見出し画像

人生観を変える“入棺体験”ワークショップを薦められた話 #064

私は、広島市の“Jaroカフェ”というコミュニティスペースで、リンクワーカーとしてイベントの企画・運営の仕事に携わっています。

日ごろ、いろんな方が足を運んでくださるのですが、先日とてもユニークな方が来てくださいました。アラフォーくらいの男性で、スーツにアウトドアのようなカッコイイアウターと、身軽なリュック姿。

突然、すみません!あやしいものではないんですが……

だいたいこういう場合は、ドラマ等ではめっちゃあやしいと相場は決まっているものの(笑)、平身低頭で名刺を出してくださったともに、自己紹介を伺ってビックリ。

実は、福山で棺屋の社長をしておりまして

わぉ!棺屋さん!(人生で)初めまして!!とテンションが上がる一方で、Jaroカフェはクリニックに併設しているので、もしやお葬儀関連の営業かな?と思っていると、

「(クリニックの)受付に行こうかと思ったんですが、ちょっと違うかなと思って。今あることを紹介してて飛び込みで回ってるんですけど、広島市のほうには全然知り合いがいなくて。かわむーさんから紹介を受けて、こちらにやってきました」

かわむーさん!知っている方の名前を伺って、これは絶対楽しいコトに違いないと心が躍りました。

座って詳しくお話を聞かせていただくと、広島県福山市で棺屋さんを営んでいらっしゃって、その3代目でいらっしゃるとのこと。そして、さらにユニークなのがここから。

今年1月に、新しい終活の形を探す『New Can, New Life イタコト展in共栄を自社で開催し、1日で250名くらいの方々が集まって、マスコミにも取り上げられたそうです。実際に、TVで放映された様子も見せていただきました(下記noteにも、その様子が書かれています)

こちらの『イタコト展』で実際にされたのが、棺の中に入ってみる“入棺体験”。当時の動画を拝見すると、TVのリポーターの方が実際に棺の中に入って、通常の葬儀のように横たわった体の近くに花が置かれ、蓋もパタンと閉められていました。

しばらく経ったあと、蓋が開けられて、リポーターの方が涙を浮かべながら切々と感想を述べていらっしゃったのが印象的でした。真っ暗な中で、家族のことを考えていたとのこと。

死ぬ前に棺の中に入ると、長生きするっていうジンクスがあるんです。論文とかはないんですけど、でも、実際に入棺体験をしてくださった方の感想を聴いていて、棺桶に入ることで、自分の人生を見つめ直すんだなと思って。棺の中での真っ暗な状態は、ある意味“瞑想状態”。最期を見つめることで、後悔のない生き方をしようって思えるからこそ、長生きをするんじゃないかと」

社長さんのお話を伺っていて、なるほど!と首がもげそうなくらい頷く自分がいました。

この入棺体験が、2024年5月10日(金)に広島市の本覚寺で開催されるそうです。

死に様は、生き様

 普段の暮らしの中で、死について考えることを無意識に避けたり、話題にすることをどこかタブー視したりしているように思われます。
 だけど死は誰にでも訪れるもので、死と向き合うことは「死に向かって人はどのように生きるのか」を問い、自分の生き様と向き合うことになると思うのです。
 私たちは入棺体験が「今を生きる」ヒントになり、皆さんの豊かな人生につながると信じています。

入棺体験サイトより引用
Jaroカフェに入棺体験のチラシを持ってきてくださった KYOEI社長の栗原さん

これは、ぜひ参加せねば!と思って、私も早速申し込ませていただきました。

ご興味のある方は、ぜひ下記サイトの中の【入棺体験に参加する】をクリックしていただければと思います。一緒に、人生を見つめ直しましょう。

(個人情報を記入する欄がありますが、あくまで「荒天のため中止」などの連絡に使用されるためとおっしゃっていました。棺屋さんから直接営業のお電話などはないとおっしゃっていました)

ちなみに、お申込みサイトのリンクを開くと、最初に出てくるのがカープとのコラボ棺。

「さすが、広島。あらゆる商品とカープがコラボしている中、棺もあるんだなぁ」と思っていると、こちらのコラボには7年もの歳月をかけられたとか。

当時カープの企画会社さんにコラボのお話を持っていくも、残念ながら了承は得られず……でも、夢をあきらめきれない社長さんは、誰に頼まれたわけでもないのに真っ赤な棺を製作されたそうです。

そして、昨年カープの北別府さんの告別式を執り行われる際に、葬儀屋さんのほうから打診があり、カープとのコラボが実現されたとか。先にカタチにして、7年越しに夢を叶えられて、本当に凄いです。

あと、個人的に気になったのが、身につけていらっしゃるアウター。“Can-ok”という見かけないロゴが入っていて、すごく気になっていました。

「こちらは何ですか?」と伺うと、一段と目をキラキラ輝かせながら「これは自前で作ったんです」と教えてくださいました。

「当社は“なんでも挑戦できる”から、“Can-ok”!」。そして「「『棺桶』」」とかかっているんです」と、思わずハモってしまいました。

社長さんはもともとアメカジファッションが好きで、「私服だと週5日しか着られないけれど、好きな服に会社のロゴが入ったら、制服としてずっと着られるかなと思って」とのこと。

今は仕事着販売として、服にオリジナルの刺繡を入れる業務も並行していらっしゃるそうです。好きや夢をカタチにして、仕事に変えていく力が凄すぎる!

楽しそうに、これまで制作されたシャツを見せてくださいました

まさにCan-okな後悔のない生き方を実践されていらっしゃる栗原さん。

前述した5/10の入棺体験ワークショップにも来られるそうですので、栗原さんの夢を叶えるパワーを受け取りたい方にも、オススメです!

この記事が参加している募集

仕事について話そう

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?