吐き出し（病気のこと）

昨日、ベランダから夜空を見上げながら久々に泣いてしまった。

現在39歳。
30を過ぎてから、人混みへ行った時に人を避けることが難しくなった。仕事も辞めて数年、人が多いところへ行くことが格段に減ったから人避け能力が下がったかな？と呑気に考えていたけどそうではなかった。

網膜色素変性症

網膜色素変性症（指定難病９０） – 難病情報センター

5年ほど前に眼科へ行って紹介状をもらい、大学病院で検査した結果、指定難病である網膜色素変性症という病気であることが分かった。

視野がどんどん狭くなり、最終的に視力も出なくなって社会的失明に至る。社会的失明とは光は感じるけど、眼鏡をかけても何をしても視力が上がらず何も見えないという状態。

治療法もない。

人が避けられないのは視野がとても狭くなっているからだった。20代の頃は通勤ラッシュの人ごみも忍者のようにホホホイと避けれていたけど、今は本当に見えなくて、見えないから急に人が前を横切って毎度びっくりするという状態。足元も全く見えないので、自分のすぐそばにいる子どもの存在にすら気が付かないし、ショッピングモールの廊下の真ん中に置いてあるベンチも見えなくてよく激突して転倒しそうになる。

病気が分かってから症状が随分進行しているように感じる。進行スピードは早まったりするんだろうか。

現在の視野狭窄の状態

迷惑をかける前に死にたいな、と思って昨日は久しぶりに涙が出てしまった。このまま生きていても迷惑がかかるし、自殺したらもっと迷惑がかかるし、詰んでるなぁと思った。

結局どうにも出来ず生きるしかないという答えは出ているのだから、こんな風に考える時間は無駄だと分かっているのだけど。自分が好きだから、泣いても良いだろう。泣くくらい、良いだろう。