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New In Chu


明日退院なのでこの四日間を振り返ります。



こういうの退院してからやると思ってたんだけど、この入院中面白いことも劇的な展開も特になかったので(良いこと)、このウィニングラン期間中にまとめておかないと私の迫真の腹痛が私の貧相な脳みそから忘れられてしまう。



鉄は熱いうちに打って打ってよく分からんオブジェにします。


離婚しようよおもろかったけど恭二が全然全くタイプじゃなくて感情移入できなかった。



1日目。入院初日。



手術次の日なのに朝の9時に入院した。全部一緒にやったら1時間くらいで終わりそうな次の日の説明を、2時間おきくらいで色んな人から行われるっていう日でした。



覚えていることと言えば、主治医の先生から改めて手術内容を説明された後、「終わったら家族の方に連絡します?」と聞かれ、母上の電話番号をそらで唱えたら「さすが」と言われました。



なんか思わぬところで褒められて、あら、表情からIQが滲み出ちゃってたかしら、とかちょっと嬉しくなってたけど、今思えば多分、「さすが(99年生まれギリギリ携帯番号暗記世代)」ってことだと。


ちょっとでも自惚れてたのが恥ずかしくなりました。たぶん2000年以降生まれには「さすが」じゃなくて「すごい」って言うんでしょうね。


その後、担当の看護師の方、麻酔科の方、色んな人から説明を受けましたが、どうにかなるだろ、っていうかどうにでもしてくれって思いながら適当に話聞いて、なんか色んな、サインしないといけない同意書に名前書きまくった。定期的に病室に現れる看護師さんに「これサインしました?」って聞かれる度に、あ、分かんないんで一応しときます、、、って、たぶん3枚くらい同じ書類にサインした。



基本適当な人間だけど、ここ最近で輪をかけて適当な私でした。なぜなら、何をどう理解しようと、どれほどの覚悟をして臨もうと、私の数百倍賢い人間の判断によって次の日の午後私の腹に穴が絶対開くから。結果が私の手中にない出来事に対して気力を割けるほど精力的に生きれない。


あとは、刹那的な母上から「お腹の写真撮っときんさいよ。傷がないお腹最後なんじゃけ」と言われ、なんだそれと思いつつ写真撮った。言ってくれれば欲しい人あげます。私別にいらない。進化前の私のお腹。



食止め前の最後の晩餐美味しかった。特にしその実8



2日目。手術の日。

冗談抜きで普段床に寝ているので、病院のベット寝心地最高だった。
スッキリ起床して、9時くらいから助走が始まりました。点滴とか水飲むなとか。


点滴の針さす時、血管細いですね~と言われまくった。細いって言われてるからか分かんないけど、なんか褒められてる気がして嬉しかったです。単細胞ダイエット狂い女。


で、そのほっせえ血管にちゃんと針が通ってるか確認するためだと思うけど、「痛くないですか?」とひたすら聞かれた。




そして私はたぶん痛みに強い方なので、痛いか痛くないかでそういうの確認されるとめっちゃ不安になる。


というか手術前から術後にかけて、今日までずっと、看護師さんから痛みがないかどうか聞かれ続けてきたんだけど、「いや、私の痛くないを信じるの?本当に?そんな、私の痛点とかいうザルみたいな機能で術後の経過確認していいんですか?」という気分でいます。




というか別に痛みに強い訳じゃないけど、何か自分に痛いことが起こるかもしれないという時は毎回、この痛みのショックで私は死ぬかもしれないと思って臨むので、少々痛くてもこんなもんかと思うだけです。ただの被害妄想の賜物です。死ぬこと以外かすり傷というくそポジティブ臭い神話のど真ん中をくそネガティブに歩いています。



だから別に痛みに強いからといって、動かすなと言われたものは絶対に動かさないし、なんなら動いて良いと言われても動かない。動いたら死ぬかもしれないから。別に肝が据わってる訳じゃない。



これは手術前日にビビらされたやつ




あっという間に手術の時間です。基本病室いてもなんもないから。14時に手術だったから5時間くらい空白の時間あるけど文字に起こすことなんて何もなかった。


台の上寝転がって、普通に緊張して脈上がってたんだけど、先生から「緊張してます?」って聞かれて「あ、普段から脈早い方なんです」って、緊張するなんてダセえと思っているダセえ中3みたいな意地の張り方したりしてました。




点滴から麻酔入れられながら、「まつ毛長いですねー」って話しかけられた。


「あ、ありがとうございます」

「何か使ってるんですか?」

「いや、生まれたてで、、、」


生まれつきです。


朦朧としている中でこれ間違えたのは記憶にあるんだけど、その後は上手く喋った記憶がないので、「まつ毛長いね」のくだりで必ずセット売りしている「父のまつ毛がロバくらい長いんです」ていうのは多分、よく見る手術前に麻酔にやられて面白くなってる人みたいな感じになってたんだろうな。


瞬きしたら終わる感じなのかと思ってたけど、普通にすっごい質の良い昼寝から起きたって感じ。内容覚えてないけど夢も見てた。起きたら手術室で、あ、そういえば私手術してたんだったと思い出した。


起きてすぐは、寝起き感というか、まだ眠たい感じはあったけど、抗った。麻酔の後に抗うタイプ。結局そこからもう一度寝るなどもなく、普通にはっきりとした意識のまま病室に。




