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わが家のおならルール〜ネガティヴをポジティブに言い換えるネーミングの力〜#045

突然ですが。

みなさんのおうちでは、おならをする(した)ときのルールはありますか?

  • おならをしたくなったら、そっとその場を離れる

  • 特に気にせずおならをする(みんなで笑うor家族からの非難の声を甘んじて受ける)

  • 往年のアイドルのように、おならはしない(という体にする)

などなど、各家庭いろんなルールがあるんじゃないかな?と思います。

わが家の場合は、おならをしないと健康上よくないので、自由なおならを推奨しています。

ただし、いくら自由とはいえ、黙ってするのは家族間でもマナー違反。

知らぬ間に誤爆されて、不用意に香害にあっては迷惑&若干殺意?が湧きます。

ということで、わが家ではおならをする直前or 直後に申告制にしています。

ただし、「おならします(しました)」というのはストレートすぎるので、わが家では「マナティー」というようにしています。

なぜ「おなら=マナティー?」

ある日、子どもと動物図鑑を読んでいて、こんな説明がありました。

小学館の図鑑NEO『動物』P27より引用

大きな身体で涼しい顔して、こんなにかわいいおならをしている生物がいたのか!!

ということで、おならを申告するときはそんなマナティーにあやかって、そのまま「マナティー」を言うようにしています(なんの捻りもないです)。

美ら海水族館マナティー館のマナティー。このときはおならは見られませんでした
マナティーについての説明

家での申告の際も「マナティー」と聞けば(言えば)、恥ずかしさや非難よりも、マナティーのぽやっとした姿が頭に浮かぶので、なんだか愛らしい気持ちになる不思議さ。おならの不快さは変わらないのに(笑)。

通常ネガティブな内容も、ポジティブなネーミングを付けると、なんだか前向きに受け止めることができてしまうんだなぁと。

緊張する場面も、ポジティブなネーミングで発想転換

以前勤めていた出版社でも、同様のことがありました。

その出版社では、定期的に文庫本を刊行しており、毎月必ず装丁会議がありました。

その会議では、社長をはじめ、編集部&営業部から部長以上の役職の面々が集結します。そして、社内の各デザイナーさんが作った文庫本の表紙案がズラリと並べられ、社長の決裁をとります。

表紙案には、自分が考えたタイトル案・ツキモノ案(帯のコピー)が書店に並ぶままにデザインされていて、本当に売れるのか?というのをいろいろ議論されます。

担当者はまな板の上の鯉状態。当時は新人だったこともあり、この装丁会議が毎月リアルにお腹が痛くなるくらい緊張が走りました。

あるとき、デザイナーさんと話していて、この装丁会議のことを『決裁祭り』と呼ぶことにしました

息が詰まる装丁会議も「祭りだ!」と思えば、ワッショイ♪ワッショイ♪
準備のときから、なんだかワッショイ♪ワッショイ♪
いつも重苦しい気持ちだったのに、なんだかテンションがハイになって自然に笑いが込み上げてくる感じに

装丁会議が終わったあとに、デザイナーさんから「決裁祭りってネーミングのおかげで、ワッショイ♪ワッショイ♪ 心の中で唱えているうちに終わったわー!ネーミングって大事ね!ありがとう!」と言われ、ふたりでフフフと笑ったのでした。

その後も、毎月『決裁祭り』を合言葉に、緊張する場面もポジティブに乗り越えていったのでした。

おまけ:相手におならしてもらうのが楽しみになる必殺技

2019年、日本でラグビーワールドカップが開催され、空前のラグビーブームが起こりました。ラグビーワールドカップ日本大会の経済効果は、大会史上最高の6,464億円に達したとの分析結果が発表されたとか。

試合の素晴らしさはもちろんこと、ニュージーランドの選手が行うハカの大迫力にも魅了されました。

そして、もれなくわが家にもハカブームが到来。ふだん物静かな夫も、マジメに真似をしてくれるように。

そのときにどういう経緯かは覚えていないのですが、夫がおならをしたときに「マナティー」を申告する代わりに、ハカを披露することになりました(神聖なハカをこんなことに使ってすみません💦)

おならをするとハカが見られる!――そう思うと、嫌煙しがちなおならも楽しみになって「早くおならしないかなー」と期待してしまうくらいに。

ネガティブなことでも、スーパーポジティブなことをくっつけると、オセロをひっくり返すようにあっという間に心の景色が変わるなと思ったのでした。

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