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あなたが青く見えるなら、りんごもうさぎの体も青くていいんだよ。

タイトルにある言葉は、
同僚が貸してくれた漫画

『ブルーピリオド』

に出てくるセリフで、
とてもとても心に残って心に響いた言葉でした。

幼少期にこんなことを言ってくれる人が周りにいたら、きっと考え方が変わるんだろうな。
と思いました。


私は保育士をしています。

クラスで子どもたちが塗り絵に夢中になっているときに、隣で
「先生もこの塗り絵しようかな」とか言いながら一緒に遊ぶことがありますが、

無意識に(本当に無意識に)
自分の固定概念で、
クマは茶色にしてー
カエルは緑で、空は青にしよー
とか言いながら一緒に塗っていました。

でも、タイトルにある言葉を知った後にハッとさせられて、

次の日は
一緒に塗り絵をしながら
今まで自分が思いつかなかったようなカラフルな色で塗って見たんです。

案の定子どもたちからは
「えー、それちがうよ」
「そのいろじゃないよ!」
「へんなのー」
という声が。

やっぱりね、と思いながらも
「そうかなー?でもこれもかわいいと思わない?」とか言いながら塗り続けていたら、

1人の子が気持ちを切り替えたのか私と同じようにカラフルに塗り始めたんです。

子どもはとっても素直で、
怖いくらいに周りの影響を受けやすいです。

親、先生のことが大好きで、
信頼する大人が言ったことを信じるし、
一緒にいれば自然と同じような考え方になる。

と思います。

その子はきっと先生の真似っこをしてみようと思っただけかもしれないけど、
一つのことを正しいと信じていたところにもう一つの考え方がプラスされることによって、確実に世界が広がると思うんです。

自分の世界が広がると、受け入れられることも増えるし、それこそ「多様性」という言葉なんて知らなくても自然と周りの人を受け入れられるようになる。

私たちが知らず知らずのうちに持っている固定概念は、子どもを窮屈にしているのかもしれないな。

と感じました。

でもそんなことばかり考えちゃうと、何て言葉をかけたら良いのかわからなくなってしまうよなぁ。

アートも保育も正解がない。
難しいけど、夢中になれれば楽しいですね。

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