恐ろしいくらい痛みもしんどさもなかった。



16時くらいに病室に戻って来て、小画面でワイスピ見ながら色んなところに手術終わりましたの連絡して、結局ワイスピなんも分かんなくてあらすじまとめ見て、大食いyoutuberのASMR見て、夜の20時くらいになんか怖くなって、血圧とか図りに来た看護師さんに全然痛くないんですけど大丈夫ですか?と聞くと、痛みがないのは素晴らしいですねと、これは絶対褒められた。


ただただ、血栓ができないように足に巻かれてたマッサージ器が気持ちよかったです。








嘘です。


痛くはなかったけどそこまで落ち着いた人間でもないので、その夜はそんなしっかり寝てない。2、3時間おきに看護師さん来るたびに起きてた。



あとは、腹に穴が開いたという事実が恐ろしくて寝返り出来なかったんだけど、このまま朝、いきなり立ってみようってなったら問題あるかなと思って夜中の3時くらいにゆっくり寝返ったりもした。腰の骨バッキバキいってた。別に動けるし動いてもいいのに16時から約半日仰向け決め込んで下半身全く動かさなかったから。



3日目、朝。昨日です。


普通に起きれたし、普通に立てたよね。
普段床で寝てるのが功を奏したのかな。


なんなら、色々外されてもう動いていいですよーと言われ、余裕ぶっかまで机とか移動させてたら点滴逆流した。



繋がる線に赤が滲み出ているのが怖すぎて最初で最後のナースコール押して看護師さん呼んだ。



動き過ぎたからですかね?って聞いたら、最初は「点滴少し早くしてたのでそんなことないですよー」って感じだったけど、最終的にもうちょっと安静にしててくださいって言われた。虚弱体質になったのが最近だから自分の身体を相変わらず舐めている。




朝食はなしで、昼の流動食からご飯復活した。


予想はしてたけど重湯がまずい。
私はゆるいご飯が世界で1番苦手なので。



ピンク色のお盆の上、重湯、味濃い目の赤だし味噌汁、味濃い目オニオンスープ、あったかいお茶。液体4つ入った器並べられたときの絶望ってこんなにもかと。


重湯が薄いから味濃いめの汁×2なんだろうけど、全然中和できてなかった。うっすいしこいいし。なんなら入院生活1番しんどかった瞬間ここ。これ食べてたとき。

普段からあまり水分をとらない方なので、液体を喉に流し込む作業地獄だった。一気に胃が満たされて吐くかと思った。看護師さんへの健康アピのために苦手を押して完食したのに吐くなんてやらかしたら本末転倒なので死んでも我慢しました。




で、食べ終わってから気付いたけど塩あったわ。重湯用の。



一緒に出てたゼリーにかける砂糖かと思った。メガネ外してたから塩という文字に気付けなかった。



かわいい看護師さんに、お塩入れた方が食べやすいですよって勢いで食い切った後に言われた。




そう。私はまだ重湯の本当のポテンシャルを知らない。今回は完全に私の過失なので重湯は何も悪くない。伸び代しかない。重湯塩かけたらめっちゃ垢抜けるかも。でももう食べたくはない。




あとゼリーにかける砂糖ってなんだよ。



正直言うと、ゼリーじゃなくてヨーグルトかと思ってた。全然、食事の札にオレンジゼリーって書かれてたけど、なぜか自分の中で、こいつはヨーグルトなのかもしれないという線を捨てきれなかった。なんでだ。メガネ外してたからかな。


あとはこの日、退院のタイミング間違えてることが発覚し、結局1日早く退院することになった。

入院が4泊5日って聞いてたから、手術前日の水曜日から数えて日曜日までだと思ってたんだけど、手術の日から数えて4泊5日だったらしく、正しくは月曜退院予定だったみたい。


結局、月曜ではおとんが迎えに来れないので、明日、1日早く退院することになりました。



まあ後1日いたところでって感じもするしね。流石に動けば痛いし全快って訳じゃないけど、重めの筋肉痛って感じで、昨日の昼くらいから世話してもらうのも申し訳ないなって思ってた。



1日早く退院することが決まったので、早めに退院診察をすることになり、手術中の映像とか見せてもらった。


見ただけじゃ普通に何も分かんなかったけど、結局、卵巣嚢腫じゃなかったんですよねそういえば。


卵管釆から出てきた血腫みたいで、なんかあんまりないことらしい。ここにいる産婦人科医も見たことない例だと。どうやってこんなものができたのかもうちょっと調べないと分かんないらしくて、「私たちもどういう結果が出るのか楽しみです」って言われた。



、、、、、、これ!この入院生活のピークここ!【私たちもどう言う結果が出るのか楽しみです】これ!ツイッターで回ってそうな医者の一言ね!






結局、以前大騒ぎした私の腹痛の原因は、この、普通の人にはない血腫がなぜか出現してくるっと捻れたからだと説明されました。


四字熟語で表すとすれば「自作自演」ですね。つらい。






この4日間のお話をしようとしたけど最終日の今日一日、やっぱり特に何もなかったので、昨日までの3日間のお話です。


腹に穴開けた話4000字で済んじゃった。いや、何もなかったよねほんと。良いこと良いこと。








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