2024 ラミィキューブ日本選手権を終えて 

これから書くことは、私個人の感想であり場合によっては気分を害する方もいるかもしれませんが、私が勝手に思っている事なので、マトモに捉えないでください。

5/5、初めて加古川で行われたラミィキューブ 日本選手権に参加してきました。


結果としては70人強の参加で4位、決勝卓には残ることができたので悪くない結果だったと思います。
酒井さん本当におめでとうございます🎉

世界選手権で優勝してから、コロナや戦争などさまざまな要素が絡み合って6年も世界チャンピオンを名乗らせて貰えましたが、いい機会ですので今回の日本選手権をもって競技ラミィキューブを一旦引退します。

当時は大学2年、若い


これは今年の日本選手権前から決めていた事ではあったので、そこに至った経緯と思いを大会を振り返りながら吐き出せればと思います。

日本選手権を振り返って

今回の日本選手権を振り返って、まず一番感じたことは人数が多いって事です。
予選が10戦(2戦×5)という事で、この時点で最大15人としか対戦しないという事になります、対戦相手はエントリー順でランダムなので猛者とボスラッシュする人もいれば、初心者とゆるふわラミィをする人もいるわけです。

なら、「ゆるふわラミィに放り込まれた猛者が無双する」わけではないのがラミィキューブ 。

私は適度に猛者と有識者が卓に混ざっていたので、予選は10戦6勝(勝率60%)の戦績を残せました。予選抜けの安全ラインを6勝として大会に挑んでいたので、想定通りでした。

問題は負けた4戦ですね。
ラミィキューブは4人で1人の勝者を決めるゲームです(3人でやることもあるけど)
全員が同じ実力だとしたら、単純に考えれば勝率は25%ですが、私個人としては勝率は20%だと思っています。
20%×4=80% 残りの20%は?となりますが。

このラミィキューブというゲーㇺは運ゲーです。20%は運です。


イニシャルできない(物理的)4は最後に引いたよ
ね?運ゲーでしょ?


じゃあこのゲームが強い人は運がいい人なのか?

その答えは ”どれだけ運の要素を減らせるか„という事です。(自論です)

この運の要素を減らすという部分が一番言語化が難しく、説明しにくい部分ですので語りませんが、「牌を出せるけど上がらせないために、あえて出さない」なども勝率を上げる方法です。

話が長くなりましたが、負けた4試合を振り返ってみると。
① イニシャルメルド(初手30)がそろわず終盤引いたジョーカーでメルド、次手番上がれないが誰が上がってもおかしくないので放出して損切
ー9点
これは土俵にも立てなかったという事で運が悪かった。
②普通にやって普通に負けた ー104
これは普通の負け、展開の仕方によっては勝てたかも、実力
③、④ 初心者3人卓 -88、ー94
初心者といっても、牌を出すことはできる(悪く言えば牌を出すだけ)
こうなると戦術やプレイのうまさは関係ない、単純に運がいいやつが勝つ。
自分がどれだけ戦術的にプレイしても3対1なのでただ失点を持っているやつなのである。 運ゲーに巻き込まれ、運が無かった。

ラミィキューブは運の要素も魅力ではあるので別にこのようなプレイは悪くはない(実際、初心者でも私にも勝つ事ができる)のだが、ある程度戦略的にプレイする人は、運の要素を減らそうとするので安定するし結果も残せます。(自慢じゃないけど私の通算勝率は60%弱、3人戦なら70%ぐらい)

予選10戦やって2勝以下だった人は相当運が悪いか、運だけで戦っているという事です。それか単純に閃きが弱い実力不足か。(去年の私は10戦4勝上がり逃し3回予選落ち、ただの実力不適合者でした)※今年は上がり逃し0だからその点はすごい良かった。

