依頼されて作った資料を、見事にスルーされた話

こんにちはポケカルビジネスTVヒガキです

昔々のまた昔
僕がまだ20代だった頃

あるプロジェクトのリーダーに抜擢され
他社の人も含めて会議をしていたときの話

まず顧客分析をしよう!となりまして、
どういうデータがほしいかブレストをしていました。
年齢のシェアほしいよね。
居住県別で平均単価知りたい。
など、様々な意見が出た中で

こういった顧客データが欲しいから、来週までに作って!と依頼を受けました。

今までまともにデータを作っこともない中、
ローデータの抽出をデータ部門にお願いしたり、なれないエクセルの使い方システム部に聞きに行ったり、なんとか会議まであと一時間もないくらいの時間に完成。

ふぅー出来た。
と会議に持っていくと

「ふーんなるほどね。」
一瞥して終了、すぐに別の話題に

え?

そしてその話題が膨らんだ結果
次はこういった顧客データが欲しいと依頼が発生しました。

「はい。(次こそは使ってくれよ)」
と返事をして、またデータ部門に掛け合い、なれないエクセルを駆使しながら残業残業のすえ、なんとかデータを作り上げました。

「どうぞ!」

勢いよく資料を渡す僕

すると、依頼主がデータを見て
「えっと・・これなんで出してもらったんだっけ??」

「いや、このデータを見たいって依頼いただいたので。。。」

「そっかぁ、ごめん。なんで依頼したか忘れちゃった。」

いやいやいや、あなたが出せっていったのだから、依頼理由必死で思い出してくださいよ!!

できなければ、今から必死に考えて活用方法見出してくださいよ!!

と喉まで出かかりましたが、飲み込んで会議を続けました。

会議が終わり、デスクに戻ろうとしていたら、
会議に同席していた当時の上司が寄ってきて

「どうした?」

言葉は飲み込めても、表情や態度での込めてなかったのでしょう。
納得の言っていない僕を心配して声をかけてくれたのでした。

「出せって言われたから出したのに、なんすかあれ。めちゃくちゃデータ作るの大変だったのに。。。」

「わかるよ、腹立つよなぁ。
でもな、資料作るときはなんのためにデータを作るのか?つくり手が理解していないと資料にならないぞ。」

「目的を確認せず、依頼されてから作業をしていただけだと今日みたいなことが起こるよ」

たしかに!!
言われたものを何も考えず、作っていただけでした。

その後は、
なんでそのデータが見たいのか?知りたいことは何か?をきちんとヒアリングするようにしました。

知りたいことを聞いていくと
依頼側が考えている仮説を教えてくれたり、そのデータを使った打ち手案を教えてくれたりすることがわかりました。

そうした知りたいことや仮説や相手案などがわかると、データの見せ方はこうしたほうが良いかな。こうした数字もあったほうが良いかな。と、資料の質も上げることができ、

結果、依頼主にスルーされる無駄な資料を作ることがなくなりました。

大分時間が経ったあと、当時の上司に教えてもらったのですが、当時のプロジェクトは僕を鍛えるというの裏ミッションがあったとのこと。

もしかしたら、
もしかしたら、
資料の基本を教えるべく
わざとスルーされたのかも。と思ったり。

いや、違うな。
あのときの「えっと・・これなんで出してもらったんだっけ??」のあの顔
あれは本気で忘れてた顔でした。

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