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独身だとなぜヤバイ?結婚で得られる3つのメリット

日本の少子化が止まらない。1998年ごろは120万人も産まれていた子供たちが今や77万人にまで減少している。

子供の数が減る一番の原因が”非婚化”である。1990年代は80万件を超えていた婚姻数が2020年以降は60万件を割り込んでいる。結婚的定期の男女が今後も低下していく日本ではまだこの傾向は続くだろう。

なぜ若い男女の結婚数は減っているのか?理由はシンプルだ。一つが『結婚できない若者が増えていること』、もう一つが『結婚できるのにしたがらない男女が増えてること』だ。

結婚したいのにできない男女が増えている原因はずばり”経済問題”と”ポリコレと恋愛市場主義”、そしてそれら両輪を加速させる”女性の社会進出”である。

上記のグラフを見れば一目瞭然であるが、稼ぎの少ない男は結婚できない男女共働きが当たり前になったとはいえ、日本での家計の主な担い手は男性が95%だ。稼ぎの少ない男性は女性から結婚相手として選んで貰うことが出来ないのである。

さらに女性の社会進出が進んだことで、女性が男性に求める年収のハードルは跳ね上がった。女性はパートナーの男性に自分以上のスペックを求める傾向が強い。高学歴高年収の女性が増えれば増えるほど、男性に求められるハードルは高くなり、足切りされてしまい結婚できない男性が増えてしまうのである。

結婚相手の年収に関するアンケートの結果、女性のおよそ34%が自分と同等の年収、52%が自分よりも高い年収を求めていることがわかった。つまり86%もの女性が『自分より下の男性は結婚相手として見れない』と答えているのである

では、「交際相手に望む年収の基準」はどのようなものなのでしょうか。全体では「自分の年収と同等」(46.6%)と答えた人が最も多い結果となりました。これを男女別に見ると、「自分の年収と同等」と回答したのは男性が56.3%、女性は34.1%で、男性が20pt以上高くなっています。一方、交際相手に「自分の年収より高い」年収を望むと回答した男性は8.0%に対し、女性は51.7%と半数を超えました。

まいどなニュース

またポリコレ的恋愛至上主義の浸透により、友達からの紹介、職場結婚など身近なコミュニティで恋愛相手を選ぶことのリスクが上昇、マッチングアプリなどの恋愛市場で勝たなければ男性はパートナーを見つけられなくなってしまった。

さらに自活できる経済力を身につけた女性たちは昭和時代のように生活のためにやむにやまれぬ結婚をしなくてもよくなり、女性たちも男性に対して若さや外見、コミュ力などをこれまで以上に求めるようになったのである。年収が高くてもそれらの要素に恵まれない男子は、今の時代なかなか結婚相手を見つけられずに苦しんでいる

FPrime:女性も男性の容姿を重視する傾向が高まる。経済面は”自分より年収が上”ならOKの姿勢

そして結婚したくても求める異性と出会えない男女が苦しむ裏で、”結婚をしたがらない”男女も増加している。

結婚生活を送るために十分な年収とパートナーを得るために必要が外見やコミュ力を持ち合わせているにもかかわらず、結婚に後ろ向きな男女たちが何年増えているのである。

男性は結婚そのものを拒否し、女性は子育てを禁忌してDINKSを望むパターンが多い。男性はとにかく家族という重しを背負うことに悲観的で、女性は子育てという重荷を背負うことに否定的なイメージだ。

結婚できるのにしない男女が増えたのは”世間様の人は結婚して子育てをして初めて大人として一人前、いい歳になってもずっと独身は恥ずかしい”といった社会的規範が薄れたことが最も大きな原因である。さらにそこへ追い打ちをかけるのが少子高齢化やインフレなどの経済不安、育児のハードルの高まり、そしてSNSの隆盛だ。

少子高齢化による社会保障の税負担は結婚を夢見る若者の財布から容赦なくお金を奪い取っていく。そこへ追い打ちをかけるインフレーション……伸び悩む給与と増え続ける出費に現役世代は茹でガエル状態である。

さらに地方の過疎化と都市部の過密化により都心部ではファミリー向け住居の家賃や価格もうなぎ上りだ。こんな日本の経済状況下で果たして子供を持つことは可能なのか?家族を養わなければならない男性が不安を覚えてしまうのは当然だ。

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子育てのハードルも年々急上昇している。昔のように公園に子供たちだけを長時間放置したり、厳しく躾ける行為は令和日本ではもはやあり得ないことになりつつある。育児の様々な項目に関して常に”正解”が用意され、それをクリアしなければまっとうな親として認められない時代となっているのだ。しかも大学の学費上昇や都市部での私立受験の過熱などお金の面でも子育ての大変さは増している。子供を持つと金銭的、時間的に不自由を被る日々が待っているのではないか?若者がそう不安になってしまうのも無理はないだろう。

ネットやSNSの発達によって独りでも孤独を感じにくい環境が整備されていることも結婚へのマイナス要因として強く働いている。結婚なんてしなくても、スマホさえあれば気の合う仲間と24時間繋がれる。さらにSNSを検索すれば子育て悲鳴を上げるアカウントや、夫婦喧嘩を実況中継するアカウントをいくらでも見つけることが出来る。しんどい思いをして結婚や育児をこなさなくてもSNSとネットがあれば楽しく暮らしていけると感じる若者は多いだろう。

このように自由やお金を奪われてしまう結婚や育児から下りたくなる若者の気持ちも非常によくわかるが、そのうえで筆者は伝えたい。

それでもやっぱり結婚はしといた方がいい。

上記で上げたようなデメリットを覆すメリットを結婚と育児は秘めているのである。もし結婚や子育てに何のメリットも楽しさもないのであれば、いくら社会的圧力が昔は強かったとはいえ人類はここまで人口を増やせていないはずだ。しかしそれらのメリットは”結婚して子供を授かるまでわからない”ものでもある。

そこで今回は実際に結婚して子育てもしている筆者がそのメリットと楽しさについて書いていこうと思う。結婚して子供を持つことで得られる大きなものが3つある。それが……

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