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【MBTI】P型はビュッフェ思考、J型はフルコース思考

J型とP型は俗に「判断型」「知覚型」と呼ばれ、計画性・即効性の有無で判断している人が多いだろう。「J型はスケジュールを立てるのが好き」とか、「P型はフッ軽」とかいった表現も多く見られる。

ではJ型は綿密なスケジュール片手にルーティンだらけの人生を生きているのか?P型は計画を立てるのが苦手で、いつも行き当たりばったりの冒険人生を生きているのか?答えは半分正解、半分間違いである。

P型とJ型の違い=「フルコース」と「ビュッフェ」

J型とP型の思考回路ははいうなれば「フルコース」と「ビュッフェ」である。

コース料理は順番、食器、味付けが決められている実に体系的な食事だ。前菜が先に出るのはメイン料理の前に食欲を促進させるためであるし、口直しはデザートをより美味しく頂くための準備過程である。全ての過程が"美味しく食材を頂く"という目的のために存在している。もし今日サラダを食べる気分でなかったとしても、メイン料理のために前菜は欠かせない要素であるのでスキップすることはできない。

J型はこのコース料理と同じく、目的達成(結果)のための最適解を選択する思考回路を持っている。"より良い結果=より幸せ"という考えが優位な故に、J型の行動心理は次のうちどれかの形で現れることが多い。

  1. 計画をたて、確実に良い結果に辿り着きたい

  2. 良い結果が出ることを既に知っている選択肢を選びたい

  3. 不確定要素を最大限排除したい

1は旅行や仕事において綿密なスケジュールを立てがちで、スケジュールを無事消化することに達成感と安心感を強く感じるタイプ。2は結果が分かっている選択肢に絶大な信頼を置いているタイプ。カフェやレストランで同じメニューを繰り返し頼んだり、似たような服ばかり選ぶなどその現れ方は様々だ。3は全J型の共通項とも言えるだろう。J型の頭のどこかには、突発的な要素が現れ予定通り良い結果を得られないかもしれないという漠然とした不安が常に存在しているのだ。

さらに、他の属性との掛け合わせでもっとJ思考が極端になるパターンもある: TJ型は理性型+結果重視なので「終わり良ければ全て良し」「極端な完璧主義」思考になりがちだ。

対してP型の思考はビュッフェのように過程を楽しむ構成である。ビュッフェは、食べ手(?)側に主導権のある自由度の高い食事方式。肉から食べたければ肉を、野菜から食べたければ野菜を先に取ればいい。デザートを食べても食べなくてもいいし、スープでお腹を満たしてもいい。栄養のバランスや味の調和よりも、食べたいものを自由に楽しく食べる過程を楽しむ食事方式だからだ。

結果にこだわらず過程を楽しめるP型は、J型に比べ不確定要素に対する耐性がある。いや、むしろ不確定要素を楽しんでいるまである。その現れ方は人によって様々だが、例えば新作のメニューを必ず試してみるとか、行き当たりばったりの旅が好きとか。何か自分に予想できないものにワクワクを感じる人が多い。また、何か予想だにしないことが起こったとしても臨機応変に対応したり"まあいっか!"と前向きに捉えることが上手だ。

こちらも、特にFP型の場合に強く現れる傾向がある。FP型は感情型+過程重視なので、前述のような臨機応変・前向き思考を兼ね備えているが時にはあまりに気分に任せすぎて(周りに流されすぎて)思わぬ失敗を招いたり悩んだりすることも多い。

分かりあうにはどうするか?

N-Sに引き続き、J-Pもなかなか厄介なすれ違いポイントだ。特に、短期間のうちに目的意識の差が目につきやすい旅行やグループワークなどでぶつかる事が多くなる。

より良い最終結果(旅行なら事故・トラブル・時間の無駄のないスムーズで楽しい旅行。グループワークなら良い結果・良い発表など。)のために最大限全ての対策をしたいJ型。結果がどうであれ、共に話し合い交流を深め良いインスピレーションを受け、楽しい時間を過ごすことが大事なP型。互いに'この人、何も考えてないんじゃない?自分の意見が無いのかな'とか'何でそんなに結果(計画)に執着するんだ?意見を譲るのがそんなに難しいのかな?'とか思うことも多々あるだろう。

正直自論を語らせてもらうと、'J型がP型に合わせてちょっと妥協してみる'が一番丸く収まるし精神的にも負担が少ない。何故か?J型がちょっと冒険するのに使う労力より、P型が体系的に思考するのに使う労力が圧倒的に大きいだからだ。妥協というのは、言わば10を9にする'肩の力を抜く'作業である。反してP型にとって'体系的な思考'とは0から1を生み出す作業なのだ。

もちろんJ型にとって肩の力を抜くのは簡単なことではない。思い通りの結果が出なくてイラつくし、最善の選択では無いことが分かっているのにそれを選ばなくてはならない苦しみを味わうことになる。

それでも、たまには"まあいっか!"と思うことも必要なのはJ型も分かっている(と思う)。P型の人とあまりにも気が合わなくてイライラして死にそうですという人がいたら、是非その機会に妥協の楽しさを見出してほしい。自分のペースではなかなか出会えなかった新たなインスピレーションを、その人の思考からもらえるかもしれない。そう思って見てほしい。

それからP型の皆様には、J型が不確定要素の登場にイライラしている時'この状況を受け止めてプランを練り直す時間が必要なんだな'と彼らに少し時間を与えてもらいたい。

J型もP型も、結局行きすぎると最悪の事態を招く事になる。前回のポストでもお話しした通り、MBTIはお互いの違いと長所短所を認識するためのトリセツだ。このポストも'あの人はこう考えてたんだな'と相互理解を深めるきっかけになれればと思う。

▼N-S型の違いはこちらから


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