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webライター始めの初め|スクール通うべき?

私はオンラインスクールなどは受講せずにwebライターになったクチですが、最近は有用そうな講座もあるみたい。しかし、私なりの結論は「初心者オブ初心者にはオンラインスクールに金ツッコムのをおすすめしない」です。

その理由を、受講するしないのメリット・デメリットで解説していきます。noteですからね、アフィ忖度なしの、本当に正直な意見です。


受講せずにwebライターになるメリット

学びながらお金がもらえる

初心者だろうとぶっつけ本番で応募し、案件を獲得できたら編集者からFBがもらえます。最初はけちょんけちょんに言われるかもしれませんが、冷静に受け止めて反省し、改善を繰り返すことでスキルは上がっていくものです。

SEO対策の知識もそうですし、執筆ルールの意味だったり、効果的なテクニックだったりもだんだんとわかってきます。

私の場合は1カ月やる頃には、大体のことはつかめました。ただ、私がwebライティング始めたのは2017年でしたから、今よりも覚えなきゃいけないことはたぶん少なかったっていうのもあります。SEO対策の方向性もガラッと変わったりとか。なので、その後の知識のアプデは多かったです。

まぁともかく、学びながらお金までもらえます。なんてハッピーなことでしょう。

SEOの効果を実際のページで確認できる

スクールと大きく異なるのはここです。書いた記事はリリースされます。つまり、世に解き放たれて、リアルな数字が返ってきます。クライアントさんの情報提供量次第ではありますが、次のようなことがわかります。

  • SEO順位

  • SNSやコメントの反応

  • ヒートマップや離脱率(読者が何を見てるか、どこで離れたかなど)

  • コンバージョン率やCTR(読者に期待する行動が得られたかどうか)

ここらへんが見えると、何を改善すべきなのか、何が自分に足りてないのかがわかるようになります。金になるライティングがわかるということです。

色んな意味での向き不向きがわかる

めちゃくちゃ大事なポイントです。webライターの仕事って書くことだけじゃないんですよ。私が自覚してるだけでも次のようなことがあります。

  • 新規営業(プロフィール書く、応募する、面談受けるなど諸々)

  • 既存顧客営業(関係を保つためのコミュニケーション、迅速な対応など)

  • リサーチ

  • 構成作成(仕事による)

  • 執筆

  • 推敲

  • 納品作業

  • 諸連絡

  • スケジュール・タスク管理

たぶん、無意識なやつも含めるとまだ色々あります。くわえて、新しいSEOのルールだとか、仕事に関係する分野の法律改正や条例追加なんかも学ばなきゃだし、AIやらなんやらの話題の技術も触れないわけにはいきません。

ここらへんひっくるめてwebライターなので、向き不向きは仕事してみないとわかんないんじゃないかなと思います。とくに営業とか先方とのコミュニケーションはメンタルとの相性もあるから、なおのこと。

受講せずにwebライターになるデメリット

最初はめちゃくちゃ低単価

元々持ってるスキルというか、日本語力・リサーチ力次第なところはありますが、実績がないうちは1~2カ月くらいは低単価になるかと思います。これくらいの期間で単価アップまでいけるかどうかはわかりません。もしかしたら半年とか1年とか低単価かもしれません。

そして、どれくらいの単価を「低単価」と考えるかは、その人の暮らしによって異なります。月15万円くらいで生活している人だったら、時給換算1,000円くらいで十分かもしれないけれど、月30万円で生活している人だったら2,000円くらいまでいかないと生活が厳しくなりますからね。税金考えたらもっとだけど…。

単価上がるまで、求める収入を得られるまで耐えられるかは、本当に人によります。それまでの貯金にもよります。

気合入れないと続かない

なんとなーくで続けてるとスキルが上がらないので、低単価地獄から抜け出せずにドロップアウトしがちです。いただくFBは全吸収、低単価だとか嘆いていないで数をこなしまくる、という気合がないとなかなか厳しいです。

そして、繰り返しになりますが最初はけちょんけちょんに言われます。いえ、編集者さんの言うことは大概の場合(※)、ごもっともなことばかりです。しかし「提出します!」と言ってる時点で、自分ではできてると思っているわけですよ。そこにFBがくるんですからね、自分のポンコツぶりに絶望することもあるでしょう。私の名前の由来でもあります。

ポンコツでも恥も外聞もなく提出できる勇気、これが大事です。

(※)稀に、お狂いになられた編集者から「はぁ?」なFB・要求がくることもあります。ハズレクライアントなので速攻縁切り神社。イマドキ稀です。

受講するメリット

SEO対策含めて実践的な技術を学べる

らしいです。受講したことないから詳しくはわからないのですが、SEO対策をガッツリやってきたプロの指南を受けられるので、数字を獲得しやすいライティング技術を掴めるはずです。つまり、評価されやすく、お金になりやすいってことです。

