うっちー

某大学の大学院生です。環境教育学んでます。本当に稀にしか上げませんが、見かけたら読んで…

うっちー

某大学の大学院生です。環境教育学んでます。本当に稀にしか上げませんが、見かけたら読んでみてください。コメントもご自由にどうぞ。

マガジン

  • 福島出身大学院生による福島FS日誌&論考

    震災から11度目の3.11を前に、当時小学6年生だった子どもが大学院生として東日本大震災と原発事故をより知るために2010年以来12年ぶりに相双地区を訪れてきました。本来であれば大学院の先生と仲間たちと一緒に行う予定だったが中止になってしまい、その中で唯一の福島出身だった私が代表(?)としてFSを敢行。その時に訪れた場所や中身、自分が感じたことを時系列順にそのまま書き綴っています。震災に関して興味があれば、一人の人間がどう考えているのか興味があれば読んでみてください。

最近の記事

福島出身大学院生による福島FS〜論考編〜

全6回に分けて私のFSの日誌兼論考を綴ってきたが、今回で最終回である。ここでは論考に絞って綴りたい。何かためになるようなことは出てこないだろうが、一人の人間がこんなことを考えているということを記録しているという認識で読んでほしい。 FSを終えて 一人で遠出することがないため、若干不安はあったものの無事完遂することができて一安心である。多少道に迷いはしたものの自分で打開することができた。山道が続いた時も、今までの経験を活かしたドライブができた。ただ、同乗者がいる時にはもっと

    • 福島出身大学院生による福島FS〜2日目午後編〜

      さて、このシリーズも終盤である。今回は本FSで最後に訪れたところを紹介したい。しかし、今回は写真は載せずに、皆さんに情景を想像してもらいたい。 震災遺構 浪江町立請戸小学校 最後に訪れたのは「震災遺構 浪江町立請戸小学校」である。海が目の前にあり、実際に津波が襲った小学校である。当時の教職員や児童は奇跡的に全員無事であったということが何よりもよかったことである。 校舎には実際の津波の高さが示されており、改めてそれを目の前にした時に予想を超えた高さの津波が押し寄せる時の怖

      • 福島出身大学院生による福島FS〜2日目午前編〜

        さあ、2日目の始まりである。2日間のFSなので、この日で最後である。2日目では帰りの時間に余裕を持たせるために、あまり多く回らず一つひとつをじっくりと見ていった。 起床後 前日の晩に坂を降りたところの棚田についてのお話を聞いて、起きてから散歩に出かけた。意外に寒いかと思いきや日光がとても暖かく、散歩にはちょうどよい気温だった。シーズンが過ぎて何もないが、これからは田んぼに水を入れて、田植えの季節まで待たなければならない。ここにはビオトープもあり、様々な生物がいるそうだ。実

        • 福島出身大学院生による福島FS〜1日目午後編〜

          さて、1日目午後の部である。ここは真面目なところもあれば余興もある。この回ではあまり多くは語れないかもしれないが、ゆっくり読んでほしい。 原子力災害考証館Furusato ここは古滝屋という旅館の一角を改装して展示スペースを設けた「原子力災害考証館Furusato」である。旅館の9階に上がったところの部屋の1室が展示スペースになっている。 ここには写真や資料、そして瓦礫と共に持ってきたと思われる遺品が手に触れられる距離で展示されている。部屋に入った瞬間、何か違った空気を

        福島出身大学院生による福島FS〜論考編〜

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        • 福島出身大学院生による福島FS日誌&論考
          6本

        記事

          福島出身大学院生による福島FS〜1日目午前編〜

          出発 ここからが本編である。新白河駅でレンタカーを借りてFSの幕が開ける。 自分でも何が起こるか、予定通りに行くかわからなかったが、心の中には楽しみだという気持ちとワクワクという気持ちと若干の不安があった。 今回は本来のFSと異なり、「一人」で回ることになる。本当だったらたくさん写真を撮ったり外の風景をじっくり見たかったが、中々それができないということに出発直前になって気づいた。その中でも止まれるところは止まってじっくり見ようと考え、その場その場での対応をすることにした。

          福島出身大学院生による福島FS〜1日目午前編〜

          福島出身大学院生による福島FS〜概要編〜

          口上 本来であれば研究室の先生と大学院生みんなで行くはずの福島FS(フィールドスタディ)が中止に。 卒業を前にした最後の環境教育の学びの一環として行くはずだった修了生たちの想いは計り知れない。 同期も福島に行く機会があまり多くなく、関心を持っている人が多くいたため、今回の中止は響いたであろう。 先生も「大切な人」に会いに行く機会がなくなってしまったため、きっと心のどこかでとても残念に思っていることだろう。 そんな時である。唯一の福島県出身の私が私用のために福島に帰省した。

          福島出身大学院生による福島FS〜概要編〜