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非正規雇用がやべぇ6つの理由

自由な働き方を求めて、非正規雇用、つまりフリーターとして働きたがる若者が増えているとのニュースが流れてきた。

大企業では初任給を大幅に引き上げるなど景気の良いニュースが飛び交っているが、ホワイトな労働環境で充実した福利厚生と立派な稼ぎを得られる大企業に就職できる若者は限られている。その割合はわずか30%程度であり、残りの70%は中小企業で働くことになる。大企業の下請けとして仕事をもらう中小企業で働く社員の多くは大企業ほどの待遇は得られない。

多いとは言えない稼ぎ、長い労働時間、毎年削られる住宅手当や扶養手当などの福利厚生、年数千円しかない昇給、導入されないリモートワークと満員電車での通勤.....中小企業で働く若者のなかには、大企業の給与アップのニュースを恨めしく思うものも少なくないはずだ。そんな状況のなかで、働くことに疲れてしまった若者が、残業もないし好きな時間に働ける派遣社員やフリーター、ウーバーイーツなどのギグワーカーといった働き方に魅力を感じるのも無理はないのかもしれない。

しかし、バブル崩壊後の就職氷河期を経験したロスジェネ世代の筆者から、そんな若者たちに強く言いたい。若いうちから絶対に正社員で働くべきだ。

就職氷河期世代の筆者の周りには、当時多くの非正規雇用者がいた。当時は就職難のため正社員としてそれなりの会社に就職することは非常に難しく、なかなか決まらない就職活動に疲れ果て、フリーターの道に進む若者が後を絶たなかったのだ。また何とか就職した先がブラック企業で、退職せざるを得なかったものたちもそこに加わった。もちろん、今の若者と同じように自由な働き方を求めてフリーターになったものたちもいた。

では、そういった当時フリーターとして働いていた若者たちはその後どうなったのか。結論から言おう。みなが非常に大変な思いをすることとなった。

幸いにも2000年代中盤にかけてITバブルや小泉旋風による好景気が訪れたことで、多くのフリーターたちはこの時期になんとか正社員の職を得ることができた。しかし、『俺が抜けたらこの店はまわらない!』とバイトリーダーの男気を見せて、その千載一遇のチャンスを逃してしまった者たちもいた。そして彼らはのちに訪れた大不況リーマンショックに飲み込まれてしまった

リーマンショックまでにフリーターを脱することができなかったロスジェネバイトリーダーたちは、そのままずぶずぶと歳を重ねていき、気づけばアラサー、アラフォーのフリーターになっていた。正社員になる機会を失い、歳だけ重ねた彼らの姿は、まさに絶望そのものだった。

そんな彼らを見てきた経験から、非正規雇用を続けることがいかに危険か、その理由が6つあることに気が付いた。様々な職場で働くバイトリーダーたちが直面した問題を例に、いかに正社員として働くことが重要かを説明していこう。ロスジェネの屍を越えて行け。

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