オッツと私達
【おかめちゃんとおさめちゃん】
登場人物
🐢おかめちゃん
亀と人間のハイブリッド
亀の名残りは、甲羅と
ゆっくりの歩みのみ
ハイソサエティにみえるが
じつはおとぼけな二十歳
🐬おさめちゃん
サメと人間のハイブリッド
サメの名残りは、
鋭い歯とへの字口
そしてサメ肌
いちご大福が大好きな
自他共に認めるおとぼけな
二十歳
今日もおさめちゃんは
おかめちゃん宅に……
🐬「おかめちゃーーん」
🐢「・・・・・( ̄* ̄ )」
🐬「おーかーめーちゃーーん」
🐢「・・・・・( ̄* ̄ )」
🐬「留守かー・・・」
🐢「居るよーー( ̄Д ̄)」
🐬「なんだよー
返事くらいしなさいよ」
🐢「ごめんごめん
今 瞑想してたんだよ♪
瞑想してたらさ
頭の中で
森の中にある
川の上流らしきところに
気づいたら 私
いたんだよね
清らかな水の流れを
見つめていたら
でっかい
オオサンショウウオが
水面から
浮かび上がって
私に近づいてきたねん」
🐬「おかめちゃん
それ瞑想じゃなくて
妄想じゃねーーの?」
🐢「まあ この際
どっちでもエエわ
それでね
オオサンショウウオが
背中に乗りなさいって
言うねん!」
🐬「あっ!ハイハイー
展開見えたよ
川の竜宮城だろう?」
🐢「竜宮城じゃねえ
あの話は
亀がどこぞの兄ちゃんを
連れていくんだろ?
違うんだよ
亀が連れて行かれるねん!」
🐬「竜宮城に?」
🐢「いっかい竜宮城忘れて!
それでね、
オオサンショウウオが
背中に乗れって言うもんで
仰向けに寝たねん!」
🐬「プッ( ̄▽ ̄)=3」
🐢「なんで笑うの?」
🐬「だって~~
亀が
オオサンショウウオの
背中で仰向けに寝てさ
甲羅が邪魔して
手足バタバタ
させてる映像が浮かんだよ
キャハハ(ノ´▽`)ノ」
🐢「いやいや
もはや私達一族は
亀と人間の
ハイブリッドで
数千年なんだよ
甲羅は、ちゃんと
ビルトインできるんだよ!
まあ 聞いてよ そしたら
仰向けに寝た状態から
空を見上げると 木々の間から
光が降り注いでね そりゃあ
きれいだっださーー
そしたら
滝のあたりに
つれていかれてね
そこで
滝にうたれろっていうねん」
🐬「へえー修行?」
🐢「まあそんな感じ
それでね
オオサンショウウオの
背中の上で
滝にうたれてね♪ 」
🐬「なんか おかめちゃん
相当な悩みがあるのかい?」
🐢「ないよ♪むしろ暇だった!
まあ でも 暇も
もて余すと
いいことあるね♪
それから
私は 想像のなかの
オオサンショウウオと
えらく仲良くなってね
今度
名前を考えるんだよ♪
サンショウさんか
オオサンか
悩んでるんだけどね♪」
🐬「そんなら
オッツがいいよ☆♪」
🐢「おっと
そこは食いついてきたねー
でも オッツ良いよ♪
おさめちゃんも瞑想で
オッツと友達になってみなよ♪」
🐬「わかったよ♪
やってみる
目を瞑れば良いんだね♪」
🐢「そうだよ♪
私も目を瞑るよ」
🐬「じゃっ・・・( ̄* ̄ )」
🐢「・・・( ̄* ̄ )」
五分後
🐢「おさめちゃん・・ドンマイ」
🐬「はあ(´□`。)
オッツに乗るの
みごとに拒否られたねー
さめ肌は そんなにザラザラ
するんだろうか・・・」
🐢「いやあ
申し訳なさそうだったよ
オッツは 敏感肌なんだね
でも なんとか方法考えるって
言うてたよ♪」
🐬「優しいね オッツ
でも とんだ瞑想ならぬ
迷走だったよ」
🐢「おあとが
よろしいようで(-""""-)」
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