次にSさんは、私がSさんの友達(初対面)に会うことで私の世界も開けるというメリットを伝えてきた。
確かにそうであるが、だったら「私+初対面」といった構成のイベントやらミートアップに参加する方が精神的にやりやすい。

それでもSさんは納得してくれなかった。
Sさんの別の友人であるNさんが来週会いに来るからである。
しかも今度は泊まりである。
そしてrさんの時と同様に、私が「+α」として振舞うことを許さない。

私の”付き合ってあげている”というスタンス、受身な感じが良くないと言ってきた。
それはそうだ。
仕事でも主体的に自分から動くと苦痛を感じない一方で、言われてから動く姿勢だと一気に仕事がつまらなくなってしまう。

他にも、目先のメリデメしか考えていないから受身の姿勢になっているのだとSさんは説いた。
今回の私の振る舞い次第では、今後に相手から予期していなかった何らかの価値がもたらされるかもしれない。
長期的に見た場合、いったんはギブの役回りを引き受けた方が大きなリターンが得られるのではないか、ということだ。
確かに、一理ある。

ここまで整理すると、目の前に待ち構えるNさんとの遭遇は、ホストとしてギブに努めた方がよさそうだ。
こうやってスタンスを自身の中で事前に明確にしておくことは重要な気がする。
当日の迷いが消えて、やりやすさ・振舞いやすさが変わってきそう。

書き忘れていたが因みに、「私+親しい人間(Sさん)+私の友人」の場合は特に精神的な負荷は感じなかった。
「私+親しい人間(Sさん)」と「私+私の友人」というそれぞれの関係性は既にある程度完成されているため、そこがオーバーラップしても問題なかった(混ざり合わないだろうという安心感)のかもしれない。
となると、「私+親しい人間(Sさん)」の関係性が前提としてあって、そこに「初対面のrさん(Sさんの昔からの友人)」との関係性が乗っかることがしんどいのかもしれない。
というかそれはしんどい。
やりにくいし、苦しい。
かもしれない、ではない。

やはり振り返っても「私+親しい人間(Sさん)+初対面の誰か」という構成を積極的に選択するメリットはなさそうだ。
逆に選択しないことで生じるデメリット(且つ他の構成では補完できないもの)はあるのだろうか?
この点、検討の余地がありそうだ。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?