【ショートショート】普通の使えよ【半笑いのポッキーゲーム】

　　　普通の使えよ

　リオはナギトに「ポッ○ーゲーム、しよ？」と言い出した。ナギトは目を丸くしたが、すぐにポッ○ーの封を切った。
　ナギトはポッ○ーの片方を口に咥えて、「ん」とリオの方に差し出す。リオは何も言わずに差し出されたポッキーを加えた。
　バカップルが順調にポッ○ーを食べ進めていた最中、ポッ○ーは突然景気よい音を立てる。
「折れちゃった、ね」
　リオが名残惜しそうに言った。
「ゲーム用だから、な」

　こちらのポッキーはセーフティシステム採用！
　二人がいい感じの所にまで食べ進めると、特殊製法により勝手に折れるようになっています。

　パッケージを見ながら、リオはため息をつく。緊張感がない。失敗すると分かっているゲームなんて……呆れた笑いしか出てこない。半笑いで遊ぶようなニセモノでは、愛なんて確かめられないのだ。
「今度は、トッ○で……最後まで、シよっか」
　リオは、鞄から○ッポを取り出した。
　ナギトは笑った。
「最後までチョコたっぷりだもんな」

　毎週ショートショートnote
　お題「半笑いのポッキーゲーム」
　文字数410字

（こっそり宣伝&お礼）
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ノアと冬に愛された子｜ぽんかん（仮）｜note

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