生涯英語

初めまして! 長年、公立の高校生に英語を教えてきましたが、その中で私自身が英語の奥深さ…

生涯英語

初めまして! 長年、公立の高校生に英語を教えてきましたが、その中で私自身が英語の奥深さにどっぷりとハマってしまいました。「生涯英語」がモットーです。効果的な英語学習を提案していきたいと思っていますので、少しでも英語の奥深さと面白さを感じていただければ嬉しいです。

最近の記事

  • 固定された記事

“musician to musician” ー Disney 映画 “リメンバー・ミー” で見つけた使える表現!

私の大好きな映画の一つ「リメンバー・ミー」の中で、主人公のミゲルが、死者の世界でコンサートに出演した後に、ミュージシャンたちと交わした会話の一部を紹介します。 太文字の musician to musician が今回取り上げる表現です。 これは「音楽家同士」という意味ですが、 「〇〇 to 〇〇」で「〇〇同士」 という意味になります。 〇〇の箇所には色々な語が入るので、“使える”表現です。ちなみに、〇〇は単数です。 doctor to doctor (医者同士)

    • 映画「リメンバーミー」でミゲルがミュージシャンになる決意を固めるシーンの英語が面白い。

      洋画や海外ドラマから学べる英語はたくさんありますが、映画「リメンバーミー」も例外ではありません。数多くの“使える”英語表現が多くのシーンに散りばめられています。 今回、紹介するセリフは、愛犬ダンテと一緒にデラクレスの動画を見た直後に、ミゲルがミュージシャンになる決意を固めるセリフです。 短いセリフですが、学べる表現がいろいろあります。 ① No more hiding, Dante.「もう隠れないぞ、ダンテ」 No more ...ing で「もう...することは(二

      • 映画「リメンバーミー」の中でおばあさんが連発して言った“命令形” の英語が面白い!

        ミゲルが広場でギターを弾こうとしたのをミゲルの祖母が見つけて激怒する場面です。ミゲルに靴磨きをしてもらっていた客にも祖母の怒りが爆発します。 * ( )内は字幕です。また、スペイン語が入ってる箇所は飛ばしています。 祖母: What are you doing here? ( 何してるんだい?) ミゲル: Um...uh... 祖母: ( 客に向かって) You leave my grandson alone! (孫に手を出すな) 客: Doña, please

        • 映画「リメンバーミー」でミゲルが噛み締めるように言った “through and through” が、なぜ「どこを切っても」なのか?

          映画「リメンバーミー」の主人公ミゲルは音楽の世界に憧れを抱いていたのですが、靴工房で働くことになったことを父親から告げられました。その時、落ち込んだ表情で言った言葉が、“Through and through” です。 あまり聞かない表現ですが、今回はこの through and through について見ていきたいと思います。 次の会話は、映画の中で父親から靴作りの許可が出たことを告げられた時のミゲルと父親の会話です。 ミゲル: But what if I’m no

        • 固定された記事

        “musician to musician” ー Disney 映画 “リメンバー・ミー” で見つけた使える表現!

        • 映画「リメンバーミー」でミゲルがミュージシャンになる決意を固めるシーンの英語が面白い。

        • 映画「リメンバーミー」の中でおばあさんが連発して言った“命令形” の英語が面白い!

        • 映画「リメンバーミー」でミゲルが噛み締めるように言った “through and through” が、なぜ「どこを切っても」なのか?

          “get to …” は「…に到着する」だけでなく、実は応用自在の“使える”熟語なのです。

          皆さんはネットサーフィンはされるでしょうか。私はネットサーフィンではなく“Quora サーフィン” を時間がある時によくします。 Quora は世界最大級の質問サイトで、見つけられない回答はないといっていいくらい内容も充実していますし、その回答の正確性も高いものがあります。その分野のプロの方の回答もたくさんあり、ふざけた内容はほぼ皆無です。 日本語版 Quora もありますので、興味がある方は一度サイトを訪れてみて下さい。 なぜこの Quora の話しをしたかといいます

          “get to …” は「…に到着する」だけでなく、実は応用自在の“使える”熟語なのです。

          had better … は命令口調なので使いにくいと思っている方へ、その使い方と別表現を取り上げました。

          had better 「…した方がいい」という表現ですが、 「命令口調の強い表現なので使う場所や相手には気をつけた方がよい」 という説明を英語の授業などで聞いたことがあるかもしれません。 そして、そのことが頭から離れずにほとんど使っていない人も多いのではないでしょうか。 確かに had better は命令口調の強い表現であるのは事実で、使う場所は気をつけた方がいいのは事実です。 でも一つ例外があります。それは、主語が I の場合です。「私は〜した方がよい」というの

          had better … は命令口調なので使いにくいと思っている方へ、その使い方と別表現を取り上げました。

          固有名詞である America の前に “an” をつけるのは文法的におかしい?

          「固有名詞の前には a や an の冠詞はつけない」というのは中学校の教科書の前半部分で習ったのではないでしょうか。 This is a Japan. などと書けば不正解になります。 その理由は、簡単に言うと「一つ、二つの〜」と数えられないからです。二つの日本とは言えません。 少し前のことですが、ヒラリークリントンがトランプとの大統領選で敗れた直後の敗北宣言が以下の英文です。 Our campaign was never about one person or eve

          固有名詞である America の前に “an” をつけるのは文法的におかしい?

