銀色のおくりもの(夢で見たお話エピソード6をもとに創作しました)
「姫さま、王様からの贈り物が届きました。」
「それならば、いつものようにこちらまで運んでくださらない。」
「姫さま、大変申しわけないのですが、姫さまにいらして頂きたいのでございます。」
重臣は部屋に入り、姫さまに深々と頭を下げると背すじをすっと伸ばし、手を差しだしました。
いつもワガママも聞いてもらっている姫さまですが、重臣がこの表情をしている時は無理。
姫さまは一つため息をつき立ち上がりました。
今の姫さまにとって贈り物なんて、どうでもよかったのです。
お姫さまは