さて本題の人数が多いという点に戻りますが、ラミィキューブは8人集まれば予選が開けて日本選手権に出れるという、かなりハードルが低いのが特徴です。
すごい普及しているゲームではないし、個人の有志で運営しているという事で、少し頑張れば日本選手権に出れるというのはとっても魅力的です。
その一方で日本選手権のレベルが下がる(運ゲーに寄る)という危険性もあります。

だんだんと日本選手権の参加人数も増えゲーㇺが広まることはとても良い事ではありますが参加人数を絞る(50ぐらい)のも日本選手権という価値を守る(実力のある人が結果を残せる)ために必要な事ではないかと思います(引退する奴が偉そうに)
多くの予選会が開かれ、裾野が広がっているからこそ、日本選手権の参加基準や方法は見直すタイミングではないかと思います。

予選の事はここまでとして準決勝、決勝についてですが。

準決勝4戦2勝
決勝 酒井さん2勝

これについては語ることはありません、実力出し切ったけど酒井さんはめちゃんこ強かった。

競技ラミィキューブ 引退

最後に引退の理由ですが。

私がこのゲームに出会ったのは、初めてボードゲームカフェに行ったときに遊び「ナニコレおもしろ」となったのが始まりでした。

始まりは八王子のぶれん


そこからの2年、世界選手権を優勝するまではラミィキューブというゲームをすることが楽しかったし、あの頃の自分が一番強かったと感じます。

優勝してからは、世界チャンピョンという個人的には大したことない肩書によって、勝たないと楽しくない、勝っても楽しくないと、ラミィキューブというゲームにネガティブな要素を持つようになってきました。
勘違いして欲しくないのは自分が悪いだけで、ラミィキューブは何も悪くないという事です。

あとはこれは完全な個人の愚痴なのですが。
勝手に僕の名前を出して「世界チャンピオンなんだよ」と人の功績を自分ごとのように自信満々に言いふらされ、他人によって私の第一印象を決められるのが本当に嫌で、反発する意味も含め「自称世界チャンピオン」と言ってたのもそこから来てます。

私はあくまでボードゲームが好きで、たまたまラミィキューブが少し強いだけ、重ゲーと呼ばれるゲームの方が好きというのは皆さん知ってのことだと思いますが。

自宅の棚、トワイライトインペリウム好き


肩書きがデカすぎるため、競技勢のボードゲーマーと思われる事が多く、あまり気分が良いものでは無かったです。(オープン会等でラミィキューブの競技に出てる事、強い事は基本言いません)
その理由としては、正直競技勢のボードゲーマーあまり印象良くないと個人的に思います。そのゲームが好きで熱中してて普及したいというのはわかりますが、そのゲームで遊ぶことを強要する事は普及させるとは違うということをわかってほしいと思う事がボードゲーム業界にいて多々ありました。
※競技ボードゲーマー全員がそうとは思ってないよ、一部だけよ。

なんか悪口めいてきましたが結論何が言いたいかというと。

世界チャンピオンの肩書きが続く内は、その名に恥じぬよう、結果にこだわり努力しようとは思ってました。

今年は世界選手権イヤーという事で世界チャンピオンの肩書きも外れます。
その上で今まで通り結果にこだわり、競技としてやっていく情熱があるかと言われると正直無いです。

なので競技としてのラミィキューブはひとまず引退します。

引退すると言って、プライベートの忙しさを理由に思ってる人がいましたが、そんな事は1ミリもないです。

もし選手として戻ってくるとしたら、またラミィキューブを楽しめるようになったらかもしれません。
(世界大会はまた出たいから3年後やるかも)

本来、ゲームって楽しむものだと思うので。

最後に一言、ここまで偉そうな事言ってますが、あくまでも私個人の競技としてのラミィキューブへの向き合い方がヘタクソだっただけの事です。(その割には7年もやったな)
ラミィキューブを通じて知り合った多くの人々と知り合う事ができたのは一生の宝物です。

選手を一旦引退するだけなので、またどこかでお会いすると思います。その時はゆるふわラミィに付き合っていただけると幸いです。


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