プロの指導・FBを受けられる

講師をやるくらいの人ですから、当然プロです。正しい日本語を教えてもらえるし、PREP法とかそういうテクニック的なところもちゃんと教えてもらえます。

実際に仕事に取り組むとき、クライアントが執筆ルールに記載していることの意図とか、なんでやらなきゃいけないかが体系的にわかるんじゃないかなと思います。

案件発注ありきの講座もある

受講し、修了した人に対して案件の発注が確約されている講座もあるようです。スムーズにデビューまでいけるのは便利ですね。サポートを受けながら「受講せずにwebライターになるメリット」で書いたようなことを、享受できる可能性があります。

受講するデメリット

初心者には指導者・教師の質なんてわからない

初心者オブ初心者だった場合、webライティングの良し悪しもわかんないので、ましてや指導者の良し悪しなんて、わかるはずがないと思いませんか。

大学とかみたいに、入学テストがあるんならまだしも、どんなレベルの人でも入れるってなると、どんなレベルの人を対象にした講座なのかもわかりづらいですよね。

「SEO1位獲得経験多数のプロ講師直伝!」みたいな謳い文句もありますが、すさまじい数書いていれば…そのうえメディアのパワーが強いところで書いてたら、ぶっちゃけそんなに…

ビッグキーワードだったら結構すごいですけど、スモールキーワードだったら余裕で取れます。瞬間的な1位なんかは数えきれないくらい取れます。さらにいえば、SEO1位よりもコンバージョン率エグイ方が評価されやすかったりします。

っていう単語の意味も初心者オブ初心者だったらわからないはずなので、つまり講師の良し悪しをどうやって判断するんだって話なんですよね。

デビュー後に不向きだとわかってもお金返ってこない

先述の通り、webライターには執筆以外の業務もとんでもない数あるので、そっちが不向きだった場合はwebライター続けていくのキツイんですよ。フリーランスならとくに。

っていうのを、デビュー後に気づいちゃっても講座に払ったお金は返ってきません。文字通り、高い勉強代だったなってことになります。こうなることも想定したうえでの勉強代だったら全然問題ないんですけどね。

受講を検討するときに必要な思考

何のために何を得たいのか

たとえば乾電池。数百円のものもあるし、100円均一で売っているのもあります。乾電池1つに、あなたはいくら支払いますか?もちろん金額相応の差はあります。持ち時間とか。

でも、使用頻度の低い家電を一時的に使いたいがための乾電池だったら?100円均一でもいいか、と思うでしょう。逆に、非常事態時の懐中電灯用だったら、信頼できそうな高額な乾電池を買うかもしれません。

同じようなものを買う場合でも、何のために、何を得たいのかで選ぶべきものは変わります。オンラインスクールも同様です。似たように見えても金額も質も違います。目的に沿っているのかどうか、それを見極めましょう。

コストの回収計画

見出し冒頭からぶっきらぼうなことを言いますが、この考えがはなっから頭にない人はフリーランスに向いてないです。業務委託契約ではなく雇用契約を結ぶ形で仕事をすることをおすすめします。

たとえば20万円を講座につっこんだとしましょう。これは気分的には投資ですが、会計上では「支出」です。なので、この支出分を補填してゼロに戻すまで利益はないってことになります。実質ね。

生活のために手取り額も必要です。会計的に考えれば、自分で自分に支払う給与みたいなもの。では、自分への給与は売上の90%として、残る10%を支出補填に使うとしましょう。

1記事書いて売上が10,000円だった場合、各種税金は無視するとして、支出補填に使えるのは10%なので1,000円です。さぁ、20万円をゼロに戻せるのは何記事書いたときでしょうか。200記事です。

201記事書いてやっと利益化できるんですよ。それをやりきる自信があるか、これを考えなきゃいけません。もちろん、売上を増やすとかパーセンテージを高くするとかすれば記事数は減らせますけれど、初心者が獲得できる案件の単価はまぁ、そう高くないので、現実的にはこれくらいです。

よーく考えよう!お金は大事だよ!

お金は大事です。講座で勉強すれば、きれいな日本語を使えるようには、きっとなると思うので、それだけでも価値があるといえばあります。文章の構成力とかも上がれば、webライティングじゃないところでも役立つシーンはあるでしょう。

しかし、ライティングの仕事する前に金をつっこむと、仕事が合わなかったときにどうやったって直接的にはコストを回収できないんですよ。別の仕事で日本語力・文章力が多少役立ったとして、それが報酬の何%分にあたるのか考えたら、おそらく絶望的なほど回収期間がかかります。

なので、私なりの結論としては初心者オブ初心者は、当たって砕けろでまずは案件取ってみたらいいんじゃないでしょうか、ということになります。

そうしたときに初めて、ライティングで金稼ぐ上で自分に足りないものが見えてくるはずです。目的に合った講座が選べるようになるってことでもあります。

また、仕事の結果を見た後だと受講の費用対効果がわかりやすくもなります。受講前は5,000円の記事しか受注できなかったのに、受講したら10,000円の仕事を取れるようになった!とか。そしたら、受講によって得られる利益が多かったことがわかるし、コスト回収の計算もしやすくなります。

お金を使うときは計画的に!


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