最近の記事

大胆さと、繊細さ。ーーSzum-illu

こんにちは。あやです。 私は全てのポーランドのイラストレーターを知っているわけではありませんが、現代、活動している彼らにはどこか共通点があるように思います。言葉で表現するのは難しいのですが、色遣いや、大胆さと繊細さのメリハリ。この辺りが鍵かもしれません。 今回、ご紹介したいのはEwa Szumowska-Gąsiorowska(エヴァ・シュモフスカ=ゴンショロフスカ)さん。アクリルやガッシュ、時には鉛筆やクレヨンで絵を描くイラストレーターです。 ▲Facebookの投稿を

    • 過去の記憶を彷徨うポスター ーーリシャルド・カヤ

      こんにちは。あやです。 このブログの掟としているわけではありませんが、なんとなく、ポーランド史上の巨匠、偉人というよりは、私たちと同じ時代(イマ)を生きる方々をご紹介したいなと思っています。 けれども、私の永遠のお気に入りや殿堂入りの人はご紹介したいなと思い、今回はそんな回になります。 リシャルド・カヤ(Ryszard Kaja)1962年ポーランド・ポズナンで生まれる。父親はグラフィックデザイナーのズビグニエフ・カヤ(Zbigniew Kaja)、母親は陶芸家・画家のステ

      • 波の音がする陶器たちーーMUAS Ceramics

        こんにちは。あやです。 今回ご紹介するのは、波の音がするような、美しい陶器です。MUAS Ceramicsが生み出すお皿やボウルは、海をイメージしており、昼の海、朝焼けの海、夕焼けの海など、刻々と変化する海の色や、波打つ砂浜を表現しています。 MUAS Ceramics Kati(カティ)とCzarny(チャルヌィ)が二人で立ち上げたスタジオで、約4年の間にスタッフは6名に増えたのだとか。ワルシャワの下モコトフ(Dolny Mokotów)にアトリエと、コーヒースタンドを

        • 愛嬌たっぷりの料理好きーーRozkoszny

          いま、ポーランドを席巻している料理研究家のひとり、ミハウ・コルコシュ(Michał Korkosz)。彼は「Rozkoszny(ロスコシュヌィ)」というタイトルで、ブログを中心にSNSで自らのレシピを発信している。 彼はレストランで働くシェフではなく、動画で映っているのは家のようなキッチン。これがレンタルスタジオなのか、実際に彼の家なのかは定かではないが、コンセプトとして「家で作る美味しいもの」であることがひしひしと伝わってくる。 ミハウ・コルコシュとはどんな人?最初のイ

        大胆さと、繊細さ。ーーSzum-illu

          ゆるゆる陶器ーーFenek Studio

          こんにちは、あやです。 今回ご紹介するのは、陶器のアトリエ「Fenek Studio(フェネク・ストゥディオ)」。 ゆるゆる陶器と私は呼んでいますが、陶器の粘土がゆるいのではなく、柄や、時に形がゆるいのです。陶器界のゆるキャラコンペがあれば、Fenekはシード権を獲得すると確信しています。 Fenek Studio ワルシャワのタムカ通り45番地b (ul. Tamka 45b)にあるアトリエは、お店も兼ねているのですがずらっと商品が並んでいることは珍しい気がします。基本

          ゆるゆる陶器ーーFenek Studio

          ところで、どうしてポーランド?

          こんにちは、あやです。 ポーランドのことを発信し始めた私ですが、「なぜポーランドなの?」「ポーランドってそんなに魅力的なの?」などの質問をよく受けます。 確かに日本では知られている方の国ではないので、家族がいるわけでもないのに、その国に関心を持って、頭を突っ込んでいるのは滑稽かもしれません。 もともと私は、子どもの頃からヨーロッパに関心がありました。 親戚がスイスとドイツへ旅行した際にお土産で買ってきてくれた、ログハウスの形の時計がきっかけで、ヨーロッパって綺麗なものがある

          ところで、どうしてポーランド?

          初めまして。

          こんにちは。あやと申します。 こちらのnoteでは、私の愛するポーランドという国の芸術や文化を中心に紹介していきたいと思っています。 18歳の時、たまたま出会ったポーランドに数年かけて腰くらいまで浸かり、10年以上経った今でも膝くらいまでは使っています。関わっている中で楽しいこと、不思議に思うこと、色々とありましたが、それもひっくるめての愛です。 なにが魅力なのか? 私が思うポーランドの魅力は、ひとことで言うと「素朴さ」です。街並みは美しいけれど、煌びやかとはちょっと違

          初めまして。