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初めての転職活動、キツかった。

友人がブラック企業にいた時に、休みが少ない中転職活動していたのがキツかった、と言っていた。

転職活動なんてキツい事ばっかりだと思うけど、初めて転職活動した時は話せる人がいなかったから、キツかったなと感じた。

入社5~6年目で、新卒入社した会社にずっと勤める事に違和感を覚えた。
自爆営業(目標と言う名のノルマが達成できないと自腹を切る社風)や、電話応対をずっと続けるのは嫌だと思った。あるローンを組んだ私は、これ以上自爆営業で無駄なお金を払わされるのが嫌だった。

…辞めてどうする?
最低限、転職先は見つけてからでないと辞められない。
親にチラッと「会社辞めたい…」ってこぼしたら、「何言ってるの?」みたいな明らかに賛成していない反応だった。

…誰にも言わず、黙って転職活動をやるしかない。

最初の方で、ジョブカフェに行き相談員の方に話を聞いてもらった。辞めたい理由、希望条件など。話し相手がいるだけでまだ良かった。辞めたいなんて誰にも言えなかったから。
しかし、「今いる会社以上に待遇がいい求人は無いから転職しない方がいいんじゃないですか?」と言われた。確かにハローワークの若者版みたいな所だから、条件の良い求人はなかった。

結局1、2回通って行くのを辞めてしまった。
初めて作った拙い職務経歴書の添削してもらったり、面接や自己分析の講座に行ったきりだ。

自爆営業がある会社(小売業の系列)は嫌、コールセンターみたいな電話応対をしないといけない仕事内容はやりたくない、転職活動の軸はこれだけしか決まっていなかった。
たまに関わる事がある総務や経理のバックオフィスの仕事に興味を持った。

関わるのは社内の人がメインっぽいし、コールセンター的な部署じゃないからお客様と直接関わる事も少ないと思った。どこにでも経理や総務などのバックオフィスの仕事はあるし、当時の私は潰しが効きそうと思ってしまった。

けど、求人は経験者を求めるものが多い。何の実務経験も無い。
部署異動の希望を出せばいいんじゃないか?…否、同じ会社である限り自爆営業からは逃れられない。そこまで今の会社で我慢する余裕は私には無い。っていうか嫌だ。
第二新卒くらいの若い年齢ならば育成枠的な感じで採用あるかも知れないが、もうアラサー。転職出来るかどうかギリギリのラインにさしかかっていた。


そうだ、簿記の資格を取ろう。資格を取って向上心はあることをアピールするしか無い。
会社の昼休憩にこそこそと簿記3級の勉強を始めた。周りに感づかれない様に、こそこそと。勉強のおかげもあってか、一発で合格した。

途中、公務員試験も考えたが、私の性格では合わなさそうと思ったから断念した。(異動がありそう・クレーム対応の部署は多分精神的にムリ)


その後は、転職サイトや転職エージェントに登録して活動をやっていた(記憶が曖昧な所があるけど)
事務職メインで応募して、面接に行っていた。
家族経営で小さい会社の面接で
「知り合いが選挙活動?する時に応援で出たりする事もあるけど大丈夫?」って聞かれて心の中で「うわぁ…」ってなった事とかある。多分最初の面接だ。
先方が「ぼたんさんは入社意欲があるのかよく分からない」と言っていたそうだが、正解だ。

当時は、PCとプリンターが家になくて、タブレットだけだったから職務経歴書が作れなくて苦労した。
週に何度か時差出勤だったけど「ちょっと仕事で早めに行く」と言って家を出て、会社近くのネットカフェで職務経歴書を作っていた。お金と時間と労力を使った。

私が「とっとと辞めてやらぁ!!」と思って転職活動をやっていたけど、未経験職種での採用はなかなか出なかった。
そのうち、会社の後輩の何人かが私よりも先に辞めていった。
それを見て「ズルイ!!私が先に辞めたかったのに、私にも業務が降りかかってくるじゃん」とか妬みそねみで心の中にどす黒いものが渦巻いていた。

辞める後輩も1人から「ぼたんさん、何か勉強しているんですか?」と聞かれた。「ちょっとね」と濁した。もしかしたら、その子は私に辞めそうなオーラを感じていたのかも知れない。

未経験でもOKなバックオフィスの求人が出て、応募した。
正直年間休日とか給与などの待遇は落ちるが、経験を積める事を引き換えにしょうが無いと思った。
転職エージェントを通じて、自爆営業の有無とお客様との直接のやり取り(電話等)あるのかを聞いてもらった。自爆営業はないし、お客様は直接店舗に連絡するから採用部署では接触は無い事を確認した。

転職エージェントにしか愚痴れない日々、自宅でも転職活動を大っぴらに出来ないし結構誰にも言えないのはキツい。辞めたい辞めたい、と思いながらやる気の出ない仕事を続けるのも辛かった。

会社では、新しい制服が追加で支給されたけど、私は着なかった。着てしまうと、辞めるときにクリーニングして返さないといけなくなるからだ。
「絶対転職先見つけて辞めてやる!!」と己を奮い立たせてくたびれた制服を着続けながらもがいた。

内定が出て、親に話すまでも緊張した。
「あんたの人生だから、好きにしなさい」と言ってくれたのでほっとしたけど。
私が辞めたいと上司に切り出す前に、産休に入った後輩がやっていた業務を任せたいと言ってきたので、これ幸いと思って「辞めたいです」と話した。
人数が減って部署が困ろうと、私にはどうでも良かった。清清した。

最終出勤日、会社の人からは「スッキリした顔してるね」と言われた。その通りだと思った。


結構迷走気味で疲れたし、キツかった。


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