見出し画像

2021年度 高崎経済大学 地域政策学部 一般入試 後期試験 小論文 模範解答

問1 

地域における他者との共存を妨げるものとして、私は、外部の人間に対する排外主義を挙げる。ここでの排外意識とは、共同体に属していない人間や自分と異なる考えを持つ人間をネガティブに捉え、コミュニティに入れたがらない態度のことである。排外主義は、資料A3で批判される永住申請をめぐるずさんで不透明な制度にも表れている。申請者を「素行の善良さ」という曖昧な基準で判定し、対等な議論の場をはじめから作ろうとしない姿勢は、異なる文化的背景を持つ他者を拒絶する排外主義そのものである。また、こうした頑なな態度は、資料B1が示す旅行者という外部の人間によるマナー違反や文化財へのダメージによって助長される。

ここから先は

566字

¥ 3,000

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?