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弱者男性はどうすれば救われるのか?

ツイッターのトレンドにまたもや『弱者男性』のトレンドが返ってきた。理由は某インフルエンサー主催の弱者男性合コンだ。

白雪姫の愛称でも知られる小人たちの女王によって開催された弱者男性合コンはネット配信されており、そこに映し出されたのは素朴そうな男性たちが女性と仲良く飲み会をしている映像であった。

それを見た一部のツイッター民たちが『なんだよ弱者男性いねーじゃん』『まともな男女のファンミーティングにしか見えない』と弱者男性合コンの冠に偽りがあるのではないか?と嚙みついたのである。

これをきっかけにここ1年で何度も繰り返されてきた”本当の弱者男性とは誰か?”議論がツイッターで再燃しているのである。ツイッターで人気のあるコンテンツはジブリ作品なみの頻度で再放送されるので見逃した新規アカウントの人も安心だ。

今回の弱者男性合コンに参加した男性陣が弱者男性っぽくないことが議論の中心になっているが、20年のインターネット歴を誇る筆者の経験から言いたい。

弱者男性合コンに本物の弱者男性が来るわけないだろ。

そう、インターネットコミュニティで開催される弱者男性向け合コンなどのオフ会イベントにガチモン弱者男性が参加することはないのである。過去に似たような趣旨で開催されたmixiや2ちゃんねるでの男女混合オフイベントへ参加した人ならわかってくれると思うが、そういった場所に積極的に参加できる男性はほとんどがまともな人ばかりだった。

もちろん非モテっぽい男性やコミュ力にやや難のある男性もいるにはいるが、みんな会話が成立しないレベルのヤバ男には程遠い人物ばかりである。むしろ弱者の皮を被ったヤリ〇ンがメンヘラ女子を捕食するために参加している場合もあり、生きづらさを抱えた男女が集まるはずのオフ会がオフパ〇騒動によって崩壊した例も目にしたことがある。生きるのは苦手な割に下半身は元気なんだなと当時は笑ってしまった。ヤリ〇ンとメンヘラの肉弾戦が原因で崩壊した非モテコミュニティは星の数ほどあった

ピザ、キモオタ、陰キャ、チー牛、弱者男性……様々なネットミームで嘲笑されてきた外見やコミュ力に恵まれない非モテ男性たちであるが、ネットで観測されるような男性たちは上澄みであることがほとんどだ。

非モテ男子のさらに下にいる本物の弱者男性はネットにすら居場所がない場合が非常に多い。ネットで面白い文章を書いて人と交流するほどの頭脳がなく、顔出しで踊れるほどの若さや外見にも恵まれず、スペースやDiscord, Skypeといった音声通話で仲間と楽しく喋れるコミュ力も持ち合わせていない。本物の弱者男性はネット上でも人とつながれない。そんな人々がその一歩先のオフイベントに参加できるはずがないのである。

なので、主催者が参加しようとしていたガチの弱者男性を弾いた!というのは的外れである。今回もガチの弱者男性たちはそもそもエントリーすらできていなかったはずだ。参加者の顔ぶれを見る限りいつもの非モテ男性向け男女飲み会に参加してくる男性の平均と感じた。

多少の選抜はあったにせよ、ランダムに先行した場合とさほど違いはなかっただろう。あの和気あいあいとした雰囲気に『平成の古き良き弱者男女オフ会イベント』を思い出したインターネット老人会の人間は多いのではないだろうか?

そもそもスペックで弱者男性を応募時点で弾くということは不可能である。むしろ低スペであればあるほど強者性が高いことの方が多い。なぜなら無職や高齢、低身長などのマイナスを抱えているにもかかわらず人前に出て来れてる人物は別の強み、自信を持っている場合がほとんどだからだ。弱者男性の選別は”自主的にオフ会にエントリーできるかどうか?”の段階ですでに終わっているのである。

つまりネットで応募を募るタイプの弱者男性合コンは実現不可能なのだ。心が弱い非モテ男性ほど『自分なんか参加しても笑いものにされるだけだ』と考えて応募に踏み切れないのである。

本当の弱者男性とは誰か?:ネットのオフ会イベントに参加する男性は主に非モテ男子

上記の図は以前に書いた『本当の弱者男性とは誰か?』に掲載したものだ。

今ネットで主に語られている弱者男性とは主に『非モテ男子』に当たる人々である。しかし現実社会にはネットですら透明化されるさらに生きることに苦戦している男性がいる。それが弱者男性なのだ。

彼らのほとんどが親族や福祉の助けを借りて何とか生活している状況で、とても恋愛や結婚にトライできる状態にない。もし女性と出会うことがあったとしても、彼らは外見やコミュ力に気を配ることも当然出来ておらず、何より安定した収入が得られる仕事に就けていない。これは男性が恋愛や結婚を目指すうえで致命的だ。

そんな彼らは合コンなどやっている場合ではないし、とても参加できる状態いないのである。あくまで恋愛や結婚は人生の背骨である”安定した収入”があってから目指すべきものだからだ。

では社会から透明化される彼らは一体どのような人々であり、また彼らの苦境を助けられるものとは一体何なのであろうか?

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