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こどもと詩

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こどもを育てる中で、詩を実感・発見したことをつづっています。
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記事一覧

瓜食めば、イヤイヤ期の息子を思う。〜万葉集からつづく親心〜

こんにちは、詩のソムリエです。 新緑がいきいきと輝く季節。3歳くらいまでの嬰児を「みどりご…

新見南吉の「どこもがひかるんだ」ーこどもの目を通して見る世界。

こんにちは、詩のソムリエです。 子育てのなかで考えた、詩のことをちょこっと話す「こどもと…

淋しいという字/寺山修司「Diamond ダイヤモンド」(こどもと詩⑤)

"淋しいという字をじっと見ていると 二本の木が なぜ涙ぐんでいるのか よくわかる ほんと…

来たぞ、イヤイヤ期。ー谷川俊太郎「いや」を読み、いのちを見つめるー

こんにちは、詩のソムリエです。すっかり寒くなりましたね。 子育てのなかで考えた、詩のはな…

スープを飲む子どもの姿に見るもの 山村暮鳥「單純な朝餐」を読む

こんにちは、詩のソムリエです。 子育てのなかで考えた、詩のはなしをちょこっと話す「こども…

このうえなくシンプルな、親の願い。室生犀星の「わが子のうた」に込められたもの

こんにちは、詩のソムリエです。 子育てのなかで考えた、詩のはなしをちょこっと話す「こども…

「がらんどうの空」と息子の恋もよう

こんにちは、詩のソムリエです。 子育てのなかで考えた、詩のはなしをちょこっと話す「こどもと詩」シリーズ。モテはじめたらしい息子とお散歩しながら思い出した、強烈に美しい詩を紹介します。 息子、モテ期到来?保育園の連絡帳をひらいて、ふふふと笑みがこぼれた。連絡帳といっても紙のノートではなく、アプリを通じ写真つきで送られてくるのだが(去年できた保育園なので何かと最新)、女の子がシロツメクサを息子に差し出している写真がついていた。その一生懸命さがほほえましい。そして保育士さんが、「

わが子はどこから来て、誰に似ている?「薔薇ノ木二薔薇ノ花咲ク」

詩のソムリエが子育てのなかで考えた、詩のはなしをちょこっと。 科学が発達した現在、だいた…

「サヨナラダケガ人生ダ」? 1歳の息子、バイバイを覚える

詩のソムリエが子育てのなかで考えた、詩のはなしをちょこっと。1歳になり、息子は「はーい」…

赤ちゃんのおしっこも、詩になる。千家元麿の詩から見える愛のかたち

詩のソムリエが子育てのなかで考えた、詩のはなしをちょこっと。赤ちゃんのお世話のひとつ、「…

ドキドキの赤ちゃん連れ乗車。まど・みちおの「おみやげ」を携えて行こう。

詩のソムリエが子育てのなかで考えた、詩のはなしをちょこっと。赤ちゃんとはじめて電車に乗る…

泣き声は近所迷惑?山村暮鳥の詩を読んでみよう(こどもと詩⑨)

詩のソムリエが子育てのなかで考えた、詩のはなしをちょこっと。親になるとかならず直面する、…

思わず涙ぐんだ、「人生が1時間だとしたら」(こどもと詩⑧)

詩のソムリエが子育てのなかで考えた、詩のはなしをちょこっと。今日は、息子の人生を思ってほ…

出産の勇気をくれた歌「産むならば世界を産めよ」(こどもと詩⑦)

詩のソムリエが子育てのなかで考えた、詩のはなしをちょこっと。今日は、「出産」の勇気をくれた、ある歌を紹介します。 出産は、こわい「痛みに強いですね」と言われてきた。10代で腰椎粉砕骨折したときも、男性の先生に処置されながら「やっぱり女のひとはすごいなぁ」と感心(?)されたのを覚えている。そんなわたしでも、さすがに出産は怖かった。「赤ちゃんに会える痛み」とかポジティブにとらえようとしたところで、怖いものは怖い。 出産の流れを描いたイラストはほんわかしているけど、実際、骨盤が