マネジメント失敗談 悔しさで奮起をさせようとしたら、大失敗した話

こんにちはポケカルビジネスTVヒガキです。

サラリーマンでいると、
提案が通らなくて悔しい思いをする。
なんていうことを経験するわけで

その悔しさをうまく使って
メンバーに気づきを与え、変わろう!頑張ろう!と思ってもらおうとした話

そのメンバーはその会社内では
年齢も社歴も長いいわゆるベテラン

だけど、本人のキャラクターのせいもあって
口だけ感がでてしまい、周りの評価は低いメンバーでした。

そんな彼が
ふとしたきっかけで、僕のメンバーになることに。

基本的に僕がマネジメントするの部署は専門職の色が強いが、配属されるメンバーの大半はその分野の素人であることが多い。

彼もまたそんな素人でしたが、
やる気あります!!
の声がとにかく大きい(笑)

よし、それなら一緒に頑張って
きちんと結果を出せるようになってもらおう!と
気合を入れて教育をスタートしました。

だが、スタート直後から違和感が

教えたことをそのままやらずに、
アレンジを加えてくるタイプ。

あ、このパターンか。
と最初からちょっと嫌な予感。

それでも、社会人歴などを加味して、
理解できているだろう。本人の宣言通り自習しているだろうと思っていたのですが、
蓋を開けてみると、やはり全然身になっていない。。。

体感ですが、
教えたとおりにまずできない人は、できるようにならない確率が以上に高いです。


理由はいくつかあります

・教えたことをやる=どこまで出来たか、どこで躓いているかの把握がしやすい。

・アレンジをしている。ということで、本人のこだわりがあり、アドバイスが本人に届きづらい

・素直なので教える側もモチベーションが保てる

そして、こうなっていくと
できていない事を本人が認められなくなり
うまくいかないことを他責にしていく傾向が出てきます。

認められないときの特徴として、
実際に作業を見せないで、こうこうすればできます。などの口頭でふわっと説明するようになる。

まさにこの特徴がガッツリ出てしまっていました。

これは、まずい。

このままでは、成果が出せない。
ベテランなのでいよいよヤバい。

どうしよう?
僕は色々悩みました。
なにか口だけで終わらせず、やり切る経験をつけさせてあげないと!
それが軸になって、変わっていけるはず。

一縷の望みを探す日々。

そんなある日のこと
彼の前の部署の経験を元に、起案できそうな案件が出てきました。

これをすればコスト削減になるのは明確だったので、
やり切ることと成功体験をしてもらおうと、提案資料を彼に作ってもらうことにしました。


週に三回定例を持ち
赤入れをする日々。

だけど、全然資料が作れない。

それはそうだ。

彼は、骨子を作る前に資料を作ってしまうので、
資料の途中で論理が破綻したり、止まってしまうことが多かったのです。
そして、止まると全く別のフォーマットで0から作り直す。

骨子をまず作ろう!
と言っても、骨子が作れない。

だけど、資料の一部のページのイメージだけは明確にある。そのページを作るが、全体設計がないから、つながった論理的なプレゼンにならない。。。

時間をかけても、新しいフォーマットパターンができるだけで、中身は一向に進んでいかなかったのです。


しびれを切らした僕が取った行動

起案日を決めてくることこの日までに資料作らないと起案間に合わないよ。と締切を突きつけて、完成に持っていこうとしました。

起案日はここ
それまでに二回赤入れをこことここにしよう。
タイトで厳しいけど、頑張ろう!
といって資料の追い込みをスタート

結果は?
結局、起案日当日まで修正作業が入り、
起案日当日資料の最終形を僕がチェックしないまま迎えました。

まさかのぶつけ本番

もちろん撃沈
かなり厳し目の叱責を二人して受ける始末。


そして、凹む彼と反省会ミーティングに。
ここで僕は大きなミスをします。

失敗すると思っていた僕、成功すると思っていた彼

当然のように、僕は
「まぁ、失敗すると思ってたから気にしないで、また再提案行こう」
と言いました。

そして、沈黙
彼の目から一筋の涙

どういうことですか?
僕を笑うために提案させてのですか?
行ける!って言ってたのは嘘だったのですか?

赤い目で僕をにらみ、
彼は発しました。

その瞬間ハッとなりました。

彼史上一番頑張って作った資料が通らない。なんてことを彼が思うはずがないと言うこと

行ける!と、僕が勇気づけていた言葉を額面通り受け取らせてしまったこと

そして、何より
起案というものを経験したことのない彼と
起案を経験して、ボコボコにされまくった僕の
起案に対する認識の違いがあること

この経験の差が大きいということ

それを全然理解していなかった。
失敗をして、悔しい思いをして、
なんで失敗したかわかる?と一緒に振り返って
なるほど、次頑張ります!!

となる未来を安直に想像していた自分が凄く恥ずかしかったです。

彼とはその後、飲みに行って手打ちをしたあとも
しばらくメンバー出いてくれて
色々教えて、いつものアレンジパターンで身につかないものもあったり、
きちんと教えた通りやってくれて、身についたものもあったりしました。

でも、本当の意味で変わろう!と思ってもらえる働きかけはできなかったと思います。

離れるときにはわざわざ長文メールをくれて、
一番親身になってくれた上司。と言ってくれましたが
未だにどうマネジメントをすれば彼は成果が出せるようになったのか?考えますが、わかりません。

マネジメントの難しさを感じたメンバーとの話でした。

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