          「貧しい」という意味のpoor と needy の違いから見えてくるものがいろいろありました。

          今回取り上げるのは、「貧しい」を意味する poor と needy です。 また最後に poor が「貧しい」だけでなく「下手な」という意味もある理由についても見ていきたいと思います。 一般的に、poor の方がneedy よりもよく使われると思うのですが、これらの2つの語について違いを見ていきたいと思います。 ⇨ poor は一般的な貧困状態を表す際に使われます。needy は緊急支援の必要性ある人を指す際に使われる。 ⇨ poor は、生活するのに十分な資金がない

          「貧しい」という意味のpoor と needy の違いから見えてくるものがいろいろありました。

          「理解」した英語をいかにして「定着」させるか-その学習方法を私の“体験”を通して書きました。

          今回は、英語学習の「理解」と「定着」について私自身の体験にも触れながら書いてみたいと思います。 「理解」とは物事の道理や道筋が正しくわかることで、英語の学習で言えば、文法や構文などを授業で学んだり、参考書などで調べて頭の中にインプットすることです。 例えば、「不定詞は to + 動詞の原型で、3つの用法が...」という英語の文法を正しく頭の中にインプットするのも「理解」の一つです。 また、わからない語句を辞書で調べてその意味をインプットするのも、ネイティブスピーカーに口

          「理解」した英語をいかにして「定着」させるか-その学習方法を私の“体験”を通して書きました。

          「徒歩で」を意味する on foot を使いすぎていないでしょうか?

          「私は毎日、徒歩で学校に行きます。」は、I go to school on foot every day. か、I walk to school every day. のどちらかで表せます。 ただ「徒歩で」という日本語があるので on foot と書く場合も多いのではないでしょうか。 という私も on foot 派になってしまっています。 walk と on foot を比較すると、on foot の方が固い表現であろうことは推測できます。 それはその通りで、walk

          「徒歩で」を意味する on foot を使いすぎていないでしょうか?

          「胸がキュンとする」の英語表現を調べてみました。

          「胸がキュンとする」という言葉はよく耳にしますが、心がときめいたり、胸が締め付けられたりするような切ない感情を表現する言葉です。 ときめきや異性へのドキッとする感情が起こった時に用いられます。 「キュン」は擬態語で、独特な日本語の雰囲気を持っているので、100%正確な意味を持つ英語表現に直すのは難しいですが、次の表現が「胸キュン」をよく表していると思います。 His smile gave me butterflies. (彼の笑顔に胸がキュンとした) 直訳は「彼の笑顔は

          「胸がキュンとする」の英語表現を調べてみました。

          『雪アナ』で使われたsprightly という単語を掘り下げました。

          「雪とアナの女王」で、アナがウェーゼルトン公爵と踊り終わった後に、エルサがアナに ”Well, he was sprightly.” と言いました。意味は「元気な人ね」で、公爵の踊りがとても元気で活発だったのでエルサはこのように言ったのです。 「元気な」といえば lively や active などがありますが、この sprightly という言葉はあまりお目にかからないのではないでしょうか。 sprightly が「元気な」という意味であることは知っていました

          『雪アナ』で使われたsprightly という単語を掘り下げました。

          「…がない」を表す 〇〇-free の“ユニーク”な表現を徹底的に調べて見ました。

          barrier-free (障害物のない)はよく知られていますが、〇〇-free は「〇〇がない」という意味を表します。free は「自由な」なので「〇〇から自由になった、解き放たれた」と理解すると、わかりやすいと思います。 今回はこの〇〇-free の中で私が面白いなと思ったものを幾つか取り上げてみたいと思います。 ① guilt-free (罪悪感のない) これは「ギルトフリー」というカタカナがあるみたいなので(私は知りませんでしたが)、もしかしたら意味をご存知の

          「…がない」を表す 〇〇-free の“ユニーク”な表現を徹底的に調べて見ました。

          throw を使った熟語の“ユニークな”覚え方” ⭐︎脱暗記⭐︎

          “throw” は「投げる」というのは誰でも知っていると思いますが、throw a party の意味をご存知でしょうか? 「パーティーを投げる??」 でも「パーティーを〇〇する」から、「パーティーを行う、持つ、開催する」だろうと推測はできると思います。 意味が分かっても、一般的な意味の hold a party ( 開催する ) とどう違うのかは分かりづらいですね。 その違いを理解するキーは “throw” の持つニュアンスです。throw を「投げる」と覚えている

          throw を使った熟語の“ユニークな”覚え方” ⭐︎脱暗記⭐︎

          TVのCMでよく見かける”Fly Emirates, Fly Better. “ の “Fly Emirates “ について深掘りしてみました。

          “Fly Emirates, Fly Better” 「エミレーツ航空で、より良い空の旅を」 エミレーツ航空の CM で使われている英語とその字幕です。最近はよくこのCM をテレビでやっているので一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。 日本語字幕は意訳ですが、エミレーツ航空の宣伝がよく伝わってきます。 今回取り上げたのは、Fly Emirates の箇所です。Fly Better は「よりよく(エミレーツ航空を使って)飛んで下さい」と意味はわかります。 しかし

          TVのCMでよく見かける”Fly Emirates, Fly Better. “ の “Fly Emirates “ について深掘りしてみました。

          discuss about の about が要らない理由を“他動詞”という言葉を使わずに説明してみました。

          今回は、discuss に関する文法事項の「どうして?」について私なりの考え方を書いてみたいと思います。 discuss と聞いて最初に思い起こされる文法事項は、「discuss は他動詞なので前置詞の about は要らない」という説明ではないでしょうか。特に受験生は一度は参考書で目にする文法事項だと思います。 「その問題について議論しましょう」を英語に直すと、 Let’s discuss the problem ( the issue でもよい ). です。 「〜

          discuss about の about が要らない理由を“他動詞”という言葉を使わずに説明してみました。